65. 帝国闘技大会準決勝第二試合
準決勝第二試合を見ていくことにしたが、正直気持ちのいいもんじゃなかった。
魔術師 対 二刀流魔法剣士だったのだが、、
最初のうちは魔法剣士が両手の剣でバンバン飛び道具的な魔法を打っていた。
早いし強いな、しかも無詠唱だ。
魔術師の方は強固なシールドを張り、耐えながら召喚魔法を唱え、、
箱トラックのような10m級のでかい魔獣を3体も召喚!
あとは、それはそれは凄惨な魔獣たちのお食事会だった。
闘技場の外でヒナコ、アユミと合流、アユミがものすごく興奮している、元気になって良かった。
「フミオ様! 凄かったです! 超かっこよかったです!」
鼻息が、フンス! とか言ってそうな勢いだ。
もともと活発な子だったんだろう。
「ああ、ありがとうアユミ」
アユミの頭を撫でてやる。
「さすがダーリン☆ 最後のあれも技? 勇者の剣がそれたやつ」
「ああそうだよ、ヒナコ、ギリギリだったけどね、ちゃんと『理合』があるんだよ」
それにしても、うーん明日どうしよう、、、
あんな魔獣3体も倒す手段が、、
いくらフィオナと俺でも、1体相手にしている間に、2体が来たらなぁ。
闘技場からの帰り道、ヒナコ、アユミと一緒に、うわの空で歩く俺。
火力が足りん、、
「ダーリン、ミサイル貸そうか?☆」
「え?! それ、人に貸せるのか?! マジで??」
「うん、ただ私の制御外れると、いつ爆発するかわからないけどね。」
アホか、冗談じゃねぇ
次元防御も魔獣に噛まれている時に解除すると死ぬし、、
やるだけやってみるか、、
とりあえずメシだメシ!
3人でレストランに入って、食いたいもん食っていいぞ、と言ってやる。
アユミはゆっくりだけどちゃんと1人分食べた、
ヨシヨシしてやる。
その間、ヒナコは、、
5人前普通に食いやがった、
さすが高火力、高機動、高燃費。
食事の後はちょっとお買い物だ、二人をこじんまりとしたブティックに連れて行き、小金貨を一枚ずつ渡して服を買って来るように言う。
「ダーリン、私は服、要らないよ☆
この服、装備みたいで、汚れたり破れたりしてもすぐ治るよ。」
「便利だな、そういやトモナリの鎧も、一晩たったらキズが消えてたな。
それにしても着た切り雀かよ、着替えぐらい買って来いよ。」
「ピコーン! 閃きました!
買って来るね☆」
ヒナコがアユミとブティックに入って行った。
……30分後
「ダーリン☆ 買ってきたよ!」
「フミオさま、ありがとうございます。」
と言ってるがアユミの顔がやけに赤い。
「お前たち、なに買ったんだ?」
「テレテレッテテー! スケスケネグリジェ〜!」
猫型ロボットの真似をしてヒナコがネグリジェを取り出す。
ネグリジェ越しにヒナコのドヤ顔が見える、、
「わたしは赤で、アユミちゃんはピンクだよ☆」
「……普通の服や靴は?」
「んー、結構ネグリジェ高かったから他のもの買えなかったよ。」
「あ、あ、アホかー!!
お前と一緒に行かせたのが間違いだった、、アユミ、おいで。」
「は、はい!」
「すみませーん、この娘に合う服と靴、あとは髪用の小物などいただけませんか。」
直接店員に相談する。
「あらあら、貴方がこの娘たちのご主人さま?」
……店員とどういう会話したんだ、あのヤロウ、じゃなかったあのアマ。
「とにかく、普通の可愛らしい格好でお願いします。」
まったく、最初からこうすればよかった、、
アユミは黒い髪を櫛でとかしてもらい、花のアクセサリーのついた髪どめで左右を止めてツインテールにしてもらった。靴も履き替え、服は黄色のワンピースに着替えた。
ふう、買い物は終わったし、あとは宿に帰って早めに休むことにする。
「おかみさん、勝ったよー」
「あれ! あんたすごいね! ユウキ様に勝ったのかえ!
ユウキ様は生きてんのかい?」
帝国の民にとっては勇者の事が気になるようだ。
「大丈夫だよ、最後寸止めしたから。」
と言って手刀を自分の額の上でぴたっ、と止めてみせる。
「ユウキ様相手に手加減して勝てるって、、
しかも無傷だし、どんだけ強いんだい、あんた!」
「いや、ぎりぎりだったって。ほんとだよ。ユウキは本当に強かったよ。」
「むぅ~」ヒナコがふくれ面になる。
「いや、俺が知る限り最強は間違いなくお前だから。心配するな。」
闘技場の外なら、広大なフィールドで、サーチ&デストロイ、ヒット&アウェイでヒナコを上回るやつはいないだろう、、
「ホント☆ ありがとダーリン☆」
さて、今日は早めに休むか。




