1章4C 調教
「ボク……爆弾」
空から降ってきた少年らしきものは、そう言って、懐から名刺を出した。
名刺には『ムカデ軍経営企画部部長 爆弾』と書いてあった。
…待て、ツッコミどころが多すぎてどこから対応すればいいのか分からん。
よって、箇条書きで整理しておこう。
・ムカデ軍に経営企画部があること。
・空から降ってきた少年らしきものの名前が爆弾だということ。
・少年が空から降ってきたこと。
まあ、細かいことを気にするより、まずはこの爆弾を処理しましょう。
そうして、近くの机に置いてあった王水を手に取った。
近くの机に王水が置いてあるという状況がよく分からないが、まあ置いてあるのだから使って良いだろう。
「ちょ、ちょっと和哉先輩。なにやってるんですか!」
急にミクが大きな声を出したので驚く。
「えっ、な、何ってこの爆弾を処理しようとしているに決まっているでしょ」
「何言ってるんですか、先輩。この爆弾とやらには、ムカデ軍を倒すための道具として、働いてもらうんですよ」
「ふぇ?」
「さ、今から調教しますよ。あ、和哉先輩には刺激が強すぎると思うので、小一時間くらい外にいてください」
僕は言われるがまま、化学室の外で待っていた。中からは時々、ぎゃーとかわーとかいう声がする気がするけど気のせいだろう。というか気のせいであってほしい。
小一時間経ったので、中に戻ると、爆弾がミクの肩を揉み揉みしている。
「ミク様。気分はどうですか?」
「おぉ、いいぞいいぞ。ふぉっふぉっふぉ」
今、テストで「『開いた口がふさがらない』の意味を5文字以内で答えよ」と聞かれたら、僕は迷わず「この状況。」と書くだろう。
すると突然、爆弾がこっちを見た。
「なんだ、ミク様の邪魔をしにきたのか!」
爆弾はそういうと、こちらに向かって走ってきた。
「わー、やめて!その子は私の大切な先輩なの。確かに悪そうな顔してるけど、大切な戦力だから、どうか殺さないであげて。賢太郎」
ミクがそう叫ぶ。一言二言余計だと思うが、この際まぁいいだろう。
…え?この子、賢太郎って名前になったの?
ミクがこっちに来た。
「へへーん。私もやればできるのです」
「う、うん…」
〈続〉
【あとがき】
投稿遅くなってすみません。諸事情により…




