望海 ⑤龍族創業の地
さらに、南に進んでコーラル島に着いた。ここは、珊瑚の生息地であり、広大な珊瑚の上に成り立つ。また、天然の良港でもあり、中継貿易が盛んだ。
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「ここの人々は、顔つきが違うね。」
「そうですね。龍族のほか、カトゥル帝国の人間族、半魚人族や獣人族など、多種多様な人種が往来しますね。宗教寛容政策のおかげで、最近では多文化の需要も進んでいるみたいですよ。『どこから来たか』より『何を持ってきたか』が大事なの。」
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余りに綺麗な水質だったため、海に潜ってみた。すると、海底はキラキラと光が反射しており、あたりには海藻の他、カラフルな魚や貝が多数存在する。もちろん、島の名前に反映されている珊瑚礁も見事である。ただ、クシイナダは龍族だから水の中でも呼吸ができるが、僕はそうはいかない。しばしば、浮上と潜水を繰り返さねばならず、それを忘れているクシイナダとはぐれることになるのだ。
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コーラル島から、夕陽の海を眺める。すると、クシイナダは、この地は龍族創業の地であることを教えてくれ、伝説を語ってくれた。
「この地を訪れた龍族の女と人間族の男は結ばれました。だから…」
しかし、その言葉を言い終わる前にクシイナダは、口をつぐんでしまった。




