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レジェンドクルセイド-ドラゴンゲーム

 

 

「おらぁ! 俺のドラゴンが火を噴くぜぇ!」


 テンション上げながら、空間を縦横無尽に飛翔する。

 周囲空間の支配権を強奪しながら、威嚇するように竜声を轟かせる。


「何時にも増して、調子に乗っているわね」


 隣に黄金の光を纏う巨体が接近、寄り添うように併走する。


「当たり前だ、敵を蹂躙してるんだ、士気を上げなくてどうする」


「それは理に適ってるけど、傍から見てムカつくうざいんだけどぉ」


「知ったことかぁ、俺は俺がやりたいようにやるだけだぁ!」


 暴れ回る俺達に、というより俺に業を煮やしたか、数対のドラゴンが急速接近。


「バカがぁ! この空間は既に大半俺のモノだってのにぃ、不利を覚悟の決死の特攻かねぇ!」


 俺は大量の魔力を周囲から吸い上げ、弾幕の如く巨大な火炎玉を幾重も吐き出す。

 それをもろに受けた敵の一体、体勢が崩れた一瞬で牙で喉元を刈り取り一殺する。

 そして残った奴らは、チクチク遠距離から攻撃してくるので、全員纏めて圧倒的な煉獄の火炎で包囲。

 逃げ場を失い、回避・機動センスもない奴らは包囲を突破することも出来ず、だんだんと計算されつくした炎の輪の中で簡単に一匹残らず消滅した。


「雑魚過ぎるぜぇ!

