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異世界に転移したらハーレムが出来た、ちょっと俺大丈夫かな?  作者: 乙賛


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第23話 攻略完了

「フィアのお願いだし、さっさと残りのダンジョンも攻略するか。

 みんなは疲れてないか?無理して頑張るようなことでもないし、明日からでも構わないぞ?」

「世奈ちゃんのおかげで、癒されてるから大丈夫。

 あの仁と魔法でつながってる感じがすごく好きだから、この後すぐでもいいよ」

「私も"聖女の加護"を使うだけだし、全然大丈夫だよ」

「私もぉ、ピーちゃん2号もあれぐらいならまだまだいけるよぉ」


「あの翼竜、ピーちゃん2号って名前だったのか?」

「うん、可愛いでしょ?」


「フィア、各ダンジョンの監視の人員と連絡はとれるか?

 離れていてもらわないと巻き込んでしまうからな」

「連絡は可能ですわ、距離を取るように伝えればよろしいんですよね」


「ああ、残り10個のダンジョンは破壊するだけだからな。

 現状調査よりも、魔物が溢れないかの監視と、破壊後の確認を依頼してほしい」

「わかりましたわ、この後すぐに伝えに参ります

 ヒジリ様が攻略されたというダンジョンはそのままにしておくのですか?」


「そのつもりだけど?

 聖が攻略したんだったら、後はほっとけば勝手に崩壊するんだろ?」

「ええ、その様に聞いていますわ。わかりました、残り10カ所について連絡を入れてまいります」


フィアはそういうと、グレースを連れて連絡の為に部屋を出て行った。

連絡が済むまで手持無沙汰となった俺達は、ベッドの上でダラダラすることにした。



「ねえ仁?ダンジョンっていったい何のためにできるんだと思う?」

「魔王の力を増すためとか言ってたよな、確か…

 でも不思議なんだが、ダンジョンが奪った魔力ってどこに行くんだろうな?

 魔王の所に送るにしてもどうやるんだ?その場にある魔力を集めてどこに溜めてるんだ?」

「そうよねぇ、コアが怪しいとは思うんだけどぉ、今回は全部魔法で壊しちゃうからねぇ」

「大体そのコアってどうやってダンジョンの発生するところに置いたんだ?

 自然発生するようなもんじゃないだろ?」

「よく聞く設定だと、ダンジョンは周りの魔力が濃くなると自然発生するとかかな?」

「魔力が濃くなるってぇ、エントロピーの法則からは矛盾するよねぇ

 まぁ魔力なんて良くわからないモノだから、何でもありなのかもしれないけどぉ」

「そうなんだよなあ、魔力なんて俺達には無縁だったもののことを考えても正解にたどり着けるとは思えないしな。

 書庫を漁ったけど、こういったアプローチで考えられたことはなさそうなんだよな」


「それで、仁はどう考えてるの?

 仁のことだから何か考えているんでしょ?」

「穂乃華は良く見てるなあ、うん一応考えていることはあるんだけどな。

 ちょっと荒唐無稽というか、まだ何の裏付けもないというか…」

「それでいいよぉ、フィアの戻るまでの時間つぶし程度って軽く考えてくれたらぁ」


「それでいいなら話しておくか。

 そもそも魔王って誰も見ていないんだよな、ダンジョンは魔王のせいで作られる、ダンジョンが崩壊したから魔王が倒れたって具合の伝聞だけなんだ

 魔族ってのがいるらしいけど、それと魔王の関係性も明確じゃないんだ。

 それと過去魔王が現れた、つまりダンジョンが発生したときには魔族領にも発生して魔族も被害にあっているらしいんだ。

 その後魔族領のダンジョンは攻略されることなく残っているらしいけど、それを理由に魔族は魔王の味方っていうのは釈然としないんだ。

 だって攻略できないと魔王の味方なら、今の王国も魔王の味方ってことになるだろ?」

「仁は、魔王自体の存在を疑っているってことなの?」


「そういうこと、勇者として召喚された先に魔王がいてって、出来過ぎ感が強いんだよな

 魔王という言葉を最初に使ったのが誰かも明確に残っていないんだ、過去勇者が魔王を倒したって所だけが伝わっている。

 恣意的というか作為的というか、違和感がすごいんだ」

「魔王がいないんだったらぁ、ダンジョンはそれ自体に何か意味があるってことなのぉ?」


「うん、ダンジョンを発生させることで何か誰かにメリットがあるはずなんだ。

 そして今のところコアが一番怪しいのは間違いない。

 例えばダンジョンが奪った魔力がコアに蓄積されるなら、それを何かに利用しようとしている奴がいるかもしれない

 もっと言えば、魔力を蓄積するためにダンジョンを作ったのかもしれないんだ」

「うーん、ちょっとわからなくなってきたけど、仁君は誰かはわからないけどダンジョンを使って何かしている組織があるって考えてるってこと?」


「ああ、それが一番近いかな。

 ダンジョンを魔王の仕業としたのは、自分たちから目を逸らすためじゃないかってことだ」

「そうするとコアの役割が大きく変わるけど、過去の攻略ではコアは破壊されているんでしょ?

