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ノールエレメンタルマテリアル-シャルとイリスで三角関係?

 

 

「やあやあ、みんなおっはよぉー!!」


 なんて可愛いんだぁ!この子は!素晴らしすぎるぅううう!!!


「うにゃ、苦しいよ、ヘイゼちゃん」


「あっごめんごめんね、イリス」


「うんいいよ!許す!」


 その後談笑した、いやはや、彼女は掛け値なしに素晴らしい、私の生きる糧だよ糧。


「浮気わぁー、逝けないんだよぉー」


「うるさいわ、シャル、あなたの時代は終わったの、はいさよなら」


「ぶっころすぅ♪~」


 メッタメッタにされた。


「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい(以下ずっとループ)」


「あっはっは、分かればいいんだよぉー」


「ありゃ、ヘイゼちゃんにシャルちゃん、こんにちわぁーだよぉー♪!」


 彼女は私を視界に入れた瞬間に突撃してきた、装甲機団兵のような激烈な一撃を横腹に受けた、凄く気持ちよいご褒美である。


「うにゃうにゃ、ヘイゼちゃん!」


「うぅ!なによ!このおんなぁ! シャルはわたしのモノなんだからぁ~!」


 両手から引っ張り合われて死にそうになるが、それはそれでとても良い。

 横手からはシャルの薔薇のような香り、もう一方からは新緑のような爽やかな感じである、正直涎が出てきそうなんですが、はい。


「あああん!! 二人とも可愛いよぉ!!いいよいいよぉ、、、、」


「「・・・・・・」」


 キョロっとした二人の丸い瞳で、私は正気に戻りかけた、だが二人をかき抱いて頬ずりするのは簡単に止めれなくて言い訳の機会を暫く逃した。


「で、いきなりの突撃はやめてと、何度も言ってるでしょうが」


 理性崩壊から回帰し戻った後の一声。

 さっきの変になっていたのはもちろん言うまでも無く被突撃攻撃後のマヒ状態に置けるアレだ、そうとしか思えないでしょう?


「ごめんねぇ、でもヘイゼちゃんも喜んでたよねぇ!」


「喜んで無いわ!」


「さっきのアレは明らかに喜んでたぞぉ!」


「あんたは黙ってなさい!シャーラップよぉ!」


 直ぐにイリスは去ってしまった、彼女はシャルと違って超人気者である、簡単に拘束できないのだ、あれ言い方がヤバゲじゃないか?わたし。


「ありゃりゃ、さっきの美少女は凄いね、いろいろと」


「でしょうよ、あんたとは格も器量も違うのよ」


「偶には真剣で勝負でもしようかぁ~♪」


「普通に死ぬわぁ!」


 その後いろいろあって、馬鹿にされた私だけが、真剣で殺ることになった、シャルは模擬刀だ。


「くっくはっは、これは殺せる!確実に殺せる!!」


 狂気に染まった瞳が燃えて視界を紅に染める。

 彼女に与えられた仕打ちが脳裏を走馬灯のように駆け巡り、これが彼女の最後だと本能が告げる。


「いい狂気だね、それでこそ我が至宝のライバル」


「余裕だね、遺言はあるかな? しっかり息の根止めて、往生させてあげるよ」


「ないよ、もし殺されでもしたら、生霊としてずっとヘイゼに付きまとうだろうし」


「はっは」


「うん?」


「往生せいやぁ嗚呼あああああああああ!!!!!!!!!!!!」


 瞬間的に接近、白羽を首筋に定めて特攻!


