1章6C 決戦
僕が動けなくなっているうちに、好意雨物が言う。
「で、何の用です?」
「あなた達を捕まえて懸賞金を貰いにきました」
おいおい、そこまで喋るかよと言うくらい、ミクは素直に話した。しかしその口調は鋭かった。こんなミク初めて見た。
「はっはっはー。ご冗談を。この最&高な組織、ムカデ軍を捕まえられるともお思いで」
好意雨物が笑う。その瞬間だった。
「賢太郎!オペレーションKだ!」
ミクが叫ぶ。その瞬間、体が吹き飛びそうになる突風と、砂嵐が起こった。
賢太郎が好意雨物の後ろに回り込んだのだと分かったのは、それからしばらくしてからだった。
いつの間にこんな技を……
しかし、砂嵐が晴れたとき、そこに好意雨物の姿は無かった。
「荒っぽいですねぇ。いや、元気が良いと言うべきか」
……!!
見ると、好意雨物は、部屋の隅に居た。傷一つ無い!
……こんな素早い動きが出来るなんて……
「ま、負けた……」
ミクがガックリと崩れ落ちる。
「ではさようなら。またのお越しをお待ちしております」
「ま、待て、せめて軍のトップが誰かだけ教えてくれ」
「さあー?それはあなた達が一番良く知っているんじゃないんですかねー」
「?」
最後に変なことを言われた気がするが、聞き返す間もなく、僕たちはスーツにサングラス姿の男性につまみ出されてしまった。
見ると、鈴木もつまみ出されている。(いや、お前はムカデ軍サイドだろ!)
とにかく2回目のアジト突撃も失敗に終わった。
〈続〉




