1章4A リスタート
ムカデ軍騒動?から一日。
今日も旧科学室に入った。
するとミクがつばの広い帽子を深々とかぶって、何やらペンを立てようとしている。
そっか、ムカデ軍がいなかったことがそんなにもショックだったのか。
僕は先輩らしく、ミクの隣の席にそっと座ってから
「大丈夫。そんな落ち込まなくてもきっと明るい明日が待ってるから」
「………」
「ほら、10円あげるから」
「………」
「なんだ、10円では足りないのか。じゃあ優しい優しい先輩が、特別に20円あげよう」
「……さい」
「ん?」
「うるさい!やかましい!今、ムカデ軍の新アジトを特定しようとしていたのにー!」
「なな、なんだってぇー」
「あと、20円はありがたく貰っておきます」
「ななななな、なんだってぇー」
ミクいわく、あのペンはすごいペンらしい。すごいらしい。今風に言うと「やばい」
※作者の語彙が死んでいますが、それは今始まったことではありません。
「そう!このペンが凄すぎて、爆破予告が来たくらい」
そう言いながらミクは、真っ黒い紙を見せた。
そこには真っ赤な字で『今日の午後5時に爆弾を投下する。フハハハハハハ。ふぁっ!笑いすぎて顎が外れた!誰かー助けてー byムカデ軍』
と書いてあった。
いやー。ムカデ軍もこんな間の抜けた手紙を出すんだー。面白い。
いや待て。面白がってる場合じゃない。
これが本当なら、大変だ!
それに今は午後4時58分。あと2分で5時だ。
ミクぅーなんでもっと早く教えてくれなかったんだよー。
あの茶番をやってる時間で、十分逃げられたはずだ。
〈続〉




