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読書/織田作之助著 『秋の暈』『秋深き』
『秋の暈』
長野県追分にある大名本陣であった旅館・油屋に逗留する。文士仲間との楽しい旅だ。堀辰雄、室生犀星、佐藤春夫の名前が挙がっている。堀辰雄の『信濃路』を読んだことがあるが、この旅も作品の取材を兼ねたものだったのかと推察するところ。私小説・短編
ノート20211210
『秋深き』
肺を病んだ「私」が温泉逗留をしていると、襖を隔てた隣部屋の夫婦に強引に呼ばれて、逗留期間ずっと一緒に過ごすことに。妻と夫が、それぞれ「私」に、結婚が失敗だったと、執拗にぼやく。そのくせ両者は嫉妬深く、「私」と一緒にいると気に食わぬ様子。物語終盤、夫が、どこで聞いてきたのか灯油を呑むと肺病が治るとして、「私」に吞むように無理強い。なき脅しされた「私」は、注がれた盃をぐいっと飲み干し、腹を下す。「私」が東京へ帰る汽車に乗ると、まだ逗留している夫婦は駅まで見送ってくれた。「私」は案外と似合いの夫婦だと思った。短編
ノート20211210




