表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
調和と大地の迷宮  作者: 旅燕
リムフォード編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/60

ある休息日のこと

 それから数日。

 今日はチームの休息日だが、ディーンは溜まった事務をこなしていた。

 ひとつひとつの書類を丁寧に処理していくディーン。

 こん、こん。

 と、そこにノックの音が響く。

 誰だろうか。特に誰かが来る予定は無かったはずだが。


「はい?」


 扉の前にいたのはコミティスだった。


「ディーン」

「ああ、どうしたんだ?」


 コミティスはディーンにニコリと笑いかける。


「特に用事は無いけど、元気にしてるかなって」


 その言葉にディーンはわずかな引っかかりを覚える。


「……? 元気だけど、どうかしたのか?」


 するとコミティスは静かに首を振る。


「ううん、何でも」


 そして話題を逸らすようにこう言ってくる。


「ディーンは、今何してたの?」


 その言葉にディーンは軽く身を引いて、部屋の中を見せる。


「ああ。事務をな。領収書も少し溜まってきてたし」


 コミティスから見えるようになった机の上には、書類が積み上げられている。

 それを見てコミティスは何気無く言う。


「そっか。せっかく来たんだし、良かったら手伝うよ」


 ディーンはその言葉に一瞬固まる。


「え?」


 しかしコミティスはそれに気が付かない。


「何かできること、ある?」


 自分をまっすぐな目で見つめるコミティス。ディーンは気を取り直すと、口元を緩めて「助かるよ」と口にする。


「じゃあ、手紙の整理と、帳簿の数字の再確認をお願いしても良いか?」

「うん」


 コミティスは頷き、二人は机を挟んで事務を始める。



 そして二時間ほどが経った頃。


「……ふう」


 帳簿の確認を終えたコミティスは小さく息を吐いてそれを閉じた。


「ディーン、作業終わったよ」


 そう言ってコミティスは報告をする。


「ああ。今日はありがとう。おかげでだいぶ早く作業が終わったよ」

「どういたしまして」


 ディーンの言葉にコミティスは口を緩ませる。


「そうだ。せっかくだから、一緒に昼飯にでも行かないか? お礼におごるよ」

「もう、そんなこと目的にしてないから。でも、食事は行こうか。ちゃんと支払わせてね?」

「分かったよ」


 コミティスに続いてディーンも部屋を後にする。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