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異聞録 ??

日記が読めなくなってから、仕方なく地道に進めていた文字の解読だが、完全に行き詰っていた。半ば諦め気味である。


ミュリーの同級生を買収してその日何があったかを事細かに聞いてはいるが、ミュリーの心の内を知る機会がない。知りたい。知りたい。この天使のような子が、何を考えているのか。


もうミュリー不足で死にそうだ。


サラダを食べるミュリー、勉強をするミュリー、運動をするミュリー、シャワーを浴びるミュリー、眠るミュリー、全てを見たい。彼女と同じ視界、同じ心が欲しい。


ミュリーが悲しんだら同じくらい悲しみ、ミュリーが喜んだら同じくらい嬉しい。憧れと一心同体になる遠い日を望んでいる。


長期休暇は楽しかったかい?

海、山、屋内、街、王都、別荘、遊び倒していたね。

見ていたよ、ミュリーだけを。

あぁ、本当に。かわいいミュリー。その真っ直ぐな目で視線で射抜いて殺して欲しいよ。


もうすぐまた新学期が始まるね。

学校はおもしろいかい?

友達は信頼できるかい?

殺したい人はいないかい?

なんでも叶えてあげる。


ミュリーが望むなら死ねるよ。

ミュリーの命令ならどんな苦痛も快楽に変わるから。


安らかな寝顔のミュリー、死んでるみたいに綺麗。

剥製にして飾ったらどんな美術品よりも輝くはずだ。


かわいいね、綺麗だね、素敵だね。


いつかミュリーのその手で選んで欲しい。自分の妄想の中では何度ももう結ばれているのに。現実はそう簡単じゃない。


あっ、もうこんな時間。3時間も見詰めてしまっていた。

明日のことがあるから帰らなきゃいけない。

また夜に会おう、愛しい子。

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