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すっぴん召喚のヤマナさん  作者: 座敷犬昼寝中
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61. 帝国闘技大会一回戦 VS大空の鷲

「ヤマナ様、試合の順番をお伝えします。第一試合に決まりました!」


 帝国闘技大会初日、第一試合のカードに選ばれてしまった、、


 公平を期すため、何試合目なのかは、戦士の全員が個別の控室に入ってから伝えられるらしい。

 大会に出る戦士は帝国が選んだり、予選を抜けてきた8名。

 3回勝てば優勝か、、


 まあ、いいか、何試合目でも。ぼちぼちやるさ。

 控室から暗い廊下を通り、広い闘技場へと出る、闘技場の客席は満員御礼だ。


 俺の相手はすでに闘技場に入っていた。


「一回戦、第一試合は、フミオ ゼン ヤマナ 対 ヒナコになります! 両者、頑張ってください!」


 相手は制服の学生っぽい女の子だ、ヒナコという名前らしい、やはり日本人か。

 身長は150cmほどか? 青いショートカットの髪に小さな筒状の帽子、やけにアレンジされた制服だな、アイドルの服か?


「それでは帝国闘技大会 一回戦、第一試合 はじめ!」


 試合開始が宣言される。


「おじさん、いっくよーーー、キラッ☆」


 指を二本、目の横に > の形にしてウインクする。

 ちょっと、イラッ★ ときた、、


 女の子だから斬るわけにいかないし、投げとくかな、、

 なんて考えていたのが甘かった!!


 この時、全力で先制攻撃をするべきだった、、


「キューン、キューン、パイロ~~ォト~♪」

 歌いながらくるっと回って変身する。変身少女系か?


 なっ? 女の子の背中に翼が現れる。


 翼と言っても天使の羽じゃない、金属質で角ばった三角形で灰色の翼だ。

 戦闘機娘か!!


 やべぇ!

 何のキャラか知らんがこの戦闘機は俺でもわかるぞ!

 カカミガハラやコマツ通りかかったときに、スクランブルしてるの見たぞ!!


 両肩の斜めにカットされたバカでかいエアインテーク! 背中の三角形の翼!

 両足のツインノズルと垂直尾翼、水平尾翼!

 リアル系現役最強の近代兵器、ヒナコというが立派なイーグル!


「爆装!」

 翼の表面に長細い筒が4本現れる、え? ミサイル?


「すくらんぶるっ! て~いく、おふ!」


 ぎゅおおおおおぉぉおおぉ!


 両足のノズルから轟音をあげながら、空へと飛び上がっていく!

 うおぉ垂直上昇!


 あち、あちち! 熱風が俺を襲う!


 どこまで上がっていくんだ?

 開始早々離脱されて、俺も観客も空を見上げてポカーンとしている。



 はるか上空で豆粒のようになったヒナコが、、


 今度は急降下してくる?

 

 ん? ミサイルが離れた?


 うわぁぁあ!! 撃ちやがった!!!



 必死になって避ける! ていうかとんでもない速度で降ってくるからカンで避ける!

『空間把握』も間に合わない!

 闘技場に降る4本のミサイル、直撃は避けたが、とんでもない破壊力だ。

 地面に大穴が4つ開いた。


 ぐはぁぁ!


 爆風に吹き飛ばされて右へ左へと翻弄される。


 

 ドゥルルルルルル!


 機銃を撃ちながら降下してくる!

 やばい! 

 実戦では初の『次元防御』発動!


 あいだだ、だだだ!


 体を貫く無数の銃弾、肉体は『次元防御』により破壊を逃れるが、痛みはフルに襲ってくる。

 俺の後ろの地面が蜂の巣のようになり掘り起こされる!


 ヒナコが降りてくる、

 致死のダメージを幾度も受けた痛みで、身体の動きが極限まで鈍くなる。


「ぐぅぅう、ぅ、ぅ、、いて、ぇ、、」

 その時間差に着陸したヒナコが、


「爆装!」


 しまった!

 陸上で爆装する仕様か!

 また翼にミサイルが現れる!!


「て~ぇいく、おふ!」


 くそっ、走ったが間に合わない、ヒナコが大空へと飛び立つ、





 バシュウ! ドゴォオオオン!


「ぐぁぁ!」


 ドゥルルルルルル!


「がっ! ぎっ!  ぐぅっうっうぅっ!」


 ミサイルと機銃によるヒナコの猛攻が続く、

 爆装のために降りてこようとしたところを、機銃に貫かれながら『次元防御』で耐えて突撃し、『横一文字』で着陸の邪魔をする。


「うががぐぅう、ううぅ、、」

 やばい、痛みで意識が飛びそうだ。


 ミサイルは打ち尽くしたようだ、機銃ももう撃ってこない。

 よし、弾切れか?! 着陸なんてさせんぞ!


 着陸しようとするところへ『追い風』でダッシュ!

『横一文字』を飛ばして着陸させない!



「うにゅーーっ いじわるさんですねーー!」


 ヒナコが叫びながら着陸をあきらめて離脱する、はるか地平線まで行ったと思ったら、、

 トンでも無い速度で突っ込んでくる!


「そにっく、ぶーーーむ!!」


 ドッパアーーーーーーーァン!


「ぐわぁぁああ!」


 横を通り過ぎただけで衝撃でばらばらにされそうになりズタズタになってふきとばされる!

 衝撃波で観客が席を転げまわっている。


 今度は近づいてきたと思ったら、俺のそばで機首を真上にあげ、


「あふたーばーなぁーーー!」


 両足のツインノズルから爆炎を浴びせて上昇、離脱する!


「あぢぢいぃ、 うっがぁああ!」


 ここまでか、、

 すまん、フィオナ、、俺の力不足で、、


 皮鎧は衝撃と爆炎で、切り裂かれ、焼け焦げ、身体もボロボロ、、

 痛みの受容量もとっくに限界を超えている。


「うぁぁ、ヒールぅぅ

  あ、ぁ、、、

 あっぁ、ヒールぅう、」


 ヒナコが飛んでいく空を見上げながら、うめようにヒールをかけ続ける、

 もう動けない、、 なにもできなかった、、 ひたすらにボコられた、、


 などと考えてたら、


 バシュンッ!


 ヒナコがパラシュートを開いた。

 ゆっくり降りてくるのをぼんやり眺める。

 着地するヒナコ、 そのままうつぶせに倒れる。



「うう、ガス欠ですぅ~

 お腹空いたですぅ、動けませんん~」


 ヒナコがうつぶせのまま右手で小さな白旗をぴらぴら振る、、


「勝者! フミオ ゼン ヤマナ!」


 ワアアァァァ、という大歓声

 まてよ、、おれ何もさせてもらえなかったんだけど?


「ううーお腹が空いて動けませんーー、なんか食べさせてください~~」

 ヒナコがなんか言っている。


 とことんイラッと来る。


「マテヨ、セメテ、

 イッパツ、、、ナグラセロ、、」


 亡者のようにフラフラになりながら、

 ボコボコにされた恨みを込めた拳を握りしめ、ヒナコに近づく。


「せめてイッパツだなんて、、

 いやん、ダーリン☆ エッチ☆」


 ぶちっ★ なんか頭ん中で色々切れて、、そのままオレ、倒れた、、


文中の『次元防御』については25話を参照ください。

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よろしければこちらもどうぞ。 え? 職業ですか? ガテン系ですけど、、
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