75.市長との邂逅
リアルの用事がひと段落したので久々の投稿です!
ああ、長かった……。
さて、かなり期間が空いてしまったので今回は少々長めになっています。また火金のペースで投稿していくのでよろしくお願いします。
余裕があれば休んでた分ペース上げていきたいな。
「ふぅ」
男は書類との格闘を終え、一息ついた。眼鏡をはずして眉間を揉み解す。いつの間に置かれていたのか、傍らの紅茶の入ったカップを手に取りを一口啜った。
僅かに香りが立つが、その中身はすっかりと冷めており、自分が政務に没頭していたことを教えてくれる。
この紅茶を淹れてくれた職員に心の中で謝りながら、カップの残りを飲み干した。
本来なら紅茶でも飲んで気持ちを落ち着けてくれという気づかいだったのだろうが、市長である男、リーンデル・オリオールは、少しも気分が晴れないことに深い溜息を吐いた。
ずっと椅子に座っていたため固くなった体を伸ばしながら、執務机に積み重なった書類に目を移す。
その凶悪な量の羊皮紙の束を眺め、どうしてこれだけ平和な都市でこれほどまで問題が山積みなのかと思わず溜息が零れる。実際は都市の店舗からの陳情が主だったりするので、それほど大きな問題はないのだが、それでも数が数だけに目の前の現実に嫌味の一つでも言いたくなってしまう。
他都市のように商業ギルドが存在すれば問題を整理したうえでトップへと要望が上がるのだが、オリオールには商業ギルドが存在しない。そのため市長の裁量ですべて判断しなければならず、その負担が一挙にリーンデルに降りかかるのだ。
しかし悩んだところで現状が変わるわけではない。リーンデルはそっと席から立ちあがると、音もたてずに執務室から抜け出した。
彼がとった打開策。それは現実逃避。この艱難辛苦から一時的にでも逃げること。
何も打開されてはおらず、問題の先延ばしにすぎないが、それでも今の彼にとっては最善の一手であった。
彼が去ってから暫く、新しい紅茶をもった女性職員が執務室を訪ねてくる。簡素ながら威厳の漂う両開きの扉をノックすると、挨拶の言葉を掛ける。しかし返答は聞かず、僅かな間を空けてからガチャリと扉を開いた。
返答を待たないのはいつものこと。どうせ市長は仕事に没頭してノックの音に気付かないのだから、返答を待つだけ無駄だ。職員はみなそのことを知っているため、その日もいつも通りの対応で執務室へと足を踏み入れた。
既にもぬけの殻となった執務机に気づき、数秒その場に佇むと、庁舎に職員の怒声が響き渡った。
その日2度目となる市長の脱走に、庁舎の職員たちが慌ただしくなったのは言うまでもない。
自身に降りかかった責務から逃げ出したリーンデルに怖いものはない。
勿論連れ戻された後は口に出すのも憚られるほど恐ろしい現実が待っている訳だが、それでも今この瞬間だけはその気持ちを忘れてもいいだろう。そうでなければストレスで自慢の髪の毛が抜け落ちてしまう。
憂いから解放されたリーンデルは、るんるんと鼻歌を口ずさみながら市井を歩く。そして手近な屋台で魔獣肉の串を1本購入した。
市長の姿に気づきギョッとした店主の反応を気にすることもなく、受け取った肉串をうまうまと頬張る。
たまには仕事をサボって気分転換するのも大切だ。いや、これはサボっているわけではない。そう、これは市場調査なのだ。
市井の声を身近で聞くことで都市の運営の参考にする。だからこれはあくまで業務だ。断じてサボっているわけではないのだ。
そう自分に言い聞かせながらリーンデルは肉串を食べ終えると、ごちそうさまと肉のなくなった串を店主に返した。
さて、行く当てもないまま出てきてしまったが、これからどうするか。庁舎の近場にいてはすぐに職員に見つかってしまう。決してサボっている訳ではないが、この崇高な目的を職員に話したところで、きっと取り合ってはくれないだろう。
