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イグニション前の速度より  作者: 紀
【秋の章】
73/82

収穫祭 ふみふみ Bパート

 セイは近づいてきたミフィに視線を移した。赤いワンピースと黒のエプロンでメイド姿へと転身している。スカートはミニ丈で、彼女の太ももの半分程度を生地の奥へと押しやり術印の大部分を隠しているのだが、隠し切れない猫の四足が日にされされた素肌にぴたっと張り付いている。


 白紙にぼちゃりとインクを落としたような黒い拡大の幻覚を、セイはミフィの太ももに見た。


『やれやれってのは、このことか……』


 納得しかねる確かな感覚がセイの心中に流入してくるが、ミフィが邪魔をするように話しかけてくる。


「どしたの、お兄ちゃん」

「どうもしないよ。始めよう」

「どうもしないじゃないでしょ。キユキさん初めてなんだから気の効いた事くらい言ってあげてよ」

「それは難易度高いんだ。時間を空けて、それとなく言う感じにしようって思ってたよ」

「最初がキー・ポイントなんでしょ」


 先ほどから視界の隅に立っているキユキは、ミフィやカリナと比べると頭一つ高い身長のせいで、生地面積が極端に少ない超ミニスカートのメイド姿となっていた。微苦笑のスタイルはある意味いつも通り。キユキの片手は唇を隠していた。


 セイは早々に視線をヒースへとそらした。

 

「よし。ヒース。感想を頼む」

「ロック。お前もこういうの慣れとけよ」


 ヒースは理由をつけてロックにパスした。


 ロックは微塵もニヤケていない素の表情で、キユキに事もなげに感想を伝えた。


「キユキ姉が着るとエロすぎだな」

「やっぱりそう?」

「俺はいつもの感じのが好きだけど?」

「ふふ。ありがとう」


 ロックは運び込んだブドウを房から一つちぎって口の中に入れた。キユキの手にも一つ渡してやる。


 エロいと形容しておいて、ねちゃつくいやらしさがないのがロックの所作で、軽やかに最後の謝辞まで駆け抜けたのがキユキだった。


 どこかに慣れ親しんだ保護役と少年との距離感は、いたってシンプルな弟と、姉のような感覚があった。


 エロのひとつも知らないがゆえに、ロックのエロチズムは虚ろになっている。既知のセイにはできなかった芸当であるが、それを差し引いても身構えてしまった自身にとって、歯に衣を着せぬロックは驚嘆に値するところであった。


『マジか……』

 セイは隣のヒースを見た。

『せこくねーか? ロック』

 彼からも平等を害された小市民の表情が見て取れた。


 キユキはセイやヒースが抱える青年の事情と、答える事をいとわないロックの少年の事情の両方を理解しているのか。長男と次男にキユキは軽く目配せをして、わずかに首を傾けて微笑んだ。何一つ気にしていないという風である。



 セイの目の前を三女のルネがとぼとぼと歩いて行く。

「はあ……」

「いや、元気出せよ」

 セイに声を掛けれられて、ルネは哀愁の横一文字の瞳で、斜め下たからセイを見上げた。

「はあ……」

 ルネはセイの顔を見て、ため息をロング・レンジでもう一度吹き付けた。

「……」

「……」

 総じて渋い顔のまま通り過ぎて行く。


 ルネが落ち込んでいる理由は、セイには判明していた。


 本日は深夜まで飲み続ける大人が多数いるため、温泉は夜通し男湯と女湯を分ける決まりなのだ。事情に疎い隣町からの参加者などが勘違いして利用しないように、村人が家族湯用の看板を温泉のバック・ヤードに片付けている。


 ルネはセイとミフィという煽る相手を失って、元気まで失っているのだ。


 この因果関係を去年も見ているセイは、ルネをそっと見送るに留めた。どうしようもない。しばらくすれば元に戻るだろう。


 