「甘いぜぇ!!!」


 木刀が力技で目に見えない速度で薙がれる、音速を超えた事によるキィィンとした音が耳を揺する。

 軌道上の白羽を叩き、鋼鉄が捻じ曲がって、その衝撃からか根元からが跳ね飛んでいった。

 柄を握る手が痺れて痺れて、一瞬後、剣てか柄だけを取り落としてしまった。


「あっあっぅ、、、」


 私はあまりの事に、ぺったんと尻餅をついて彼女を見上げる。

 彼女は肉食獣が獲物を追い詰めたも生温い、悪魔が聖女を犯そうとするような、世にも表現できない醜悪に過ぎる顔をニタリと歪めた。


「やめてぇ!!!!!!!!処女だけは奪わないでぇ!!!!!!!!」


「へえ、ふぅ、ヘイゼってまだ初体験もしてなかったんだぁー初耳だなぁー」


 恥ずかしすぎる叫びを、まさかあんな場所(学園の闘技場)で木霊させてしまった、もう死にたい死ぬしかない。


「はあ、もう私の人生崩れるジェンガ寸前だわ」


「どうしたの? ヘイゼちゃん、顔色が優れないようだけど?」


 全自動で愛らしい彼女を抱きしめていた。


「あは、今回は苦しくないね、柔らかく抱きしめてくれてる♪」


 彼女の方も幼い子供をよしよしするみたいに抱き返してくれるのが嬉しい、普通に考えて良い子すぎ!。


「ねえ、キスしても、いいかな? それも、できれば深い方、、、」


「あっはは、それはちょっとどうかな、?」


「それは、いいってことぉ!!」


 いま自分が色々と血走っている自信があった。


「う、どっどうしてもって言うなら、、、、いいよ?」


 目じりに涙を溜めて、私を見つめる彼女を見て、正気に戻った私は、果たして手遅れ? 後戻りができるほど正常でしょうかどうでしょうか?


「ご、ごめんね、怖がらせたよね、ほんとごめんなさい」


 慌てて離れるが、どうしたことか彼女の方が私を引っ張った。


「うぅ!!!」


 唇が触れ合った、舌が叩くように執拗に唇を叩くので、開いて舌を絡めて味わうように唾液が行き交う。

 圧倒的に生々しい、ある種のグロ感覚に酔ってしまいそうなほど恍惚として目がチカチカした。


「ぷはぁっ駄目だよ? 寸止めは、私だって我慢できないんだからねぇ♪!」


 ウィンクして去る彼女を、私は狐に摘まれたみたいにずっと見ていた。


「こんにちはヘイゼ」


「ワタシハ山に篭って、煩悩をハラウから、さようならだよ、ソレジャアネ」


 逃げる暇すらない、脱兎できない! 手首を渾身強く捕まれているぅ!!


「おっとっと、逃がさないよ、わたしもヘイゼとキスするんだからね、もちろん深いほうのねぇ!」


「勘弁してくんなまシィ!! むしろもう介錯してぇえええ!!!」


「キャラ崩壊ネタに変化をつける努力は認めるけど、やっぱりマンネリ気味だなぁ~」


 丁寧に混乱気味の私が発するギャグに評価をつけながら、彼女が首に両手を回して顔をアップしてくる、つまりキスしようとして来るんですけどぉ!!


「やめて!シャルぅ! 私の唇には毒が塗ってあるのぉぉおおおお!」


「うそつきー一瞬でバレバレだよぉー」


「ほんとほんと、ああぁ!!「がまんできないよ、ごめんねぇ」うぅうううう」


 むちゅむちゅと、淫靡てか卑猥な音を立てて、彼女は簡単に唇に吸い付いてきた、ちょっとショック、もう少しこういうのは大事にしてくれると思っていたのに、て、え??

 私は何を考えているのか、自分の思考を客観的に俯瞰し疑問を感じながら、頭が熱暴走するから変な事を思っていることにした。


「ごちそうさま」


「あうぅ、おそまつさまでした、、」


「やっぱり流石に恥ずかしいや、それじゃあね」


 私は次の日、学園を休んだ、理由は恥ずかしいからだ、もう誰とも顔を合わせたくない心地である。


「おーい、君の盟友がやってきたぞぉ!! 部屋に入れてくれぇーーー」


 覗き穴を見ると、目が合った、怖ぁ!!!