これが上に立つ者の憂鬱というわけか。
それはさておき、そうすると別の区に移動した方が得策であろう。今自分がいるのは南区。移動するなら北区、西区、東区、中央区のいずれかだ。果たしてどこに行くのが得策か。
出来るだけ人目を避けて隠れられる場所がいい。となると、西区の港方面だろうか。
あそこは漁師向けの店や学術研究所などがある。隠れられる場所は多そうだ。
よし。善は急げ。職員にサボったのがばれる前に、さっさと移動を開始だ。断じてサボった訳ではないが。
そうしてリーンデルは近くのゴンドラに乗り込むと、そのまま西区へと向かって滑るように水面を進んでいった。
心地いい揺れにうつらうつらとしながら、斜め上から声が掛かる。
「着きましたよ。市長様」
鈴の鳴るような可憐な声に意識を取り戻すと、リーンデルは慌てて目を開いた。
女性の船頭とは珍しい。妻子がいる身だが、妙齢の女性と話せるとなれば、男である以上心が浮つかないわけがない。
ゴンドラに乗り込んだ時には短い船旅が楽しくなりそうだと喜び勇んだが、気づいてみれば目的地に到着するまですっかり意識は夢の中。会話をするどころの話ではなかった。
これも日々の業務に追われて寝不足がたたった結果だ。
心の片隅に名残惜しさを感じつつ、船頭に礼を言うと、駄賃を支払い船着場へと上がった。
船頭はにこりと笑みを浮かべてそのまますいーっとゴンドラを操る。
その後ろ姿を暫く見送りながら、気を持ち直して港の方面へと歩き出した。
ここまで来ればそうすぐには職員にも見つからないだろう。
決して広くない都市だ。暫くすれば見つけ出されるだろうが、僅かな時間でも気を紛らわせるだけでも心の安定を図るのには十分だ。
そういえば好きな物語の最新話が最近売りに出されたと聞いた。
ここ数年で新しい紙の製法が普及しており、以前に比べてかなり安価に本を購入できるようになった。とは言えまだまだ高級品には違いないので、市長の身分である自分とてそうおいそれと手が出せるものではない。
物語というものは不思議なもので、続きが知りたいとなると際限なくその思いが溢れてくる。そうなってしまえば歯止めが利かなくなるため、1冊では済まなくなってしまう。新たな物語を求めて何冊も本を購入してしまうのだ。
1冊であれば懐はさほど痛まないものの、数を重ねれば重くのしかかる。妻からの小言を想像しただけでも気が滅入ってしまう。その為、本はあまり購入しないようにしているのだ。
しかし欲求を抑えることは難しい。そこで政策として行ったのが、本を共用で利用できる施設を作ることだ。
王都には王立の図書館があり、魔導書や貴重な書物、また幻書なる不可思議な力を秘めた本が所蔵されていると聞く。閲覧には資格や許可が必要らしいが、多くの人間が本に触れられる環境が整っているらしい。
オリオールにも代々の市長が集めた貴重な本が数多く存在している。それを一般大衆に開放しつつ、市井に出回る書物を集めて一か所に集めれば、そこに行くだけで様々な物語を楽しめるではないか。
これは誠に良き政策だと推し進め、とうとう実現させて作ったのが学術研究所に併設させた図書館である。
完全に私利私欲のための政策ではあったのだが、有用性を考えると周囲が否定できるだけの材料もなかったため、今ではオリオールに暮らす多くの市民からも快い意見を貰うに至っている。とはいえ利用されるているかと言えばまた別の話だ。
一応最新の本はとにかく集めるように言明しているので、気になる物語の続きも図書館には置かれているだろう。それがなくとも自分の読んだことのない本は無数に存在する。今も世に新しき本は生み出されているだろうから。
目的地は決まった。
高揚する気持ちを抑えきれず、スキップをしながらリーンデルは図書館へと向かって移動を開始する。
周囲の人間は市長のそんな姿を見て、生暖かい目で見送った。