 樽の側に下ろされたブドウを見て、ミフィが作業の前の確認をセイに取った。


「準備は良さそうだね」

「ああ。はじめよう」


 ミフィの背中にはエプロンがつくるたすき掛けと、ボリューム感がある蝶々結びがあった。セイは全方位に隙のないこの服は、やはりどこかでミフィのためにあるのだろうと思いつつ、すらりと伸びる脚の裏側をみた。術印の姿がないその位置に、セイは性的というより生命的な脚線美を感じるのだが、結局それが性的な幻視に結びつきそうになったところで視線を切り離した。


「おにいちゃん見すぎね」

 振り向いたミフィが和やかに注意してくる。

「そんなに見てないだろ?」

 しょうがないやつだな、といった大人びた笑みで、セイは完璧なまでにうそぶいた。



 皆の近くには、簀子すのこの上に立った5本の樽がある。


 セイ達はこの中にブドウ酒の原料になるブドウジュースを作る。


 セイ達だけではない、参加者は特別な事情を除いて最低1本のノルマがある。大酒飲うわばみは2本、3本と、仕上げていくべきであるとされている。


 それゆえ、円形広場の中央のカエデの周囲は、セイ達の樽だけではなく、30本程度は並んでおり、さらに準備を進める村人がその数を増やしている。ジュースを作る村人や参加者も数も増えてきている。


 この田舎の村が一丸となって活気付く一年に一度限りの日だ。


 セイ達が最低限こなすべき分量は料理酒としてのブドウ酒作りだが、このノルマは毎年余裕で達成されている。


 メイド姿のミフィ達は簀子すのこの前でサンダルを脱いで、別途の蒸留酒で素足を洗い流して消毒した。



 タルの外面だけは高さは90センチ程度あろうか。


 近くの休憩所から椅子を運んで、踏み台を作ってやったのがギーだ。


 アキットはこの椅子を階段のように利用して樽の中に入った。


「気をつけてアキット姉ちゃん」

 ギーは一つ年上の姉に対して、らしいことを言っている。



 ロックも同じように、タルの中に入るルネを手伝ってやっていた。

「ほどほどでいいですからね」

「おー」

 答えたはロックはやはりどこかぶっきらぼうな口ぶりであるが、手をさし出して、自然と踏み台の椅子を昇るルネを支えている。



 さらにその横ではカリナが平坦な声でヒースに忠告をした。

「スカートの下は水着よ?」

「毎年忠告ありがとう」

「毎年忠告する私の気持ちも考えて?」

「いや追い討ちする必要はねーだろ!」

 キレのいい反撃を見せるヒース。

 あるいはうるさそうに彼を見たカリナは淡々と主張する。

「私の椅子は?」

「いるのかよ?」

 面倒そうにヒースが振り返って、休憩所に並ぶ椅子に向けて歩み出した。

 途端にカリナはタルの開口部のふちに手を添えて、身軽にジャンプした。

 カリナの着地点は樽の中。すっぽりと納まってから一言添える。

「いらないけど?」

「あっそ」

 ヒースが振り返ったときには、カリナのスカートは重力作用を終えていた。



「お兄ちゃん。両手を貸して?」

「ああ」

 セイは樽の側で、法界定印ほうかいじょういんのような両手をつくった。セイは立っているのだが、その両手は僧侶が座禅の構えをとるときに作る形に近い。両手はミフィの足の踏み台となって、二人まとめて組体操ような体形になった。


 二人が闇夜に暗躍する敵国のスパイなら、セイはちょこんと乗ったミフィの足を両手で高く上に放り投げて、呼吸を合わせたミフィは5メートルの城壁をも飛び越える跳躍を見せるのだろうが、今は1メートル未満の樽の中へスッと入っていくだけだ。