 だったらコアに魔力を蓄積させたっていうのと矛盾してこない?

 コアが必要なら破壊なんかしないで、持って帰らせるでしょ」


「そうなんだよ、そこがすっきりしないところなんだ。

 相手の目的が明確に仮定できないけど、コア自体は破壊しても問題ないかもしれない可能性もある

 全部のコアが必要なのではなく、ひとつでも十分役に立つものなのかもしれないから、破壊しているのはカモフラージュという可能性もある」

「結局良くわからないってことねぇ」

「ああ、そういうことだ。」


「でもすごいね仁は、そこまで考えてるなんて。

 私は勇者と魔王って言われて、あっさり信じちゃってたからね」

「俺がひねくれてるだけってことじゃないか?」

「うふふ、ひねくれてる仁君も好きだよ」

「世奈ちゃん抜け駆けはずるいぃ、私も仁のこと大好きだからねぇ」

「もう、もうすぐフィアが戻ってくるんだから、いちゃいちゃしない!」

「穂乃華もいっしょにいちゃいちゃしようよぉ」


「芹那も世奈ちゃんも考えるの面倒になっただけでしょ」

「えへへ、ばれたか」

「えー、わかんないこと考えてるよりこうしてる方がいいじゃぁん」


「そういや、マシューがコアは魔力の吸収と蓄積、運用に利用できると言ってたなぁ

 ずっとコアの研究をしてたっていうぐらいだし、ある程度は信用しても良いかもな

 あっ!忘れてた、あいつに"聖女の加護"をかけないといけないんだった」

「えっ?どういうこと?」


「こないだあいつと話した時に、"闇の種子"とかいう怪しいスキルが増えてたんだ。

 あいつも確認してなかったらしくて驚いてたんだけど、そのスキルがあると"闇"の力に染まることになるらしいんだ。」

「それで世奈ちゃんに"聖女の加護"をかけてもらって、スキルがどうなるか確認したいってことね」


「ああ、そのあと聖のことがあったりですっかり忘れてたよ。

 攻略が終わったら頼めるか世奈?」

「うん、大丈夫だよ。でも"闇"ってなんなの?

 "聖女の加護"なら呪いみたいなものは解呪できると思うけど、"闇"って呪いなのかな?」


「そのあたりから全くわからないんだ。

 でも、マシューが長年コアに触れていたことが原因と思われるから、きっと何かの糸口になると思うんだ」

「仁君の役に立てるなら問題ないよ。

 それにマシューって人も"闇の種子"が無くなったら、いい人になるかもしれないんでしょ?」


「そうだな、"闇の種子"にどこまで操られていたのかはわからないが、無くなれば悪いようにはならないだろう。

 でも、もともと碌な奴じゃなかったって可能性もあるけどな」


「ねぇ仁?ちょっと考えたんだけどさぁ、コアってダンジョンを作るんだよねぇ?

 だったらちょっとおかしくない?ダンジョン作るのってすごい魔力がいると思うんだよね。

 それだけ魔力を使って作ったダンジョンが集める魔力ってそれ以上なのぉ?」

「そっか、魔力の量だけ考えると割に合わないよな。

 つまりダンジョンを作って魔力を集めるってとこも含めて一連の作業ってことになるのか。

 ダンジョンを作るのが目的ではなく、魔力を集めるだけの目的でもなく、ダンジョンを作ってから魔力を集めるまでが目的ってことか?