さて、ここに来るのも久しぶりだ。相変わらず高い塀に囲まれた陰気な場所だと心の中で思う。設計したのは自分なので、自分のせいだと言えばそうなのだが。
しかしそんなことは気にしない。市長だもの。
門衛の2人は市長の姿を認めると、笑顔を浮かべて出迎えてくれる。
「こんにちは。市長様。今日は本を読みに?」
「ああ。休憩がてらちょっとね」
「そうですか。市民証を拝見しても?」
そういってリーンデルは自分の市民証を取り出し門衛に差し出す。
完全に自分が市長だと分かっていても、きっちりと確認をするところは評価できる。門衛の対応に心の中で賛辞を送りながら、確認の終わった市民証を返してもらった。
しかしリーンデルはその少し前、トール達が碌な確認もなく入館していることを知らない。これは身分や本人確認というよりは、直ぐに庁舎を抜け出す市長の行動を記録しているだけなのだから。
勿論誰も本人にはそのことを伝えない。
「はい。確認できました。どうぞお入りください」
「ありがとう」
「ごゆっくり。まあ職員さんが来るまでの間でしょうが、楽しんでください」
「…………」
終わりの一言に釈然としない気持ちを抱きつつも、取り合えず笑みを張り付けて図書館の中へと足を踏み入れた。
いつものように図書館の扉を開くと、そこには見知らぬ男がひとり、テーブルに座っているのが見える。
リーンデルはこの都市に住む大体の人間の顔を覚えている。そんな自分が知らない顔の男。つまりこの都市の人間ではないということ。
裏家業の人間という可能性もあるだろうが、一見した限り冒険者のようである。であれば、外から来た人間である可能性が高いだろう。
それにしても黒髪とは珍しい。東方の国では黒髪の人間も多いと聞くが、こちらの方にはそうそう流れてくることはない。
見知らぬ男に興味津々のリーンデルはテーブルへと近づいてゆく。
途中、受付の女性がリーンデルに気づくが、軽く手を上げて挨拶を返す。男の方へと歩いていくと、座ったままの男に声を掛けた。
「こんにちは。ここ、よろしいですか?」
リーンデルの言葉に男は僅かに逡巡するが、すぐに心良い返事が返ってくる。
「ああ。構わない」
「それは良かった。あなたは旅の方かと思うが、オリオールはいかがですか?」
自分の身分は明かさずに、外から来た人間から見てこの都市がどう見えるのか。決してサボっていたわけではないが、これは良い機会と一応調査にかこつけた暇つぶしを敢行する。
すると男から答えが返ってきた。
曰く、都市中に広がる水路が興味深く、水霊の塔が迫力があったとのこと。どうやらこの都市の売りを享受してもらえているようだ。
その回答にまるで自分が褒められたみたいで気分がよくなってくる。例を述べると、男も悪い気はしていないような表情を見せてくれた。
「この後はどこに行くおつもりですか?」
そう問いかけたのは単なる好奇心、だけではない。
外から来た旅人が、この都市のどこに興味を持っているのか。もし迷っているようだったラおすすめの場所を教えてあげれば良い。自分以上にこの都市を詳しく知るものはそういないのだから。
そうしてこの都市での体験を嬉しく思ってもらえれば、それがオリオールへの再訪へつながるし、知り合いの誰かに宣伝してもらえるかもしれない。
そうすればオリオールへの観光滞在は増え、都市が潤うことにつながる。
打算的な考えもあったが、根底にあるのはサービス精神で、あくまでオリオールを楽しんでもらいたいという思いからの質問だった。
すると男は水霊の塔の根元まで行ってみたいという。が、続いての言葉にリーンデルは眉を顰めた。
『この都市の代表者に会いたい』
この都市の代表者、つまり市長だろうか。そう問いかけると、男はそうだと言う。
なるほど。市長か。……市長、市長、市長。
自分のことか!