 キユキは樽の口縁こうえんを持って、簀子すのこの上で軽く揺らしたり押し込んでいた。ぐらつく程度を確かめているようだ。

 セイはキユキがカリナの真似をしてジャンプして樽の中に入ろうとしているのだと予測した。

「椅子とってきます。それ難しいですよ」

 セイはキユキに注意を与えて素早く振り返った。樽とは反対の方向にある休憩所のほうだ。素直に椅子を踏み台にして樽の中に入ればいい。


 と思っていたが「せーのっと!」とささやかなキユキの活が聞こえる。

「「「「「すごーい!!」」」」」

 カリナと同等の歓声をキユキに送ったのは年少組の幼子達だ。 

 キユキも軽業を披露したのだろうとセイは背中越しの出来事を推測できるが、その現場を見過ごしている。



 出遅れたのはヒースだった。

 キユキのスカートの中を目撃したのだろうか。

 カリナが一言ヒースに送る。

「パンツだった?」

「追い討ちする必要はねーだろ…… 水着だろ……」 

 ヒースは、さっきとは打って変わって言い返す気力を失ったような声だった。

 カリナの追尾は終わらない。

「今日は女のパンツが絶対見えないかわいそうな日」

「いつも見てるみたいに言うなよ! もういいだろ!!」

 次女の追尾性能を振り切るように再びヒースは声を張った。



 キユキはヒースに合掌した手を傾けて、言葉無く申し訳なさそうに謝罪していた。

 ヒースは涙声で「大丈夫っすから」と呟いた。



「偶然?」

「善意だ」

 楽しそうなミフィにセイは爽やかに答えた。



 広場にはミフィ達だけではなく、メイド姿の村の女性達が増えていたし、パンツ一枚の裸の男性の姿も増え始めたいた。なにも樽の中に入るのは女性にだけかせられた掟ではない。


 作業の都合上、孤児院のワーク・スペースでは女性陣が樽の中に入っていた。彼女達はブドウを足で踏み潰し液化する係りだ。

 ロックやギーはブドウを房から毟っては、ルネやアキットの樽の中に落とし始めた。彼らは原料を投入する係りだ。

 樽に入っているルネやアキットは足裏で樽の中に入ったブドウを踏み潰す。

 協力して、ブドウを圧搾して液化する作業をとなる。


 ルネとアキットは樽の縁を掴みバランスを取りながらリズミカルにブドウを踏んでいた。

腿上げと踏み込みによる人力で、スカートが乱舞しているようだが、ルネとアキットの身長では下半身はすっぽり樽の中に隠れている。外から見える上半身はおそろいの衣装で、陽気なモグラの姉妹がビートを刻んでいるようにも見える。


 ※


 年少組の幼子達にとって、樽は背丈が高過ぎる。

 セイは彼らも手伝える用に、ブドウの木箱をひっくり返して踏み台を作ってやった。

 幼子達は踏み台を利用しつつ、キユキの樽の中へとブドウを入れていた。


 順調に進み始めたかに思われたが、キユキが今度は声を出して笑い出す。

「これ、ダメ。くすぐったい。ふふっ、ちょっと、みんな一回待って」

 キユキが笑うから、年少組の幼子達はこぞって樽の中にブドウを入れ始めた。

「ちょっと待ってって。ふふ。」

 それでもキユキは律儀にブドウ踏んでいるだけだから、樽の中のブドウのかさはどんどん増えて行く。


 それでもいいのだが、セイは幼子達に柔らかく注意をする。

「ちゃんと悪い奴はけていれるんだぞ」


 幼子達は誰もセイの話を聞いていない。


 セイはミフィの樽に葡萄を入れながら横目で注意を払って、明らかに不良な果実を掴んでいる小さな手を直前で止めた。


「それはこっちな」


 優しく注意しても、幼子達は指示を中々聞かないが、セイは特に気にしなかった。ただ「こっちな」とだけ言って止めに入ることが、特に面倒だとも思わないし、優しく諭していても次第に理解するだろう思っている。