 尻餅付くと、同時にドアが開いた。


「ああ、やっぱりこの手の鍵は開けやすいや」


「あ、あなた、なんてテクニックスキル所持してるのぉ」


「ふ、これくらい乙女の嗜みの一つさ」


「そんな世界があってたまるかぁ!!」


 言うまでもないかもしれないが、ノリで強引に部屋に上がり込まれて、お茶まで出さされてしまう。


「いやぁー、君が出してくれるお茶はいつも美味しいね、このサッパリとした苦味がまたなんとも」


「分かったような、知った口を聞かないでくれる? 馴れ馴れしいわ」


 ツンとそっぽ向いて、拗ねたような憎まれ口を叩く、今日は本当に誰とも関わりたくない人間不信みたいな心地なのだ。


「キスされて傷ついたの?」


「当たり前よこのバカが、あなたみたいに貞操観念低くないのよ、私はね」


「心外だね、わたしだって、キスはしたい相手としか、絶対にしない主義だよ?」


 高貴な雰囲気を演出し真摯で真剣な瞳、私好みの何時もの彼女の手管である。


「あうあうあうあう、、、」


 効果覿面、私は彼女の姿に魅了されてしまう、だって反則なんだもの、彼女の全ては表面上凄すぎるのだよ、ぐすん。

 悔しさに打ち震えながら困惑状態の私に、彼女は更に近づく。


「ふっふ、キスの次は、もっと凄いこと、ステップにこの勢いで、進んでしまおうか?」


 うわ、マジ襲いたい、て、バカか私は。


「はぁっはぁ、ぐぅううう、ふぅはぁぁはぁ」


「あら、効き過ぎたのかしら?」


 ベッドに押し倒していた、うわやめろ、人生が崩壊するぞ! 私の! 耐えろ! 堪えるんだ!


「シャル、挑発すると、こうなる事もあるから、気をつけるんだよ! さよなら!!」


 逃げようとするが以下略で力技で強引に体勢を反転させられてしまった。


「挑発というなら、あなたも十分にしているでしょう? おちおちとしていると、無防備なあなたは誰かに簡単に一線越えられてしまいそう」


「してないわよぉ、離しなさいよ」


「本当に離して欲しい? わたしに良いことされたいんじゃないの?」


 彼女の魅力に取り込まれてしまいそうになるが、そこはライバルだ、負けん気とかが圧倒的に勝るのだ。


「べーだぁ、貴方なんかに誘惑されるわけ無いでしょうが、身の程をしれですよーだぁ、べろべろばぁーぺろぺろばぁー」


 変顔で挑発していると、出してる舌を引っ掴まれた。


「いだだだだだぁあああ!!!」


「あは、なにこれ可愛いわ」


 時計が一回転する頃、やっと彼女は帰ってくれた、ジャスト一時間か、短いようで果てしなく長かったな。


「こんにちはぁーですー」


 おずおずした大人しい、彼女らしくない態度で、やってきた、はふ、来てしまったか。


「今日は、帰らせないよ?」


「マジですかぁ!!! 嘘は逝けませんよ!!!」


「嘘ですさーせん!!!すいやせんでしたぁああ!!!!!!!」


「駄目です許しません!!!部屋に入れてください!!!熱い夜を二人で過ごしましょお!!!!」


 イリスは閉まるドアに身体全体を割り込ませてくる、うわもう駄目だ、彼女をハンバーグになんてできないぞぉ!!!