いやだないやだなー、なんて心の中で汗が噴き出るが、そんなことはおくびにも出さない。出せば直ぐに自分のことが怪しまれてしまう。
そこから来た人間が市長に用など、碌なことではない可能性が高いからだ。
リーンデルは白々しくも、市庁舎が南区にあることだけを伝え、ついでに会えるか分からないことも言い添えておく。
普通に考えれば国の代表者などそう簡単に会えるわけないのだ。今のこの状況が特殊。ある意味今が千載一遇のチャンスであろう。
しかしリーンデルはそんなチャンスに傅いてやる気は毛頭ない。なぜなら面倒くさくなるのが目に見えているからだ。
既にリーンデルの心はこの男との会話を切り上げ目当ての物語を読むことに移っている。ふんふんと心の中で鼻歌を口ずさみながら、次の男の言葉に表情を凍り付かせた。
「ちょっとお願い事をな。いや、会えないとは思ってないよ。だってもう顔見知りだからな。市長さん」
ふふふと、不敵な笑みを浮かべる男の姿は、どこまでも怪しく見えた。
暫しの沈黙の後、リーンデルは口を開く。
「何故私が市長だと?」
「おや、てっきり誤魔化すかと思ったが、直ぐに認めるんだな」
「ははは。君の眼を見れば、鎌をかけている訳じゃないと分かるからね」
「流石市長さん。御見それいったよ」
男は肩を竦めてリーンデルのことを褒めたたえる。不思議とその反応に嫌な気がしなかった。
「それで、答えを聞かせてもらっても構わないかな?」
「そうだな。まず第一に、あんたの格好からそこそこ偉い人間だってことが分かる。それは受付嬢の藩王からも確かだ」
「まあそこは見た目で判断できるだろうね」
「第二に眼鏡だ」
「眼鏡?」
リーンデルはついつい男の言葉に反応してしまう。その反応に男はにやりと人の悪い笑みを浮かべた。
「ああ。格好もそうだが、眼鏡をかけているというだけでこれもある程度高貴な身分であることを表している。それと、確定じゃないが眼鏡をかける人間は目を酷使する仕事をする人間が多い。つまり、書類仕事のような事務作業に従事している可能性が高い」
「ほうほう」
男の説明はなるほど、確かにそうと言えるかもしれない。
この世界で眼鏡をかけている人間は少ない。それこそ貴族のような高い地位の人間か商人や高位の冒険者のように金を持っている人間が、特注で作らせる場合が多いからだ。まだ透明度の高いガラスを精製することは技術的に難しく、特別な材料が必要となる。
つまり持っているだけでステータスが分かるわけだ。
「第三に、その指だ」交互にひっくり返しても
「指?」
リーンデルは自分の手を目の前で広げて見せる。表に裏に、左右の手も使って交互に見てみるも、男が何を言っているのか分からなかった。
やがて諦めたように視線を目の前に向けると、少しだけ笑顔を見せて、リーンデルの指を指し示した。
「その指、ペンだこができてる。書類を見るだけならまだしも、指にペンだこを作るってことは文字を嗜み、何か書く仕事をしているってことだ。文筆家でなければ執政や官僚である可能性が高い」
「なんと! そんなところまで見ているとは」
リーンデルは答えを聞いて、改めて自分の指に目を落とした。
よく見ると中指の関節が高質化した皮膚で盛り上がっている。今まで自分でも気づかなかったが、会って僅かの男が直ぐにそれに気づいたことに、リーンデルは驚きを隠せなかった。
知らずうちに、すっかり男の話の虜になっていたようだ。
それと同時、男について非常に興味を抱き始めている自分がいる。
まるで物語の主人公が事件の推理をするかのような高揚感をリーンデルに与え、更に次へと読み進めたくなるよう心を急かす。男の一挙手一投足から目が離せず、それは今まで感じたことがないような甘美な誘惑を抱かせた。