 キユキもセイをはんにとって、小さな手が握っているその手をときどき止めて、クズにするべき果肉をゴミ箱用になっている木箱に導いた。


 幼子達は止められたブドウを次第に見つめて、次第に法則に気がつき始め、ブドウを選別してキユキの樽の中へと入れ始めた。


 ※


 セイは、ふと、ヒースとカリナの方を見た。


 二人も同じようにブドウの液化に取り組んでいるのだが、よくよく見ると、カリナはスカートを片手で押さえ込み、その奥をヒースから守っているようにも見える。


 ところが、ヒースにも意地があるのか。冷たいカリナからの視線を真っ向から受け止めて、負けず劣らずの火花を散らすように鋭い視線を返している。カリナの脚などはみていない。もはやブドウを軸から切り離す作業さえも見ていない。感覚の中で手を動かして作業を達成している。カリナの顔からあえて視線を動かしていない。


「なに? そんなに見詰めて」

「見詰めちゃダメなのかよ?」

「気の聞いたセリフの一つでも言えば?」

「綺麗デスネ。オ嬢サン」

 片言で告げるヒースの声にカリナはもっと冷たい。

「ヒースにはヒトの心がないの?」

「だぁーから! おかしいだろっ!」


 ブドウ酒は唾液で醗酵するのかもしれない。

 口角泡を飛ばすヒースを見て、セイは北北東区域に伝承されている秘伝の米酒を思い出した。


※ 


 

『楽しそうでなによりだ』

とセイは思いつつ、ミフィと目を合わせると、彼女も同じように苦笑していた。


 セイは手持ちの一房のブドウから、果実を全部はがして樽の中に入れると、再び地べたに置かれたブドウの箱に手を伸ばして、新たに一房のブドウを拾い上げる。


 そのときどきでミフィの太ももが目に入り、刻まれた術印の一部が目に入る。


 立ち上がる前に上を見上げれば、あかいカエデが薄いベールのようにミフィの上空をつつみこんでいる。紅色に透過する光と、ミフィの金色の髪の毛は、足踏みで揺れる彼女の毛先の隙間で融和して、二色限りとは思い寄らない麗しき色彩変化を見せている。

 

 情景の中に溶け込んだミフィは、昔は上機嫌に微笑んでいた。今はパチリとまばたきをして、少し奥深く微笑んでいる。


 シャンと金色の髪が揺れるとき、セイの意識は色彩の中で零になる。まだモグラのように樽に入っている時から、セイはこのときのミフィが好きだった。移ろいゆく世界とミフィがこのとき限りに見せてくる風景が、セイの意識を別世界の内郭ないかくに吹き飛ばす。吹き飛ばされた内郭からでは、セイはミフィから瞳をそらすことができなかった。


「お兄ちゃん、ちょっと固まりすぎだと思う……」

「は?」


 セイが瞬間だと思っていたときは、思いのほかに長かったらしい。しゃがみ込んでのらりくらりと地べたのブドウの箱を整理していたはずである。ミフィを見上げて止まっていたのか、作業をしていたのか……。


 両サイドにいるカリナやヒースやキユキ、はては年少組の幼子達もニヤニヤとこちらを見ていた。


「いや、多少は見るだろ?」

 セイは無機質な索敵レーダーのように周囲を見渡して釈明したが、周囲の皆のニヤニは止まらなかった。


 ミフィは少し照れた困り顔でセイに微笑む。 

「もう少し急がないと置いていかれちゃうよ?」

 どうも先のミフィも、そのように微笑んでいた気がしないでもない。

「そんなにか?」


 セイは立ち上がって周囲を確認した。液化したジュースのかさは、セイとミフィの組がもっとも少ない。キユキとカリナの樽は隣からでも分かるくらい液面が高くなっている。見比べれば分かるし、脚の濡れ具合でもわかる。


