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読書/織田作之助著 『鬼』
短編。作家仲間・辻十吉が無心に来た。世間では、羽振りがいい人気作家の割に、吝嗇家だとの評判で、「私」は意外に思う。友人は仕事依存症らしく、作品を書くこと以外に興味がない。家計の管理というものを、奥方に託していたが、数年前に亡くしてしまった。その間に、小切手の有効期限が過ぎてしまったり、新円切り替えで、ほぼ無一文となり、借金まで抱え込んでいる。そういわけで友人である「私」は、彼には生活を支える後妻が必要と考え紹介してやった。ところが友人は、結婚式当日に、遅刻して原稿の校正をだらだらやった挙句、結婚四五日しても、夜の営みを怠って仕事漬け。仕事の鬼だ。……代表作『天衣無縫』と関連づけた物語。
ノート20220113




