71 上 うつろの世界で
ああ、背中が痛いし、なんだか目の前が真っ暗だ・・・・。
体を動かそうとするが、何かに縛り付けられているきがするし、よく感じてみると目にも何かで目隠しをされている気がする。
「・・・・・・・」
「・・・・っ、・・・・」
誰かが何かをしゃべっているように聞こえる。
そういえば僕は今どうなっているんだ? とりあえず、自分のことを思い出してみると、ああ、攫われたんだ。と思い出し、あわてはしなかった。
何せ、もう何度目か出し、こういう状況ではコタツによく殴られた記憶がフラッシュバックで思い出される。
『こういうときは大声出すな!!』
小声で苛立ちの聞いたボディーブローを入れてきた。
アレは・・・・・痛かった・・・・・。思い出していくと、痛みまで思い出していく感じがする。
そういえばこういうとき、コタツは・・・・、
『敵が何を求め、何がしたいのか? どう動こうとしているのかを見極めるのが大事なんだ。だから、情報は多くあって問題ない。ただし、こちらが調べていることや聞いていることを悟られてはいけない。
なぜなら、不必要な情報やこちらを惑わそうとする情報をわざと教えようとしてくることもありえるから、情報集めはこっそりとするんだ』
そのことを思い出した僕は話し声をこっそりと聞くため、耳を済ませることにした。
それには今の状況はありがたい。
目隠しをして、こっちが起きているか起きていないかを知られないで、調べることが出来るから。
聞き耳を立てると、
「全く、あのガキ! 前のときも邪魔をしてくれて、今回もおんなじ車に発信機をつけたのよ! 今回は裏を書いて捨ててきてやったわ! しかも動いているの!」
「あなた、そんなことで自慢しないでくれない!? 私なんて、スマホのGPSで調べられたことがあるから、泣く泣く惜しんで川にスマホを投げ込んでやったわ!!」
前回、車の発信機と言うと中学3年生のときの志野先生だな。たぶんこの声は志野先生だ。僕を誘拐し、刑務所に入っていたはずの先生だし、もう1人の声からすると小学6年生のときに僕を攫った阿我先生だ。コタツの携帯で捜索で捕まった先生たちが一体なんでこんなことを? そして、コタツはなんだかんだで僕を助けようとしてくれている。
「というか、あのガキ(コタツ)のことだから、まだあるんじゃない?」
「そうね。と思って私二つ見つけたわ。お守りの中と靴のそこにあったわ。でも、それ以上は何処探してもなかったのよね。まぁ、見つけた以上は電子レンジで潰してあげたわ」
「っ!! あなた天才ね!! あなたとコンビを組んでよかったわ!」
「私もあなたと組めてよかったわ。でも、太郎君を独占できないことがネックね」
「それは私も思ったけど、約束は約束だし、あなたも私も1人でやったから失敗したのだし、そのクソガキ(コタツ)相手に1人でやるのは自滅行為というのはあなたもわかっての同盟でしょ」
「ええ、あの不祥で恩知らずの元クソ生徒。絶対に今回は地獄を見せてあげるわ。」
「それにしても、味見くらいしてもいいんじゃない?」
「それもそうね。後二人が帰ってくる前に少しくらい楽しまなきゃ、ねぇ・・・」
僕の頭の中はある言葉に少しだけ驚く、この二人だけで僕を攫ったのではなかったのか?
後二人って誰だ?
そんなことを思っていると、遠くで聞こえていた。それと気配が僕のほうに近づいてくる。
生き物の気配と動く気配が近寄ってきて、優しく割れ物を触るように歪にいやらしく僕の頬や胸板を撫でる。
僕は目隠しをされていて、寝たふりをしていたが、この行動にビクリと反応してしまう。
「うふふ」
「寝ていてもこういうことに反応ってするのね」
二人のうち1人が僕の陰部へ手を伸ばし、もう1人は頭の匂いを嗅いでいる。しかも、額を舐められた。うげ~ぇ・・・・恐怖も感じる。
「あなた、それはどうなの? っと、さわっちゃった!!」
陰部を触りに来た人は志野先生と思われる人に苦言を呈しつつ、ワザと掴んだかのように強い。
「アッギィィィィィィィィイイイイ!!!!! アブッ! ッ! ブチュウ! チュブ!! ッパ・・・・・・」
僕はいろんな恐怖や驚き、悲鳴を言葉に出した。
志野先生は僕の声に驚いたのか、数歩下がったが、阿賀先生は僕の陰部を握ったまま、
悲鳴が何かに塞がれ、口の中に柔らかい何かが入り込んできて、僕の口の中を蹂躙していく。
終わったころには僕は力つきて、ハァハァしていた。
耳には、
「あ、あなたずるいわ!! 私だってしようか迷ったのに!!」
「ならすればいいじゃない!! 後二人が帰ってくるまでに時間が有るのだし、彼女たちが何か言っても、口裏合わせて何もなかったことにすればいいのよ! 我慢なんて要らないわ! しちゃいなさいよ!」
「・・・・・・・」
僕はその言葉に恐怖を感じ、もう1人が黙っていたが、ゆっくりと近づいてくる気配に声を上げて叫ぼうとしたら、また、塞がれ、阿賀先生にこう言われた。
「ああ、可愛い男の子が、大好きな男の子が嫌がり、歪む姿はとても・・・とても・・・甘美だわぁ♡」
僕は、今の光景が信じられなくなり、体と心が拒絶して意識を離した。