「もう。キョロキョロして。えちぃ目で見ちゃダメっていったのに……」

「ジュースの量を確認しただけだ。他意はない」

「そうもいかないのが男の子でしょ?」

「誤解するだろ。俺はそんなやつじゃない」


 カリナが思いのほかはっきりとした口調でセイを援護した。

「兄さんが姉さん以外を見るとは思えないけど?」


 キユキも同じく擁護する。

「そうね。セイ君に限ってそれはないんじゃない?」


 感嘆の吐息をもらして周囲を見るミフィ。

「おぉぅ。味方ばっかりだね。お兄ちゃん」

「ありがたいことにな」

「もうちょっとえっちくなって」

「それは加減が難しすぎだ……」

「そういう男の子もいるってパターンが伝わらなよ?」

「そこまで言っとけば充分だよ」


 年少組の幼子達がキョトンとしているから、ここで何らかのパターンが伝わっていない事をセイは感じていた。


 幼くとも、早々に性的好奇心を客観的な位置に置いて、静かにおさまればと考える将来像は、いつのまにかセイとミフィで共有されていた事だ。


 公国の一生は短い。圧縮して生き抜かなければならない事実がある。だが加減をあやまれば怠惰な妄想の刷り込みになるとセイは考えるから、しつこく言わない。おそらくミフィもこの辺りに線引きをしているから、それ以上余計な事には口をつぐんだ。


 ※


 ルネとロック、アキットとギーが一足先にジュースを作り終えた。


 樽に深さがあっても、作成するブドウジュースの量は、彼女達の膝上少々までの高さまでが限界となっている。


 ルネやアキットはまだ背が低く脚が短いから、作成するブドウジュースの量が少なくて、作業時間が短くなる。膂力りょりょくなども加味するべきだが、それでもやはり低身長のほうがすぐに終わる。


 背が低い者達がブドウジュースを作ると、樽の歩留まりは悪くなる事実はある。村人達が樽やエプロンドレスを用意してくれたあり、そこはご愛嬌とみなされているのだろう。セイは毎年収穫祭にぬくもりを感じていた。


 三女と四女は不釣合いな大きさの樽から出てきた。入るときと同じように椅子を踏み台にして出てくる。赤紫のブドウの果汁がついた足を、彼女達はサンダルの中に突っ込んで地上に戻った。


 ルネはサンダルと足の間を見て、果汁由来の粘性にげんなりしていた。

「ベタベタするですぅ」

 相方となっていたロックは、ルネの足跡が残る椅子の座面を拭いていた。


 メイド服は赤と黒を基調としているから、果汁が飛び散っても目立たないし、染みも残らない。


 それでも気になるアキットは、自分で確認できない背中をギーに見せていた。

「汚れてない?」

「うん」

 速すぎるギーの返事には、いったいどれほど確認に注意力を払ったのか疑問が残るところではあるが、アキットは爛々(らんらん)とした笑顔を作っていた。



 カリナとキユキも先にブドウの圧搾作業を仕上げて樽から出てきた。液体があるから入るときのように、自由が利かない。二人は素直に樽をよじ登ってから、椅子を踏み台にして出てきた。


「私達はしるを流してくるから」

「果汁な」

 ヒースはカリナのひっかかる物言いを軽く訂正した。


 次いでヒースは女子の幼子達に尋ねた。

「セリアとクロエとメイも、もう一回ついてくか?」


 本日ブドウを踏まない彼女達に、風呂に入る意味はない。朝にキユキやミフィ達と温泉に入ったのは単純な同伴だ。身を清める理由は特にはない。


 女子の幼子達はみな首を振った。

「じゃあ、俺達と何か食いに行こうぜ」

 予定が決まってヒースは彼女達を含んでロックとギーと連れ立った。


「それじゃ」

 カリナも〝私達〟と称したブドウを踏み潰し終えた者達と温泉の方向へと連れ立った。


 作業を終えた者達は、屋台へと向かう者と、温泉に行って脚を洗う者とで二手に分かれ、セイとミフィの二人をその場に残した。


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