第4話 過去のifを止める
「もしあの時、私が声を掛けていたら鈴木さんは元気だった
かもしれない」
「わずかな違和感に気付き、普段使わない道を探してさえいれば
もしかしたらこんな事故に遭わなかったかもしれない」
「遅刻した佐藤さんのフォローで残業さえしてなければ
転倒で足を骨折する事はなかった。もし定時で帰れてさえ
いれば今頃...」
過去に辛く後悔している出来事を思い出し、上記のように
もし~していたら...もし~でなかったらと考えた経験は
誰しもあると思う。
その出来事の規模が大きければ大きいほどif~で
辛い気持ちを回避したり後悔していない自分を思い描く。
ふとした瞬間に思い描く。
沢山の分岐したif~を作り、自分が原因なら己の行為を
正当化しようとし、他人が原因であれば問題を起こした人が
酷い目に遭うような空想をしたりする。
心の傷が深いほど思い出す回数は増え、頭の中で過去のifを
考え作り続ける...。
過去のifを考える事は止めた方がよい。
それは貴方の人生の貴重な時間を失う行為だから。
有体に言えば浪費。悪く言えば無駄でしかありません。
過去に起きてしまった出来事はどれだけ足掻いても変える事が
できない。そして年齢を重ねると時間は有限かつ短い事がわかって
くる。
起きてしまった辛い出来事や悲しい記憶自体を思い出さずにいるのは
難しい。人の生き死や恋愛、生きがいや趣味に関わる事であれば尚更。
止めて欲しいのは変えられない過去に立ち止まり続けたり、突きつけ
られた現実から目を背け、叶わない空想に入り浸り逃避してしまう
事です。
「そんな事を言われても、目の前の現実が辛くてどうしようもない!」
という人がいると思います。
そんな場合は過去のifを徐々に減らしていってください。
最初は”~ながら”から。
部屋の掃除をしながらや夕食を作りながら。
それでも過去のifを強く考えてしまう時はドライヤーで髪を乾かしながらや
歯を磨きながら等の簡単な動作でもよいです。
逆に車の運転や仕事で危険を伴う作業の”~ながら”は厳禁です。
危ないとわかっていながら過去の出来事を思い出してしまうのは
手元が疎かになっている証拠です。目の前の作業に集中してください。
過去のifを考え作っている時、体の動きは鈍り、体感以上に時間が経過して
しまっています。
時間は今現在そして未来将来これからを輝かせ、変えていく為に使って
こそ意義があります。
私自身、過去のifの呪縛に囚われやすい人間です。気を付けなくては。




