40. 招待状
デルハルトでの戦いから半年がたち、周辺の各国は自分の領土の復興に専念していた。
テリクスはかつての復興状態からは抜け出し、開墾や発展に力を注いでいる。
デルハルトからの難民はほとんど帰って行ったが、希望者には住むところと職、主にテリクス湖畔の開墾事業だが、を用意した。
手に職のあるものは、店や工房となる建物や資金を貸し出し、テリクスの商業街や工房街は活気に溢れるようになった。
訓練では、夜間道場の人数がやたらと増えた。
夜間道場は兵だけでなく、一般にも解放しているため、わざわざテリクスに引っ越してきて昼は働き、夜は道場に来る、といった若者も増えた。
あんまり人数が増えたので、初心者向け、中級者向け、そして他の模範となり指導にも当たる上級者向けのクラスを作った。
俺は主に、中級者や初級者向けのクラスに顔を出す。
この時期に間違った方向に行くと、後で直すのが大変だからだ。
上級者は甘やかさない、
自分で考えろ、と言ってある。
たまにふらりと顔を出して数本ずつ稽古をつけてやるが、中身は濃くしてある。
求めれば、そいつにあった剣の型を教えてやる。
そのうち、段位でも出してやるかな?
教会の隣に子供達向けの学校も作った。
「「エリスせんせー」」
かわいいなー、子供達とエリスせんせー、
学校に行って、ボーっと見てたら
「仕事して下さい!」
とエリスせんせーに怒られた。。。
しょぼーん、、
教えてる事は、読み書き算数ぐらいだが、沢山の子供達が通っている。
もちろん孤児院の子達も学んでいる。
孤児院といえば、デルハルトの孤児たちも引き受け、50人ほどに増えたので、これも新しく建物を建てた。
ヘレンさん一人では回らないので、新たに人も雇った。
「エリス、王都から招待状が届いたぞ!
3ヶ月後に陛下とテレシア様の披露宴を行うそうだ!
一緒に行くぞ。」
「まぁ! ついに! 楽しみだわ。」
「明日からこれで準備にかかってくれ、とびきり綺麗な格好で頼むぞ。」
そう言って金貨の入った袋を渡す。
「ありがとう、
これで新しいドレスを仕立てさせて貰うけど、、
あなたの格好も考えなきゃね。
いつも同じシャツなんですもの。」
「う、あれは気に入ってるんだよ、、」
「だめよ、いい加減変えなさい、テレシア騎士団の団長さん、
テレシア様に恥をかかせてはダメよ」
エリスせんせーには敵わないなぁ、、




