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すっぴん召喚のヤマナさん  作者: 座敷犬昼寝中
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42. 教会の朝

 翌朝、俺はリカードとともに教会へ行った。

 教会につくと、表でトモナリが掃き掃除をしてくれていた。


「おはよう! トモナリ! 朝飯食おうぜ!

 デルハルト王は起きてらっしゃるか?」


「あ、おじちゃんオハヨウ!

 うん、王さまもう起きてるよ。」


 教会に入ると、デルハルト王が膝をついて手を合わせていた。


「おお! ヤマナ殿、おはよう!

 お祈りをしておったのじゃ。」


「おはようございます、朝のお祈りですか」


「いや、朝の、というより、朕が起こした戦争と、先の戦争で亡くなった兵士と民にじゃ。

 お祈りというか、許しを請うておるところじゃな。

 ホッホ、、」

 そう言って、寂しそうに笑う。


「デルハルト王、、、」



「申し訳ありませんでした!!!」

 いきなりデルハルト王の前に出て床に両手をつくリカード、


「どちら様ですかな?」

 驚いた顔でデルハルト王がたずねる。


「ヒューレのリカードと申します!

 ヒューレは! パトナと組み、貴国の民を苦しめてしまった!


 どんなに償っても償いきれない罪です!

 どんなに謝っても許されない罪です!

 それでも、今の私には謝ることしかできない!


 貴方と貴国の民に謝らせてほしい!

 申し訳ありませんでした!」


 そういってリカードは大粒の涙を流しながら床に頭をこすりつけんばかりに謝る。



「顔を上げてくだされヒューレ王 リカード殿」

 デルハルト王がいう。

 リカードはぐしゃぐしゃにした顔を上げる。


「前には朕もヒューレに攻め込んだのじゃ、責めることはできん。」


「それでも、それでも、、 デルハルトの民に、、私たちは、、」


「リカード殿はヤマナ殿と友人であるとか」


「は、はい、今日ここに連れてきていただいたのもヤマナ殿に頼んで、、」


「朕とも友人となってくれませんかの?」


「!! 私と、友人に? 私にその資格があるのでしょうか?」


「そもそも友人になるのに資格などないじゃろ。


 朕たちが友になれば、戦争もなくなる、

 民が苦しむこともなくなる。


 戦争を起こして、戦争を起こされて、

 さんざん民を苦しめて、たくさんの国民を殺されなければ気が付けなんだ、、

 朕こそ本当の愚王じゃ。


 どうか友人になってくれませんかの?」


「こちらこそ、

 こちらこそ、よろしくお願いいたします!

 わが友デルハルト王よ」


「ああ、ありがとう、わが友、ヒューレ王リカードよ」

 デルハルト王とリカードは互いに手を握り合って友である事を誓いあった。

 


 デルハルト王の希望で、教会の近くの孤児院で朝食をとることとなった。

 トモナリはもちろん、俺やリカードも一緒だ。


 エリスとヘレンが朝食を用意してくれる。


 もともとテリクスの孤児が多かったのだが、今ではパトナ、ヒューレとの戦争によりデルハルトから避難してきた孤児が多い。ギルファングが助けた子たちもいる。


 デルハルト王は自分が孤児達を生み出してしまったと感じているのだろう。

 子供たちを見る目が優しくもあり、寂しさも感じさせる。


「みんな! 今日は他の国の王様たちが来てくれたぞ!

 二人とも俺の親友だ!

 こんな機会はないからいっぱいお話しろ!

 王様は何でも知ってるぞー

 あとトモナリもいるからみんな友達になるように!」

 

「「「おうさまー! おはようございます!」」」


「おはよう!」

「おお、おはよう! みんな元気かの?」


「「ともなりー! おはよう!」」

「うん、おはよう!」


 子供たちはすごい、、

 あっというまに王様達やトモナリと友達になった。

 デルハルトやヒューレの王と聞いても関係ない。


 デルハルト王とリカードが笑っている、

 デルハルト王の笑う目じりのしわに、光るものがあった、、


「あなた、、よかったわね。」


「ああ、二人とも、本当によかった。

 エリスとヘレンも手伝ってくれてありがとう。」



 この二人が王であるうちは大丈夫だろう。

 まずは3国で頑張って、民の暮らしを豊かにしていこう。



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