「はぁはぁ、シャルさん」


「ああ!!! 私はどうすればいいんだぁ!!!!」


「うふ、ただしたいが侭に、身を任せればいいんですよ?」


 豹変するように、イリスが私を押し倒す。

 あまりにも可愛い彼女に戦慄し、感動とか色々が感極まって、私は十二分に動けなくなってしまった。


「緊張しすぎです、もうちょっと落ち着いて、深くキスをした仲じゃないですか?」


 至近距離でどこまでも慈悲情愛深い微笑み、脳の血管が切れそうである。


「本当に、、、するの?」


「します、私はシャルさんと、します」


「なにを?」


「そうですね、、、保健体育の授業、、ってことにしましょう」


「性教育?」


「ふぅ、、つまり、実技ですね」


「ほんとにするの?」


「ほんとにします、駄目ですか?」


「イリスこそ、嫌じゃないの?」


「もちろん、嫌な相手にするようなモノ好きに見えますか?」


「見えない」


「それじゃ、遠慮して」


 彼女が私の服に手を伸ばす、、、。


「ストップゥ!!!インターセプト!!!!!!」


 ドアがバタンと開き(鍵はちゃんとしてあった)ずんずん足音が近づいてくる。


「濡れ場までの展開で満足するんだぁ! 二人とも! まだ君達未成年だろうがぁ!!!!」


 一番非常識な人が、実は一番常識人だったって落ちでした。


「はぁ、なんて情けないところ晒してんだ、わたしは」


 ソノ夜、私は一人ネガティブに凹んでいた。

 シャルがあんなに、こういう事にしっかりして、いわゆるお堅い女だったなんて、ますます自分の卑下さというか劣等感を刺激した。

 コンプレックスがただでさえある私は、ごろごろベッドを転がりながら、深夜0時を回ろうとするのに眠れないでいた。


 すると、ドアの方で、独りでにカチャリと、音がした、ドア開閉、それと共に侵入者の偲び足音。


 私は瞬間的に身を硬くした。

 幾ら特級の戦士といえど、やはり女で一人の暮らしだ、暴漢の類は怖いのだ。

 私はベッドから起き上がり、引き出しの木刀を取り出して、自室のドアの横に立つ、相手の入室と同時に急所を撃って気絶させる心積もりだ。


 ドアが開いた、内側に開けるタイプで、私の部屋に忍び込んだ相手の後姿が目に映る、それは目を見張る金髪だった、もちろん目を見張った。

 相手は私の殺気に気づいたようだ、こっちを振り返る。


「、、、こんばんわ」


「何しに来たの?」


「、、、夜這い、、喜ぶと思って、ね」


「ふん!」


 バシっと、静寂に響く真剣白羽取り。

 次の瞬間にはバタンとドアが閉まって、逃げられてしまった、と思いたかったが、そんなわけない、私の逃げ場が失われたのだ。


 暴漢と化した彼女に容赦はいらない、護身用の電磁投射式短拳銃をベッド備え付けの戸棚から取り出そうとする。

 もちろん相手もその意図に気づき、妨害しようとする。

 だが、位置関係上、私の方が早かった。

 素早く戸棚からソレを取り出し、安全装置を流麗な動作で外して、構え狙い打つ寸前、全て一瞬の出来事だった。


「はっは、勝ったわ、私がシャルに勝ったわ、へ、えっへっへっへ」


 薄ら笑いが零れる。

 私の音速を軽く超える最新鋭の銃器を向けられて、完全に押さえ込まれている彼女に、私の中の悪いイケナイ物がムクムクと湧き上がってきてしまう。

 この状況、いい訳も十二分に立つし、私に非はない、完全に調子に、全力で乗っても怒られないし負い目もないのだぁ、、、。


「えっへっへ、ねえシャル今どんな気持ちなのかな、うへっへ」


「ふっふっふ」


「なにが可笑しいのかな? とりあえず、跪いて足を舐めてちょうだい? アイスクリームのようにぺろぺろ舐めなさいよ」


「そんなに調子にのって大丈夫?」


 俯いていた顔を上げて、猛禽を連想させる瞳で怖いシリアスな声色。


「ふへ、こっこれが目に入らない? 電磁投射砲、小型のレールガンみたいなモノだよ?」


「ふーん、撃ってみれば? 泣くほど後悔させてあげる」


「くっつよがりを!」


 一発撃ってでもやろうかと思ったが、誤射が怖くてできなかった。

 そんな私の躊躇を読み取ったのか、彼女は硬直から己を解放し、私に飛び掛ってきた。

 もちろん私は引き金など引けない、そもそも引く気も、端から無かったのだ、彼女に押し倒されて無防備にされてしまう。


「あーあ、立場逆転されちゃったね、シャルゥ?うぅううぅ???」


「くそゴミの産廃くそおんなめぇぇ、、、」


 やっぱり彼女にからかわれると、途端に視界が紅に染り切る、頭がマグマのように沸騰して塗炭の苦しみが沸き起こる。


「犯してやろうかしら?」


「ほんき?」


「本気って言ってほしいの? 本気だと濡れちゃうの?」


「あうぅぅぅ、、、」


 駄目だ、彼女の魅力が私を狂わそうとする。


「なんてね、わたしは貴方にそんな事をしない、ライバルですもの」


 いつもの声色に戻って、私の隣に寄り添うようにねっころがる。


「期待させちゃった? ごめんね、わたしにその気はないの」


「、、は、はぁっ私だって! 貴方なんてどうだっていいしぃ!!」


「でも、溜まっちゃったよね、だから今ここでしてもいいよぉ? わたしを出汁にしていいし、見ててあげるよぉ?」


「死ね!死ね!死ね!!!しねぇえええええええええええ!!!!」


 大声で癇癪喚いて、私は寝て今日の事から逃避することにした。

 ああ、明日起きたら今日の事が全て夢か幻として処理されていますように。

 もちろんの話で願いは叶わなかったが、あとの次の朝、シャルと一悶着いろいろあったが、まあ特筆するほどは酷くなかった。


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