表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に転移したらハーレムが出来た、ちょっと俺大丈夫かな?  作者: 乙賛


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

25/32

第25話 攻略後2



「なるほどな、やっぱりそう簡単に言う事は聞いてくれないか。

 そしたら今後についてみんなの意見を聞こうか。

 まず、奴らの言う通りに動くかどうかだが、これは聞くまでもないな。

 いうことは聞かないとして、王国に居続けるかどこか別の場所に行くかだな」

「仁はどうしたいの?私たちは仁の言う通りにするよ、ね、みんな?」

「仁君なら無茶なことはしないだろうし、私達のこともちゃんと考えてくれてると思うから付いて行くよ」

「私は美味しいものが食べれたらどこでもいいよぉ」

「私も、ジン様に付いて行きますわ。ステファンもいるので後継者にも問題ございませんから」

「私もジン様のそばで、このままお世話をさせて頂ければと考えておりますわ」


「俺に丸投げかよ…責任重大だなぁ

 フィア、このまま残ればどう動いてくると思う?」

「そうですわね…勇者様に対してあまり無礼な真似はしないとは思いますが、近衛や軍が黙ってはいませんでしょう。

 半ば強制的に連れ出されて、ダンジョンに連れて行かれるのが最悪のパターンかと。

 そこまでいかなくても、頻繁に来訪され恫喝から泣き落としまであらゆる手段を取ってくると思いますわ」


「うわぁ、どっちも最悪だな。

 むさいおっさんの泣き落としとか勘弁してほしいよな。

 なら、答えは一つだな。報酬をもらったら王宮を出るぞ、行先をどうするか考えようか」

「この国に居れば何れ見つかるのは避けられませんから、他国に行くことをお勧めしますわ」

「他国って言っても、私達全然他の国なんて知らないのよね」

「だね、ネットで調べる訳にもいかないし、こっちの人ってどうやって旅行先とか調べるのかな?やっぱり口コミかな?」

「そもそも旅行とか行かないんじゃないかなぁ?魔物がいるんだったら一般人は出かけられなんじゃないかなぁ?」


「俺もそういった観点では調べてなかったからな、行くなら平和で気候が良くて食べ物が美味しいところが良いよな」

「仁!いいこと言ったぁ!やっぱりご飯が美味しいところがいいよねぇ」

「そういうのって感覚的に南の方な気がするわね、寒いところだと煮込み料理ばっかりな気がするし」

「海のそばならお魚が美味しいよきっと」

「そう言う事でしたら、ヴェルト連邦が条件に合致するかと思いますわ。

 王国のある大陸の南端にある連邦国家で海に面し国内の治安も良いことで有名ですわ

 ただ、連邦の周辺の魔物は王国よりも遥かに強大らしく、移動時に大きな危険があるらしいのです。

 そのおかげで連邦は団結して魔物に当たるために国内の治安が保たれているとも言われていますわ」


「ふうん、魔物と戦うのに内輪もめしてる暇は無いって感じなのかな?」

「まあ、治安が良いに越したことはないわね」

「あとわぁ、ご飯が美味しいかだねぇ?」

「さすがに料理についての情報はありませんでしたが、交易品を見る限りでは漁業は盛んなようですわよ」

「じゃあ、お魚食べ放題だね!」


「それじゃ、そのヴェルト連邦って所が目的地ってことだな。

 まあ、気に入らなかったら別の所に行けばいいだけだし、とりあえず決定でいいか?」

「「「はーい!」」」

「フィアとグレースも大丈夫か?」

「はい、ジン様が居られるところが私の居場所ですもの。何処までも付いてまいりますわ」

「私もジン様のメイドですもの、どこに行ってもお世話させて頂きますわ」

「じゃあ、決まりだな。準備といっても俺達は荷物もないし、フィアとグレースぐらいか?

 たっぷり報酬をもらったら必要なものはそこから買えばいいだろうし、食料は王宮を出てから買うことになるだろうしな」

「そうだね、数日分の着替えがあれば十分かもね」

「こういう時ってぇラノベだとぉアイテムボックス的なものがあるんだけどなぁ」

「そうね、フィアこっちにはそういういっぱい入る便利な鞄みたいなのは無いの?」

「ありますわ、ただ非常に貴重なものですので人数分の用意は難しいかと思います」

「別に一人一つじゃなくてもいいだろ?全員で一つで十分だと思うんだが」

「仁?わかってないわねぇ。女の子はいくら恋人とは言え見られたくないものがあるのよ」

「こ、こ、こいびとぉ!仁君と恋人って…うわわわわ」

「世奈ちゃん、いっぱいしてもらってて今更その反応?」

「だよねぇ、昨日も仁君の仁君にすりすりしてたじゃん」

「あ、あれは、"聖女の加護"をかけるには引っ付いた方が効率的というか、その…」

「うふふ、冗談よ。世奈ちゃんは可愛いわね」

「もぉー、穂乃華ちゃんも芹那ちゃんも意地悪ですっ!」

「ごめんごめん、世奈ちゃん許してぇ」


「それぐらいでいいか?

