46. 空間魔法
帝国闘技大会
大陸に大小20はある各国から、強力な戦士を集めて行われる大会。
開催は不定期で、帝国の議会で起案、承認後、帝都で行われる。
勝者には莫大な富と栄誉が与えられ、帝国で将軍職につくことも可能だそうだ。
って、俺は新婚でエリスとおうちでゴロゴロしていたいのに、なんでこんな話持ってくるかなぁ!
しょうがない、、修行するか。
このままじゃ
「俺、この闘いが終わったら、、」
のフラグ通りになっちまう、、
ここんとこ、他人の面倒見ばかりで自分のことがおろそかになっていたからな。
王都にいるうちにロドニーのところへ行く。
「なんかいい魔法ないか?」
「うーん、、直ぐに伝えられそうで、戦闘の役に立ちそうな魔法、、、
ヒールは覚えとるし、防御魔法は時間をかけないと役に立つものにならんのですし、そもそも物理攻撃主体のヤマナ殿には向かんし、、
お、これなんてどうかの?」
そう言ってロドニーが神殿の外に出て木の下に立つ。
ロドニーの周りに小さな赤い光が4つ浮かぶ。
木から落ち葉がひらひら落ちて来て、、
赤い光が飛ぶ!
ロドニーに近づいた、木の葉が次々に撃ち抜かれた。
「どうですじゃ?
わかりますかな?
今のがわかるのでしたら、直ぐ使えると思うんじゃが、、」
「自動追尾とかじゃない、
ちゃんと認識して撃ってる。
空間認識系だな、赤い光はただの火魔法だろう。」
「さすがですじゃ!
『空間掌握』ですじゃ!
これを薄く広くすると『空間把握』で索敵などに便利ですじゃ!」
「どうやって学べばいい?」
「ヤマナ殿なら、これでどうじゃろ?」
ロドニーが俺の近くで『空間掌握』を発動する。
「どうじゃろ?」
おお、わかる、、
というかロドニーがわかりやすく出してくれているのか。
「ありがとう、ロドニー、」
そう言って集中し、、
ロドニーを真似た魔力を作る、
自分の内側を感じ、外を感じ、領域を構築し、広げていく。
ぶわっと広がる領域、半径4mほどか?
後ろも前も横も上も、、感じる、
木の葉が領域を通って行く、
「さすがですじゃ!!」
「試したいから少し離れていてくれ。」
ロドニーに離れていてもらう。
目をつむる、
集中、、
『空間掌握、、、』
木の葉が領域に触れる、
右後方、
右に振り向きながら抜刀、上から抜き打つ、木の葉が2つになって落ちる。
左上、
抜刀、切り上げて2つにする。
後ろ、
左反転しながら抜刀、これも切る。
正面、
抜刀、左けさに切る。
「おみごとじゃ!」
「ありがとう! ロドニー!
剣術との相性が最高にいい!」
「大昔の有名な魔法使いが使っていた魔法じゃ。近づくものを皆、炎の矢で貫いたらしいのじゃ。
ただし違う系統の魔法を2つ以上発動するのは普通の魔法使いには至難の技での、威力と精度が格段に落ちるので、普通は使わんのじゃ、
ヤマナ殿は剣と魔法両方使えるので、剣の威力と精度を落とさずに魔法を使えるかも、と思ったのじゃ!
火魔法だけならわしもほれ、」
そう言ってロドニーは手の平の上、30cmほどのところにハンドボール大の火球を作ってみせる。
「おお! すごいなロドニー!」
「いやあ、それほどでもありますですじゃ!」
……エリスに変な言葉を教えたのはこいつか、、
「それ、俺に向かって投げてくれ!」
「!! 当たったらタダではすみませんぞ、」
ゴゥ! と火球が飛んでくる!
フィオナで切る!
パァン! 火球が弾けて消える!
「こりゃたまげた! 切っただけでなく、魔法を消し飛ばしよったわい!」
「さっきのみたく、複数、いろんな方向から飛ばせるか?」
「いいですじゃ!」
テニスボール大の火球を6つ浮かべ、、
時間差で飛ばしてくる!
パパパァン!パン、パパン!
「どんどん頼む!!」
俺は目をつむる、集中、『空間掌握』発動!
「行きますですじゃ!」
ヒュッ、パン!
ヒュヒュッ、パパン!
ヒュヒュヒュヒュ、、
パパパァンパパパ、、
ザッパーン!
うお! 水?!!
火球を消して水が降り注いだ。
「何やってんですか! 2人とも! もう!」
エリスだ、
「いや、修行をだな、、」
「危ないでしょ!」
「それより今のすごいな!
もう一回やってくれ!
頼む、強くならなきゃいけないんだ!」
「本当にもう! しょうがないんだから、、
『ウォーターストーム!』」
来た! 広範囲の水魔法!
腰を落とし、抜刀!
『浪返し(なみがえし)!!』
居合の技の1つだ。
おお! 水魔法をレジストするつもりがカウンターになった!
あ、、やべ、
水魔法がエリスとロドニーに帰っていく、、、
「きゃああ!」
「うおーなのじゃ!」
2人とも防御魔法で威力は消したが、ビショビショになった、、
「ご、ごめん!」
「もお!」
また怒られた、、、




