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魔王討伐から1000年。魔法が廃れたこの世界で最強を俺は知っている。〜魔王と宇宙人から同時に侵略されるとかバカじゃねぇの?〜  作者: 紅弥生 


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EP1 2つの侵略?バカじゃねぇの?

新作です。


太陽と月の魔力をもって。と交互に更新できたらなと思います。


  ある日。

  人々が暮らす街の上空に無数の円盤状の飛行物体が現れた。


 そして、突如世界各国の無線放送を全てハッキングしてこう言った。


 「ワレワレハ、ウチュウジンダ、コノホシヲ、トオキホシカラノットリニキタ!!」

 

 当然世界各国は混乱に陥るが、政府は冷静に軍隊を警戒態勢に入らせた。

 そして国民に「安心して生活して欲しい」と呼びかけた。


 人々もとりあえずは安心した。


 何故なら、人々には科学技術を用いた兵器があると。


 魔王が討伐されてから、すでに1000年。

この世界では科学技術が発展し、かつて人々が頼っていた『魔法』は、もはや時代遅れの力になっていた。

魔物の討伐でさえ、今では科学技術を利用するほうが効率的だ。


 だから、何が来ても対抗出来ると。


 しかし、その考えは覆された。


「はーっはっは!! なんだぁこの世界は!退屈じゃのぉ!!」


 時を同じくして、上空の空間が裂け、そこから1人の大男が姿を現した。

 瞬間、その周辺の空は赤黒く染まり、その周辺にあった通信機器と接続が出来なくなった。


「この世界にも魔王がいたらしいが、こぉんな退屈な世界にいる軟弱な魔王は討伐されて当然じゃ。 吾がこの世界を支配し、盛大な饗宴を開こうぞ!」


 宇宙からの侵略者。

 ならびに異世界からの魔王。

 2つの勢力による侵略が始まった。




 

 その頃、ガレオンはテレビでそれを見ていた。

 

「ふっバッカじゃねぇの?ファンタジーにファンタジーを重ねてくんなっての」


 ピッとテレビを消す。


 この世界に転生してきてから16年。

 よくある異世界ファンタジーは地球とは違い科学技術が発展してなくて、ゲームとかが無くて退屈するだろうと思っていたのに、意外にもこの世界では魔法よりも科学技術の方が発展していた。


 ただ、その影響か、遠隔でなんでも出来るので、冒険がなくてその点では退屈していた。


「魔王?宇宙人?ないない。悪質なハッカーが世界を混乱に…」


 直後、とてつもない重圧が襲ってきて、言葉が途切れる。


「うっ!?」

 

 そして、外の景色を見ると、テレビで見たように、空は赤黒く染まっていた。

 

「マジなのかよ……!!」

 

 少なくとも、先ほどまでテレビで映っていた魔王の映像は、ただの悪質な映像工作などではなかったと思い知らされる。


 なんとかして立ち上がり、テーブルの上に置いてあるスマートフォンに手を伸ばす。

 そして、電源を付けると、電波の部分は圏外の表示になっている。


「おいおい。オール電化になってるっていうのに、通報も出来ないならなんにも出来ねぇじゃん……」


 思わず愚痴がこぼれる。


(いや、そんなことを言っている場合じゃない)


 魔王の侵攻は真実。だとするなら、宇宙人の侵略も本当のことだろう。


 そして、科学技術がこんな有様だ。


「……魔法……」


 1つずっと脳裏にこびり付いているものがあった。


 1000年前の魔王討伐の伝説についてだ。


 この国……いや、世界中の共通で学ぶ歴史。

 当たり前のように国の教育機関で教えられていて、子供が読む絵本にもなっている伝説。


 ただ、似ているだけだと思っていた。


 当時の登場人物や地名から、前世で遊んでいたMMORPGの世界ではないのか、と思い始めていた。


 1000年経てば歴史なんてものは改変されて、物語の名前もみんなが覚えやすいものに変えられているかもしれない。


「これがもし、本当なら……」


 あれ(・・)がつかえるかもしれない。


「試してみるしかないか……」


 ただ一つ問題があるとすれば、この世界ではそれは完全に失われているのか、伝説にも、歴史にも載っていないということだ。

 そして、それは俺も使えない。


「使えるとするなら……」


 1000年前の大魔法使い『エルセリオ』————


 俺が生まれ育った故郷の近くにとある遺跡がある。

 そこにその大魔法使いは眠っているとされている。


 その遺跡には危険なトラップが仕掛けられていて、現在は立ち入り禁止区域になっている。


「行くしかないか……」


 前世のMMORPGではトラップを探知出来る職業でよく遊んでいた。

 なので、多少罠に関しての知識はあるはずだ。


 トラップに引っ掛かって死んでしまうかもしれない。

 

「でも、何もせずに、あいつらに侵略されていくのも面白くない」


 それに……


(冒険がありそうで、楽しそうだ)


 こんな状況なのにワクワクしてしまっている自分がいた。

 気付いたら、重圧はなくなっていて。


「さて、行くか」


 大魔法使いに会いに!

 俺の考えが合っていると証明しに!

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