第6話 モデルケースの崩壊
世間で語られる理想のモデルケース
有名大学を卒業し一流企業の本社に就職、20代で結婚
子どもに恵まれて30代で家を建てる
会社役員を経て定年退職
こんな感じだろう。
失敗だらけの私の場合、理想のモデルケースの逆を行く。
工業高校を卒業後、一流企業傘下の下請け会社へ就職
53歳になった現在も独身で賃貸アパート暮らし
係長にすらなれず50歳で介護離職後、持病の悪化で再就職を
諦める
こいつの人生終わってるわ...と殆どの人が思うだろう。
失敗だらけの人生を歩み続け、止めに再就職を諦めた
時点の私も同じ事を思いました。
あれから1年半経った現在...とても幸せです。
それは失敗だらけの中でもひとつだけ正しい選択をしていた
事に気付きました。
何があっても”借金はしない”心念を貫いたこと
今でも自分は無知で馬鹿であり、世間が認める生き方ではない
事は理解している。
ただ、少しでも理想のモデルケースに近付こうとそれなりに
努力はしてきた(と自分では思っている)。
長年にわたる交代勤務やサービス残業。中国への海外赴任。
あげくに上長からパワハラを受け休職、結果一生モノの持病を
抱えてしまった。
理想のモデルケースに近付こうと足掻いていた時の私は、
お金を使う余裕が無いほど仕事に追われ、自分の人生でやるべき
ことに対し仕事を理由に結果的に避けて逃げていた。
仕事ができなくなり、自然と今までの自分の人生と向き合う
時間が増えました。
世間で言われている理想のモデルケースには、実は大きな
落とし穴がある事に気付いてしまった。
そして理想のモデルケースの逆を行く自分の人生が
間違ったものではないという事も。
『世間や親から強制された幻覚から覚めた』と書くと
わかりやすいだろうか。
自分の人生は決して他人に評価されるものや他責思考で
動くものではなく、自分軸で切り拓いていくものであると
いうこと
そもそも理想のモデルケースって何?
私はこれからも世間が語る理想のモデルケースの逆を行く。
それが私の心念や直感であり、幸せだから。
仕事ができなくなったのではなく、する必要がない事に気付いた
だけ。
今はただ、失敗だらけの我が人生に感謝したい。
失敗だらけだからこそ、今の幸せな自分があるのだから。