 フィア、報酬をもらう中に含めてもらえれば、アイテムボックス的なものも手に入るだろうから二つか三つ寄こせって言っといてもらえるか?」

「はい、わかりましたわ。出来るだけ早く用意するようにも伝えておきますわね」

「よろしく頼むよ」


その後は今後の旅や暮らしについて女性陣が盛り上がるのを、俺は横眼で眺めていた。

まったりとした雰囲気に、聖や芝、王太子の件などまだまだ問題があることをすっかり忘れ去っていたのだった。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



「シンヤちゃん、よくやったわ。さすが私の勇者様ね、ご褒美に今夜は一緒に寝てあげるわ」

「ああ、ファティマ様…そう言っていただくだけですべての苦労が報われます」


「それで、コアは持って帰っているのよね?」

「もちろんです!此方になりますので、ご確認ください」

聖は、横に置いた袋から赤黒く鈍く光る玉を取り出し、ファティマに捧げる。


「あら、思ってた色と違うのね。仕方がないわね、これでも役には立つだろうし」

「コアを持ち帰りましたので、ダンジョンはそのまま放置になっていますがよろしいのでしょうか?」


「あら?勇者様は私の希望よりも、民衆の生活の方がやはり大事なのかしら?」

「そんなことはありませんっ!ファティマ様に喜んでいただければ、それ以外何も求めたりはしません」


「いい子ね、それじゃあコアも手に入ったし、攻略は王宮で面倒見てもらうことにしましょう」

「全てはファティマ様のお心のままに」

ファティマにとってはダンジョンの攻略などどうでもよく、ただコアが必要であったことは明らかなのだが、

聖にとってはファティマの意思が最優先であり、もはや疑問すら浮かべることはなかった。



「ご当主様、緊急連絡の早馬が届いたとの事、お会いになられますか?」

「あら、シンシア?早馬とは珍しいわね、何事なの?会うのは面倒だから貴方が聞いてきて頂戴」

「はい、ご当主様」

聖との会話が一段落したところに、シンシアが早馬を告げる。

早馬とは緊急時の連絡に用いられるもので、当然その内容は緊急な対応が必要なものであるはずだが、

コアを手に入れたファティマにとっては、それ以上の価値はないかのように適当にあしらう。


「ふふふ、これで上手くいくといいのだけれど。

 誰かこれを魔法使いのところに届けなさい、それから急ぐようにと伝えるのも忘れないようにね」

「はい、ご当主様」

侍女の一人にコアを渡すと、ファティマは一人ほくそ笑む。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



「ひとまず国内のダンジョンについては攻略は完了したのだな?」

国王の執務室には、国王と宰相の2人のみ。

最大の懸念であったダンジョンの攻略が完了したというのに両者の顔色は優れなかった。


「は、オズボーン女侯爵が対処したものを含め12カ所すべて対処済みとの報告が上がっております」

「そうか、帝国の使者はどうしている?」


「こちらの返答をもらうまでは帰らないと、いまだ王宮内に留まっております」

「ちっ、忌々しい奴だ。弱みに付け込むハイエナどもめ!

