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調和と大地の迷宮  作者: 旅燕
リムフォード編

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23/60

選択の結果

 翌朝。ソファの上で目を覚ましたイリオスは一瞬ぼんやりとして……しかしすぐ我に返って、ばっと立ち上がる。


 ――しまった、寝てた!


 失態を悔やむイリオスであったが、その気持ちはすぐに打ち消される。

 立ち上がったイリオスが見たのは、自分のベッドに腰掛け、何事も無かったかのように剣の手入れをしているディーンの姿だった。


「おはよう」


 イリオスが起きたことに気付き、いつものように声をかけるディーン。

 そのことに、言葉にできないものが一気にこみ上げてくる。


「ディーン!」


 イリオスは思わずディーンに抱き着いていた。


「うわ、バカ! 危ないだろ!」


 ディーンの膝から剣が落ちる。

 それでもイリオスはディーンを離さない。

 ディーンは自分の名前を連呼する幼馴染に面食らった顔をしていたが、やがてふっと口元を緩ませた。



 朝食の時間。

 無言で朝食を進めるコミティス。

 いつもの姿はまだ無い。

 それが「まだ」なのか「もう」なのか判断はつかない。それでも身体はいつも通り。

 と、そこに明るい声が落とされる。


「おはよー!」


 いつも以上に明るい声。その声にコミティスがばっと顔を上げる。

 そこには喜色満面のイリオスと……少し後ろにけろりとした顔のディーンがいた。


「おはよう」


 ディーンはいつもと同じ声色で声をかける。


「……うん。おはよう」


 その様子を見て、アルタリアは黙って頷く。リラは微笑む。シグは……チラリと見た後すぐに食事に戻る。

 何も変わらない。何も変わらない朝だった。

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