読書/レイモンド・ボンド編 『暗号ミステリ傑作選』
序が編者の暗号論、以下所収13作品で構成されているアンソロジー。うち「ヒヤシンス伯父さん」の暗号は辞書形式で第一大戦のドイツ海軍が用いていたもの。……そういえば、漫画『ミステリと言う勿かれ』で、主人公とヒロインが同じ本の文字を拾って会話していた(ツイート20211013)。
漫画・アニメ『SPY×FAMILY』のロイドさんがよく使っているのも『辞書形式』の一種なのだろう。
さて――
古代から近代までの暗号と言えば、シーザー式かヴィジュネル式で、ミステリではポオの『黄金虫』以来、もっぱらシーザー式の応用形式が用いられる。本書で収録されていた辞書式の紹介は、私にとって、目新しく映った。
目次
R・オースチン・フリーマン「文字合わせ錠」
M・D・ポースト「大暗号」
E・C・ベントリー「救いの天使」
M・R・ジェイムズ「トマス僧院長の宝」
アントニー・バウチャー「QL696・C9」
エルザ・バーカー「ミカエルの鍵」
O・ヘンリー「キャロウェイの暗号」
F・A・M・ウェブスター「比類なき暗号の秘密」
ドロシー・L・セイヤーズ「龍頭の秘密の学究的解明」
ハーヴィ・オヒギンズ「恐喝団の暗号書」
マージェリー・アリンガム「屑屋お払い」
アルフレッド・ノイズ「ヒヤシンス伯父さん」
リリアン・デ・ラ・トーレ「盗まれたクリスマス・プレゼント」
ノート20211015




