祭りだ！（準備完了）
今回は数が少ない知的ゲーム。いずれは数を増やしたい。
リバーシはそのまま続けるとして、チェスと囲碁、将棋、人生ゲーム、あとＷ・ＳＬＧを教えてみよう。
チェスと将棋はどちらが上と言わないが、好みの分かれるところだし。両方やらせてみるのが良いだろう。戦術と戦略の違いっていう奴がいたけど。まぁ、たしかにチェスは兵士の斬り合いで、将棋は領主の土地の奪い合いだよな。
囲碁はルールを覚えるのが面倒だったけど、一時期、漫画の影響で流行ったのでやったことがあるんだよな。
人生ゲームは友情破壊ゲームにするかどうかを検討中。くくく……ド○ポンや桃○の地獄を味わわせてやろう…………。
Ｗ・ＳＬＧはＴ・ＲＰＧの前身とも言われる遊びだ。ルールの複雑さで言えば他のゲームをはるかに上回るので、これは他のゲームに慣れてから教えるべきだな。
あと、集団競技を取り入れたい。
野球、サッカーといった決められた集団で競うチーム戦。綱引き、玉入れのような運動会のような集団戦。
個人的には前者よりも後者の方が取り入れやすいと睨んでいる。告知してから思い付いたので、今回はパスだけど。
問題は、集団競技って人数がいてこそ楽しい競技なんだよなー。
今の村の人口じゃあ、かなり厳しいな。
この手の計画を立てのるは非常に楽しい。
お祭りは計画を立て、準備をしている最中が一番楽しいというアレだ。
ただ、テンションが高くなりすぎて冷静な思考ができなくなってしまう危険性を俺は忘れていた。
普通の競技だけだったら問題ないのだが、一点、遊びが許される競技があったことが災いした。
気が付いて、正気に返った時にはもう遅い。用意した物を見て冷汗が出たが、気にしない事にした。たぶん、死者は出ない。たぶん。
やりすぎた感のある某競技と将来の展望は横に置き、村はにわかに活気づいた。
リバーシはルールが簡単という事ですぐに広まったが、好んでやる奴は大体３０人ぐらい。２００人近い人間がいて、その内の３０人だ。思った通り、あまり流行らない。
積み木タワーの練習は、誰もやっていない。不人気競技一直線で参加者が危ぶまれる。女性でも男に勝る事が簡単な数少ない競技だと思うけど。何故か、不人気。
１００人ぐらいはやっぱり肉体競技に全力を注いでいる。
徒競走の関係で、ダッシュの練習をしている奴らがいたのでクラウチングスタートについて教えてみた。これも知識チートの一種だと思うが、そんなに影響が出るはずも無いので軽い気持ちで広めてみる。
腕相撲は力自慢が数人名乗りをあげ、祭りの前にチャンピオンが決まりそうな勢いだ。こっそり負け越している奴にコツを教えておく。コツ一つで波乱が起きるはずも無いが、ちょっとは盛り上がるだろう。
レスリングも回復依頼が来る程度には人気がある。肉体労働な仕事が終わったばかりでもみんながリングの上で戦っている。とりあえずボクシングのジャブ、相撲のぶちかまし、柔道の投げ技をいくつか仕込んでみた。素人知識による格闘技術が実戦で磨かれていくことを期待する。
「ＹＵＵＳＹＡ」は……出来上がったアスレチック（？）を見て全員絶句。
クリアしたら報酬が貰えると、景品の人数制限を排した競技だから高難易度は予想されていたけど。既に一般開放したけど練習の段階で全滅しか予想できない惨劇が見える。第一段階クリアも難しい？
それでも挑戦する連中は、まぎれも無く勇者だと思う。