 各地のダンジョンに配備した軍部を至急まとめ上げろ。帝国に対する備えを見せつければ奴らは手が出せんだろう」


「畏まりました、軍部とも連携して早急に対応いたします」

「後はオズボーンの奴か…攻略以降何も動きはないのだな?」


「はっ、勇者を含めた攻略部隊の帰還後は、何も動きがみられません」

「あれだけ派手に攻略を宣伝しておいて、あとは音沙汰無しか。

 奴は何をたくらんでいるのだ?」


「わかりません。ただ碌な事ではないとは思えますが」

「そんな事は解っておる。奴がまともな事をするはずがなかろう。

 今回は勇者とダンジョンが絡んでおる、嫌な予感がして仕方がないのだ」


「引き続き監視は継続いたしますが、なにぶん女侯爵の領地は遠く情報の伝達に遅れが発生するのは避けられません」

「ダンジョンの監視に使った通信の魔道具の利用を許可する。

 この件は嫌な予感がするのだ、使えるものは何を使っても良い出来る限り連携を密にしろ」


「畏まりました、ダンジョンの監視部隊が戻り次第最優先で対応いたします」

「それから勇者殿たちが魔王の討伐を渋っているらしいが、どうするつもりだ?」


「その件については私の不手際が大きいかと、誠に申し訳ございません」

「その方を責めているわけではない。まさかあのような方法でダンジョンを攻略するなど誰も考えておらなんだ。

 それよりも今後についてだ」


「まずはダンジョン攻略の報奨を、これを大々的に行うことで勇者殿の国民への周知とその力を示す必要があります。

 また勇者殿たちの我が国への不信感をこれを機に拭い去らねば、禍根を残すでしょう。

 その後魔王討伐について動いてもらう予定ですが、この点で勇者殿との合意が取れておりません」

「どういうことだ?報奨自体は構わん、成果に見合った報奨を支払うのは王国の権威を守るためにも必要だ。

 魔王討伐自体は召喚時に合意したはずだ、フィアーノが何か言っておったが魔王は勇者でしか討伐できんであろうが」


「勇者殿のいい分としては、討伐自体は構わないと。ただ魔王の居場所もわからない状態で調査からすべて丸投げされたくないらしく…」

「ふむ、確かに居場所もわからなければ討伐のしようもないか。

 しかし、魔族領のダンジョンが魔王の居場所ではないのか?」


「いえ、勇者殿が王宮の書庫で調べられたようで、過去魔王と呼ばれるものに出会った記録はないと。

 ただダンジョンが崩壊したことが魔王の力が弱まったといわれているだけだとのこと。

 このことから魔王の存在自体を疑われているようで、いるかいないかわからないものを討伐することは約束できないといわれています」

「ふむ、過去の言い伝えでは勇者が魔王を倒したことでダンジョンが消え去ったと聞いておるが、

 文献にはその様な記載はなかったという事か?」


「はい、念のためこちらでも文献を調べさせましたが、勇者殿のいわれた通りでした」

「なるほど、文献を信じるなら確かに魔王を討伐するというのは、魔王が存在するかどうかという点から確認する必要があるという事か。

 そのようなものを討伐すると約束できないというのは、致し方ないと考えるべきなのか?」


「すでに勇者殿たちは我が国に対する気持ちが離れて行っております、ここでさらに無理を押し付けるは得策ではないと考えます」

「そうか、魔王の件は一旦保留としよう。勇者殿たちに見切りを付けられるのは尤も避けたいことだからな。

 隷属の首輪で縛ることも出来るが、外部に漏れると他国に攻め入る口実を与えることになる。

 それにもし縛ることに失敗したら、勇者殿は間違いなくこの国の敵に回るだろう。

 そのような危険を冒すわけにはいかんからな」


すでに仁たちが国外への脱出を画策していることも知らずに、国王と宰相は対応を検討する。

その内容はフィアが仁に伝えたものよりもずいぶん譲歩された内容になった。

このことが仁たちの行動にどう影響するか、この時点では女神でも予想がつかない。



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


「大変です!ステファン様が、王太子様がお倒れになりました!」

ダンジョン攻略を終わらせゆっくりと過ごしていた桂達のもとに文官だろう男が大声で駆けこんできた。


「ステファンが倒れたですって!」

フィアは報告を聞くとその場に崩れ落ち、顔色を失う。


「もう少し具体的な状況を報告しろ」

仁は文官に詳細を詰めよる。


「はっ!王太子様はここ数日具合が悪く臥せっておおられたのですが、本日お食事中に急にお倒れになられたのです」

「食事に毒は入ってなかったのか?」


「それは直ぐに確認いたしましたが、何も検出されておりません」

「じゃあたまたま食事時というだけで、倒れる寸前だったという事か…

 よし、世奈行くぞ!聖女の加護なら何とかなるかもしれん」


「ジン様わたくしも一緒に参りますわ」

「よしフィアも来い、残りはここで待機してくれ。入れ違いになると面倒だからな」


「ええ、わかったわ。仁、気を付けてね」

「ここでまってるよぉ、仁いってらっしゃぁい」

「わたくしもこちらでお待ちさせて頂きます。王女のことをよろしくお願いします」


俺と世奈、フィアの3人は王太子の部屋に駆け出して行った。


そして、仁たちと入れ違いにこの部屋を訪ねるものがいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