そしてまだ、物語は終わらない。
「そして第四。それは目だ」
「私の……目?」
物語は佳境を迎える。
主人公が口にする言葉は、しかし視聴者であるリーンデルにもその意図が分からない。これまで幾重にも絡まった糸を解き、そして最後の糸になっても、簡単には解けてくれない。まるで強固な結び目で紡がれたかのようだ。
しかし男の柔らかな言葉が、徐々に徐々にその結び目を緩めていく。
「あんたが初めここに入った時、俺を見て目を見開いた。大抵の人間が初対面の相手に見せる反応は、大きく分けて好意、敵意、無関心のどれか。それは見た目で大きく左右されるが、あんたは少なからず俺に興味を持ってくれていた。俺を一目で冒険者と見抜き、興味を抱く。この都市には友好的な人間が多いが、先の条件と併せて考えれば、答えは絞られる。つまりあんたが市長だ」
そうして男が最後の紐をほどき終える。
男の説明を聞き終え、自分ですら気づかなかったごく些細な反応に男が気づいていたことに、リーンデルは目を見開いた。
リーンデルが図書館に入ってから僅かな間に、一体この冒険者はどれだけリーンデルの動きを見抜いていたのか。まるで感情をまで見透かされたかのようなその回答に、リーンデルは冷や汗をかきそうそうになる。
ギリギリの状態で平静を保つが、リーンデルの心は極上の物語に触れ熱に浮かされたように今にも叫び出しそうだった。
それと同時、その物語の綻びも感じてしまう。
「しかしその理由だけでは、私が市長であるかどうか、までは分からないのでは?」
それもそうだ。
この都市の政務に近い役職についており、ペンだこができるほど筆を使い、男に興味を持つ。それだけの情報で、果たして自分のことを市長だと見抜くことができるか。
つまり、それらしい理由を並べたてはしたが、最終的にはこの男は鎌をかけたのだ。
最初に男の反応を見た時、この男は嘘をついているようには見えなかった。どこか確信めいた、説得力のある言葉に感じたのだ。
だからこそ、リーンデルは早々に正体を明かした。
これでも人を見る目はある方だと自負している。この地位にあって、それを成してきた経験からも嘘を見抜けないような凡夫ではない。
しかし男の言葉の嘘は見抜けなかった。つまり……。
「君は最初から、私のことを知っていたのではないかね?」
「…………」
リーンデルの言葉に、男は無言だ。しかし、その口元には楽しそうに笑みを浮かべていた。
その反応がすべてを物語っている。
リーンデルもつられて呆れの笑みを浮かべた。
「やれやれ。君はとんだ詐欺師だね」
「俺はただの冒険者さ」
「そうかい。詐欺師の冒険者ってところだね」
「随分と失礼なことだ。客をもてなすのもホストの責任だぞ」
「もてなされる気のない客にはホストも匙を投げるのさ」
『そうかい』と男は肩を竦めた。
その反応がまた面白くて、リーンデルはついつい声を上げて笑ってしまう。
一頻り笑って涙を拭うと、男に向けて片手を差し出した。男は躊躇うことなくその手を握り返す。
「私はオリオールの市長、リーンデル・オリオールだ」
「俺は冒険者のトールだ」
「トールか。私が市長だからと言って、萎縮はしないでくれるとありがたいね。まあ君にはいらぬ心配かもしれないがね」
「俺もその通りだと思うぞ。まあ短い滞在期間だが、よろしく頼む」
「こちらこそよろしく頼むよ」
そうしてリーンデルとトールは、固い握手を交わしあった。
しかしこの時のリーンデルは気づいていない。この出会いが、後にとんでもない出来事につながるとは。
それを知っているのはトールのみ。
トールは心の中で、誰に悟られることなく不敵な笑みを浮かべるのであった。




