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マティスフィリスとのラブデレーション

 

 

 ある昼下がり、家のインターホンが鳴った。


「こんにちわぁー♪ イツキお兄ちゃん!」


 ドカンと、音が聞こえそうなほどの突撃だった。

 まあ、俺は鍛えているから、この程度なんでもないがな、常人なら蹲って回復まで時間が掛かっているかもしれん。


「マティ、お前は今日も元気だな」


「うんうん♪ 私は今日も元気だよ!お兄ちゃん!♪」


 胸に顔を押し付けながらニッコリと微笑んでくれる少女、陽だまりのような眩しいほどの笑顔だった。


 彼女はマティス=フィリス、、えーとその後もなんたらかんたら長い英語の名前の女の子だ。

 俺はこの少女に懐かれている、とある事件でその命を助けた経緯があるから、それで好かれたのだろうと思う。


「お兄ちゃん♪! 今日もマティとあそうぼおぉ!」


 笑顔で自分を慕ってくれる少女だ、嫌な気も困りもしないが、ほぼ毎日来るので多少困惑する面もあるのだが、まあいい。


「そうだな、とりあえず上がってくれ、お茶でも出す」


「うん♪! それじゃーお邪魔しまーす!」


 リビングの扉を開けて、キッチンに行く、マティはソファーに腰掛けて、俺を見つめて足をバタバタさせている。


 それにしても、この少女は綺麗だと、改めて思った。 

 金髪碧眼は特に珍しくないが、長く弾くように麗しいソレは見ているだけで心が落ち着かなくなるし、透き通るような青の、空色のように見える目は、見つめられると、また落ち着かない気分を加速させる。

 まあ、つまり、ドキドキするわけだ。

 容貌も類稀に整っている、一見素朴に見える純朴な感じだが、しかしそこに凡人ではありえない高貴さや気品が加わって、所謂絶世の域に引き上げている感がある。

 更に言えば、鈴の音が鳴ったような凛としながらも甘い少女の声は、何時までも聞いていたくなるほどの、涼やかな鳥の囀りのようにさえ思う。

 俺にとってはだ、同じ人間と掛け値なしに思えない、別次元の生命体ように感じてしまう存在なのだ。

 そんな絶対至高の宝物のような少女が、目の前にいて、俺の事を好いてくれている、、、変な気分になる。


「なあマティ、今日は家にいないか?」


「うん? 外で遊ばないの?」


「ああ、そうだ、一日中、今日は家に居ようと思う」


「うん! お兄ちゃんがそうしたいなら! マティもそうする!」


 返事を聞いて、お茶を持って共に、マティの隣、ソファーに座る。


「えへ、お兄ちゃん、マティにエッチなこと、したくなったの?」


 勘が鋭すぎる、まあ、”そういう娘”なのだが、それは知っていたことだ。


「マティは、どう思うんだ?」


「大歓迎だよ、今すぐ、お兄ちゃんとエッチなこと、したいなぁ?」


 なんだか湿った瞳で、上目でしなだれ掛かって来る。


「後悔しないのか?」


「しないよ、お兄ちゃんの方こそ、いいの?」


「もちろん、マティは凄く魅力的な女の子だしな」


「へっへ、面と向かって言われると、やっぱり凄く嬉しいものなんだね。

 私も、お兄ちゃんのこと、凄く魅力的な男の人だって、思います」


 多少声質声色が変わり、大人っぽく感じるようなマティの姿。

 いつもと違う雰囲気に、こちらもなんだか胸が跳ねたあと、真剣な気持ちを喚起された。


「寝室、行くか?」


「うん、行く」


 これから行為をするのだろうか、なんだか現実感がいまいちまだ沸かない感じだ。


 既に夜の帳も落ちて、適度に空腹を感じ始めた頃。

 俺とマティの激しくも、だが緩やか、という形容矛盾な、濃密な性の営みは一時中断に相成った。

 ふうぅ、、、最高としか言えない時間だった、甘甘の砂糖菓子を食べに食べて無上の幸福感に包まれたような心地だ。


「お兄ちゃん、満足した?」


「ああした、ありがとうな、マティ」


 愛おしい少女のふっくらした金髪を愛撫するように擦る。


「うん、わたしも、満足した、、、」


 頬を赤く染めて、半分毛布で顔を隠す少女は果てなく可愛らしく愛おしさを刺激された。

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