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異文化交流③

 俺は二日かけて、島の方に来た。

 現地にはすでに船で移動してきた連中が滞在しており、現地民と交流をしている。


「大将! こっちですぜ!」

「家の建築をお願いしやす!!」


 島の方に来た理由は二つ。

 滞在用の領地確保と、現地民との交流をしてみようと思ったからである。



 実際に見る彼らは、俺たちのような白人ではなく、黄色人種、それも褐色の肌をしたネイティブ・アメリカンに近い人種だった。

 ここから先、行って2日程度なら更に船を進めても島などは無いようだが、それでも緯度を考えればおかしな話である。おそらく彼らの起源はもっと南の方にあると思うんだけどな。そしてそれは新大陸の方にあるに違いない。俺の希望でしかないが、そうあってほしい。


 言葉が通じない事にもどかしさを感じつつも、俺は俺なりに異文化交流をすることにした。



 異文化交流の前に、入植のために生活基盤を作らないといけない。

 何度もここに来るのだし、自分たちの寝るところぐらいは確保したいのだ。ついでに村と同じ種類の作物を育て、多少はここで穀物を補給できるようにしたい。


 そんなわけでここに来た翌日から、現地民の暮らす村と離れた所に俺たちの港と宿泊施設を作るのを始めた。


 いつものように家を作り、船を停泊できる港を作り、畑を用意する。

 周囲を壁で覆い、獣の侵入を防ぐ。海の方から回っていけば侵入は容易だけど、陸の獣程度であれば問題なく防げるだろう。


 40人が泊まれる程度の建物であれば作るのは簡単だし、畑の方も広げた土地に生えていた木々を焼いて灰を畑にまけば村の土ほどで無くとも多少は収穫を見込めるはずだ。

 こちらも手慣れたいつもの作業だし、難易度的には何の問題も無い。

 ただ、魔力の使い過ぎでその日のうちに帰る事が出来なくなる程度である。もともと一泊するつもりだったのでやはり問題ない。


 こうして一つ目の用事を済ませ、俺は現地民の村へと足を向けた。





「コンニチハ」

「こんにちは」


 現地民と船員たちは間を空けつつもそれなりの期間を一緒にいる。多少の言葉、挨拶レベルであれば互いの言語を教え合っていた。

 握手などの行為はほぼ変わらないが、それでも現地民には俺たちには分からないタブーなどがあるはずだと、注意しながら交流をする。


 お互いに言葉が通じない事は分かっているので、ボディランゲージ、身振り手振りで意思疎通を図る。



 俺が魔法使いという事は説明済みで、村にも弱いけど何人も魔法使いがいたようだ。魔法使い同士、魔法の見せ合いをする。見せられる魔法に限るけどな。


 島にいる魔法使いは3人。

 島の総人口を勝手に調べたけど、集落は一つで人口500人ぐらい。思ったよりも少ない。魔法使いの割合でいけば破格である。いや、この場合は魔法使いの割合が破格というべきか。


 これだけしか人がいないとなると、外の血ってかなり必要になるんじゃないかね? 聞いてみたら、船員の男どもは全員現地の娘さんに手を出していた。性病対策はどうしたと小一時間ほど説教することになった。

 念のために全員の性病チェックをする羽目になったよ。


 俺も娘を宛がわれたが、言葉が通じないことをいいことに、丁重に断っておく。

 病気は怖くないけど、子種をばらまく気にはならんのだよ。すでに嫁さんがたくさんいるし、エロには食傷気味なのである。夜のお相手が俺である必要は無いので、船員たちに任せる事にする。

 というか、明るいうちから、する気は、無い。





 最後に、船員のうち数人を新しく作った建物において行くと知った島の村長は大喜びし、宴を開いたようである。

 これなら島への入植も楽に済みそうだな。


 俺は島で一泊してすぐに帰ったが、船員たちはもう少し居残りで交流を深めてもらう事になる。

 問題を起こさないといいけどなー。

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