25. 次元防御
テリクスに帰る前にロドニーに魔法を習いにいった。
「『次元防御』 教えてくれよ、ロドニー」
「危なくって教えられないですのじゃ! エリスにも教えないでほしいといわれておるのじゃ!」
「頼むよ、ロドニー、」
「そもそも 『次元防御』 がどんなものか知っているのですか? ヤマナ殿は?」
「いや、全然、 でも聞いた時、なんかピンときた。カンだ。」
「はあ、、まあまずはやってみましょうかの。このペンで私の手のひらを刺して下され。」
「ペンで?」
俺はロドニーからペンを受け取り、ロドニーの手のひらを刺した、
え? 貫通した?
全く手応えがない?!
「いったあぁー!」
ロドニーが悶絶している。
しかし手のひらはなんともない、
どういう事だ??
「すまん、ロドニー、
でもこれはどういう事だ? なんの抵抗もなかったぞ? 何もないみたいだった!」
「あだだだ、そういう事ですじゃ、
この魔法は感覚と姿だけこの世界に残して、実体を別の次元に持っていく魔法なのですじゃ、、、」
「無敵じゃねーか!」
「利点は、どんな攻撃も物理的にすり抜ける、欠点はどんな攻撃も感覚的に受けてしまう、
それこそ普通はなんともない木の葉でも、刀や矢のように入ってしまうのですじゃ。
そして、感覚を残すということは、木の葉でも体を斬られる痛みを受けるということですじゃ!」
「痛みを消すことは出来ないのか?」
「こっちの世界に残した感覚まで、別の次元に持っていってしまうと、戻るところが分からなくなって帰って来れなくなるのですじゃ。痛みに耐えかねて、今まで何人も帰って来れなくなってるのじゃ。次元防御が危険と言われるゆえんですじゃ。」
……そうか、、
だが、即死性の物理攻撃には有効だ。
それこそ銃弾とか。
基本はかわす、止める、なんだろうが、召喚戦士同士の戦いは何が出てくるか分からない。
「頼む、教えてくれ、分かるだろ、召喚戦士同士の戦いには必要になることもになる。」
「しょうがないですじゃ、、エリスにはやめてくれと頼まれたんだがのぅ、、ヤマナ殿の立場を考えれば致したかあるまい。」
次元防御の習得は難しくなかった。
ロドニーは俺がロドニーに触れた状態で、俺ごと次元防御を発動させて教えてくれたからだ。さすが神官長。
「これだけで覚えてしまうとは、、やはり只者ではないですのじゃ。」
こうして無敵だが最弱の『次元防御』を手に入れた。
究極に痛いから、よっぽどでないと使わんけどね。