 いや、俺が強いだけかぁ、はは、はっはっはっはぁ!」


 この世の覇者の如く高笑いしていると、超遠距離から煌く稲妻が閃光した。


「なんだ! この気配はぁ!」


「あれは、雑魚じゃないわね、神話クラスのドラゴン、それとSSSクラスのプレイヤーだわ」


 敵は圧倒的な竜圧で、周囲空間を雲霞の如く埋め尽くす、既にテリトリーを何割か完全に塗り替えられている。


「はぁっ! おもしれーじゃねぇーかぁ! ぶっ潰してやんよぉ!」


 俺も竜圧を最大開放、最大出力のままに敵に向かう。


「バカ、なに一人で先攻してるのよ」


 相方の静止など聞かず、俺の陣地で横暴を働く奴を成敗する為に急行する。

 場には一匹の竜、超高速で地表スレスレを先攻している。

 俺は頭上から火炎を吐き出し、数瞬後の移動予測地点に精密にばら撒こうとした。

 だが、その炎を貫いて、先程の稲妻が直線的な機動で俺を射抜こうとする。

 ギリギリで回避して、長距離から乱射戦を繰り広げる。


「隙ありぃ!!」


 そこに毎度お馴染み、接近戦が大得意な聖なる竜が取り付くように迫る。

 強烈な質量攻撃のような雷の波動を、彼女は切り裂くように接近する。


「いい援護だぜぇ!」


 俺は彼女ごと、煉獄で押し包もうとする。

 だがこれは別にアレじゃない、そうアレだ。

 彼女は聖なる竜、ありとあらゆる属性攻撃を無効化するのだ。


「ああ、逃げるわぁ!」


 これには敵も危機を感じたか、この包囲を抜けようと逃げに徹する。


「もう遅せえよ、くたばれぇ!!」


 周囲を包囲していた炎を紅蓮の槍に変えて、一直線に逃げる敵に投擲する。

 回避されるが、莫大な魔力で構成される槍は、簡単には雲散せずに、何度も何度も敵を執拗に追尾してくれる。

 敵も雷の障壁を展開するが、そんな柔なモノでは相手にもならず、直線に逃げられていない。


「オラぁ! 追いついたぜぇ!」


 竜の鉤爪で引き裂こうとすると、途端暴れまわるような稲妻の塊が周囲に現出し、そのチャンスを失ってしまった。

 どうやら敵の稲妻は攻撃力が低い分、量産できるタイプと見た。

 ならば直接攻撃に余り向かない俺が近接するのは良くない、大質量攻撃をもっとした方が効率が良いと判断する。


「貴方は援護を、わたしが指すわ」


 そう、ならばココは敵の稲妻にビクともしないコイツを前衛に出すのだ。

 俺は炎の槍を幾本も練成して、敵に射出。

 それに逃げ回りながら相方の猛攻を回避するのは至難だろう、次第に敵は追い詰められていく。


「よしぃ! とったわぁ!!」


 敵の胸板中心に、己の長大に伸びた太い爪を差し込む一瞬、それは起きた。

 突如頭上からの、五月雨のような落雷、それが幾重も相方を的確に集弾したのだ。


「まずった、何時の間にか制空権を支配されていたかぁ」


 なぜか最初の頃より周囲テリトリーの支配争奪が楽かと思ったら、敵は頭上を集中的に支配していたようだ。

 空間とは己の魔力で犯し支配するもの。

 雷を無駄に迸らせたりしてたのはそういう事か、余剰エネルギーを膨大に発生させる為だったのだろう。


「おもしれぇ! おもしれぇ! ならば撃ち合いだろおぉ!!」


 頭上から迫る幾百の落雷を、全て幾本の巨大な炎の槍と紅蓮の炎を吐き出し防ぐ。

 その間にも巨大な炎の槍を練成し、次第に押していく流れにする、こちらは地表を大半支配しているのだ、長期戦になれば必勝なのだ。

 後方に追いやった相方はまだ黒コゲから回帰してないが、それも時間の問題。

 相方の聖なる魔力は回復に特化している、それを膨大に回復に回せれば、短期間で大ダメージすら全快できるのだ。


「おらおらぁ! その程度かよぉ! 弾幕がうすぃーなぁ!!」


 巨大な槍と紅蓮の炎で、適切な防衛陣地を築き、全ての雷を無効化。


「このままじゃぁー長期戦だ、一気に決める為に、時間稼いでくれやぁ!」


「貴方が出るまでもなく、終わらせてやるわぁ!」


 回復した相方が前に出る。

 先程のお返しとばかりに、行き成り聖なる魔力で大量の雷を中和して至近戦に持ち込もうする。

 相方の相手をしながらでも、急造の防衛陣地を多少なり抜けて攻撃が迫る。


「はぁー、二対一でこれかぁ、さっさと決めないと、地獄の灼熱が冷めちまうぅ、、いくぜぇ!」


 俺はそんな風に懸命に雷撃を続ける敵を、一撃で沈めるための技を開始する。

 それは渾身の一撃であり、正真正銘必殺級の技だ。

 それを食らわせる為には、多少の準備が必要で隙も半端無くデカい。

 だがこれがもっとも威力、さらに速度特化の究極の槍。


「発射まで十秒、万が一にも巻き込まれんなよぉ!」


「当たり前よぉ!」


 口腔から覗くソレは口外に射出され、射出する体勢で一時硬直。

 これは神話を体現する竜の、その神話創造における究極に位置する力の顕現だ。

 血すら生温く、ただただ紅を突き詰めたかのような、残酷、だがそれを一周回って超越し鮮やかな、そんな鮮烈なる紅色だ。

 これは触れる全て須らく溶かす、威圧的な恐怖を果てなく喚起させる色合いだと思う。

 生物の生理的な恐怖、消滅を司りその象徴に値する、すなわち絶対の力だ。


「完成だ、もうこの世の何処にも逃げ場はねえ、、」


 煉獄のドラゴンの体内深奥で創造され、魂に比する膨大な魔力の直接転換で練成・強化されるソレ。

 それは、口腔至近で直接投射される攻撃方法を取る、射線上に正確に位置する、雷纏うドラゴンを指標、発射。


「グガァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!」


 大量の火炎を共に迸らせながら、弾幕に躊躇する、しなくても超高速で敵のドッてっ腹を問答無用で射抜き貫通、精確にその胴体中心で瞬間爆発した。

 神話級のドラゴンの戦いは幕を閉じた、これで勝負あり、この近傍にもう敵という敵はいない。


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