 いや、それだとコアを破壊されても構わないって言うのと矛盾するよな。

 一連の作業は目的ではなく手段で、魔力の集まり方によって目的に一致するものとしないものがあるってことか?」


「なんかぁ仁と話してるとそんな感じがしたよぉ。

 お花の色がわからない種を植えて、花が咲いてから好きな色か確認するみたいな感じぃ?」

「うわあ、なんてはた迷惑なの。それで召喚された私達ってかわいそう過ぎない?」

「世奈ちゃんの言う通りだね、さすがにそんな目的でダンジョンを作ってたら頭おかしいよ」

「でも、そう考えるとしっくりくるのも事実なんだよなぁ。

 グレアムのおっさんから聞いた話だと、コアにも色々な色がついてて赤やら黄色、金色とかダンジョンの属性に関連した色らしい。

 だから欲しい色が出るまでダンジョンを作って、興味ない色のダンジョンは放置してるのかもな」


俺達はベッドの上でひっついたまま、お喋りを続ける。

こうやってみんなと話をすると、もやもやしていた点がクリアになっていくので非常に有意義な時間でもある。

はたからみたら、ピロートークにしか見えないという点には目をつぶればだが。



「そういえば一輝って今何してるの?」

「そういやいたなあ、芝は近衛と訓練してるって言ってなかったか?」

「あいつって脳筋だからぁ、剣とか振り回してるの似合ってそうだねぇ」

「でも芝君は攻略に協力しないでいいのかな?」

「あいつと一緒の訓練は嫌って伝えたからなあ、まだそれが有効なんじゃね?」

「たしかに最初に馬鹿やらかしてるから、同類とは思われたくないわね」

「今の仁と私たちの関係を知ったら、めんどくさいことになりそぉ」

「ああ、そういや一輝の奴は時々やらしい目で見てきてたよね」

「そうそう、真也がいないとぉじろじろ見てきて気持ち悪かったぁ」


「そうなのか?ならなおさらもう会いたくないよな

 ってかあいつもういらなくない?」

「ふふふ、仁駄目よ正直に言い過ぎぃ」

「芝君ってちょっと怖い感じがして、私も苦手かも」

「世奈ちゃんにまで嫌われてるんじゃ、一輝はいらない子決定ね」


「それでも訓練してるってことは、魔王をやっつけて俺強ぇってやりたいんじゃないかな?」

「で、それでも世奈ちゃんには苦手意識持たれたままで、放置されるって訳ね」

「それじゃあ、私に芝君が気があるみたいじゃない?それはちょっと勘弁してほしいかな」

「相変わらず世奈ちゃんのオブラートは破れ気味よね」

「うんうん、でもあいつじゃぁ仕方ないかもぉ」


「ひょっとしたら、ダンジョンの破壊に失敗してたら芝と一緒にダンジョン攻略に行かされてたかもな」

「うわぁ、それはないわぁ。絶対仁に絡んでくるやつだよそれぇ」

「そう考えたら、成功したのがなお嬉しいよね」

「そうね、一輝と一緒に行動ってなんか今更って感じだしね。

 まだ二月ぐらいしか経ってないけど、何年も会ってない気がするわ、別に会いたいなんて思わないけど」



俺達が芝の話をしているところにフィアが戻って来た。

「お待たせしました、全てのダンジョンに対して距離を取って監視を継続するように連絡してまいりましたわ」

「ありがとうフィア、じゃあちゃっちゃと終わらせるとしようか」


俺達は宰相の持ってきた地図をもとにダンジョンの位置を確認し、芹那に召喚獣、ピーちゃん2号を現地に派遣してもらう。

さすがに翼竜だけあり、以前の鴉型の召喚獣よりもはるかに速い。


ピーちゃん2号が現地に付くと俺達はベッドで抱き合い、ダンジョンを破壊していく。

すでに一度やった作業なので、2回目以降はもはや作業のようになっている。

とはいえ、中途半端な結果では二度手間になるかもしれないので、確実に破壊するために全力で魔法を使っていく。


両腕に芹那と穂乃華のものが当たり、下半身は世奈が抱き着いているという、他人が見ればふざけているとしか思えない体勢だが、

確実にこなし続けていく俺達。


フィアが仲間に入りたそうな目で見ているのが後ろめたく感じるが、これはいちゃついているのではなく仕事であると自分に言い聞かせる。

今晩も搾り取られるのかななどと、関係ないことを考える余裕が出た頃、最後のダンジョンの破壊が完了した。



これで俺達が11カ所、聖達が一か所で12カ所のダンジョンは全て攻略できたことになる。

俺達が召喚された理由の半分はこれで解消された。後は魔王を倒すという件だが俺は魔王の存在自体を信じていない。

つまり、これで召喚時の依頼は達成できたということだ。


このまま何事もなく収まれば俺達は不要となるはずだが、そうなると俺達を処分する可能性も出てくる。

"狡兎死して走狗烹らる"ってやつだ。

俺はみんなを守るためにもそうならないように手を打つ必要がある。

元の世界には戻れない以上、この世界で暮らしていくだけの地位や権力、金を何とかしないといけないな。

素直に国王が俺達をこのまま王宮に住まわせてくれればいいが、宰相たちのこれまでの動きを見る限り、安心して暮らせる環境ではなさそうだ。


それに、なんとか言う女侯爵や帝国がどうとか言ってたし、とてもこのまま終わるとは思えない。

マシューの言っていた"闇"の件もある。


まずは今回の報奨をちゃんと頂き、安全な拠点の確保からだな。

俺達は王国にこだわる必要はない、フィアの件はあるが彼女も俺に付いてきてくれるだろうからな。

帝国は話に聞いただけでも遠慮したいようなところだ、他の国などの情報も集めていざというときに向かう場所も考えておかないとな。



まだまだ考えることはありそうだが、今日は疲れたからゆっくりと休みたい。

明日からはダンジョン攻略の結果報告などで忙しくなりそうだしな。


問題は彼女たちがゆっくり休ませてくれるかどうかだな…


緊急事態も解除されましたが、まだまだ自粛が必要でしょうね。

早く終了宣言が出て欲しいですね。


そうそう、プライベートが忙しくなりそうですのであまり時間が取れなくなりそうです。


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