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召喚被害者の日常は常識なんかじゃ語れない  作者: 狐のボタン
第八章

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引き渡し



ライブ映像を見る限り、未亜の祖父母と近くにいた幹部クラスはみんなネットが絡まって悲惨な光景になってるけど、何処までのエルフが今回の事件に加担してるのかが正確にはわからない。

ただ、こちらのエルフは一族単位での結束が強いそうだから、新たに街へと招き入れられて住み始めたエルフは関わっているとみて捕らえた方がいいのだろうか。そこまでする必要はない気もするけど、ネヴァー王達はどうするつもりなのだろう。


「アスカ! 結構来たわよ!」

崖から滑空して降りてきたリアの報告通り、ここからでも見える。

「ありがと、上から警戒してて!」

「ええ! 任せなさい!」


走ってきたエルフ達は目の前に展開されている魔族の軍にパニック状態。

ロアールの指示で次々と捕らえられていく…。 (はっや)

みんな張り切ってたしなぁ。


「第ニ陣がくるわ! 今度のが多いから気をつけて!」

リアの声にみんな張り切ってるけど、なんていうか… (鬼ごっこ)

それだ! 鬼が多すぎるけどね。

捕らえられたエルフが別の兵によって私の前へと並べられていく。


すっごい悲壮感漂ってるけど…。 (仕方ないの…目の前には最強の魔王だし)

別に命まで取らないのに。 (向こうの国境の方にも逃げてった人がいたけど…)

あまりの兵士の数に心折れたっぽいな、あれは。 (その場に座り込んで普通に捕まった)

抵抗したのなんて城にいた未亜の祖父母達くらいか。


「もう来なさそうだけど、どうしたらいいのかしら」

「まだわからないし、しばらくはティアと待機してて」

「わかったわ」

飛び去るリアを見送り、改めて捕らえられたエルフを見る。


全部で二十五人か…。

幸い幼い子が居ないのが救いだね。 (そういやエルフの子供見てないな)

多分だけど、精霊の加護が薄れてるからじゃないかな。 (おん?)

長命種って元々子供ができにくい傾向があるのよ。ほら、ハムスターとかみたいに一、二年で亡くなってしまう子達は子供も多いし産まれるサイクルも早いでしょ。 (ああ! ハムスターの子育て動画見た!)

エルフとハムスターを比較して話すのは失礼だけど、わかりやすくはあるでしょ? (うん!)


ただでさえ子供ができににくいのに精霊の加護が薄れたら? (あー)

加護っていうのはそういうの全般に影響するからね。私の魔王の加護にもなにかしら影響はある訳だし。 (うむ。そっちのがわかりやすい)

ステータスどころか、成長速度とか色々補正かかってるものね。


さてと…あまりうちの子にこんな捕虜の姿を見せておくのも教育に良くない。

とっとと終わらせるか。 (スパッと)

やらないってば。


「どうして逃げてきた?こちらは魔族領だとわかっているだろう」

「………」

「答えたくないのなら構わん。ネヴァーへと引き渡すだけの事だからな」

「え…」

「なんだ?不服か?」

「ここで死ぬものと…」

「我らに弱者をいたぶる趣味はない。こちらで裁くつもりもないからな、安心しろ」

あからさまにホッとした様子だけど、あちらはあちらで結構ご立腹だからどうなるやら。



しばらく待機していたけど、二陣以降は逃げてくるエルフはなく…。

ティーのカメプロの映像を見ていたら、街に潜んでいる可能性も考えたのか、ネヴァー王が兵を引き連れて街へと入り、エルフ狩りが始まった。

あまり手荒な事はしてないけど、別氏族のエルフにとっては迷惑でしかないな…。

精霊魔法が使えるかどうかの判断をして、使えないものは一応捕らえておくという判断の様だけど、どこまで罪に問うつもりなのやら。


「ノア、キャンディー。少し離れるからここ任せるよ」

「わかったわ〜」

「はい! マスター」

リズもいるからね。撫ぜてから未亜へと託しておく。

「未亜もお願いね」

「うんっ!」


軍の方はロアールを呼び寄せ、また逃げてくるものがいたら捕えるようにと伝え、すでに捕まえたエルフを連れてネヴァー王の元へと転移。


ーーー

ーー


「随分と派手にやっているな」

「うおっ!? アスラ殿か…」

「こちらで捕らえたエルフを引き渡す。 同じ氏族とはいえ、何処までのエルフが加担したのかもわからぬ。無闇に処罰を与えるなよ?」

「うむ…。しかし、どうしたものか…。真実を話すとも限らんからな」

「鑑定してはどうだ?ここの城にあったのだろう」

「城の宝具か…。それもご存知なのだな。しかし、あの宝具で罪人など判明するのだろうか…」

どうだっけ…。そこまで細かくはわからなかったかもしれないな。


「ふむ…。ならば我が一つ便利な物をやろう。細かい罪まで見極められるものをな。もし道具を信じられぬのなら色々と試してみるがいい」

鑑定の魔道具をネヴァー王へと手渡しておく。

「これは…」

「城にある物の上位互換だと思えばいい。間違っても我には使うなよ?耐えられず一瞬で砕けるぞ」

「う、うむ。 助かるがいいのか?一国の宝具を上回るような物を…」

「今回の捕縛に我らも力を貸した。つまり相応の責任がある。罪なき者を罪人へと貶めるような事があっては王の名折れだ。違うか?」

「言われるとおりだな。有効に使わせて頂こう」

よし、これで罪のない人まで裁かれる事はないでしょう。

最悪、私が全員を鑑定してしまってもいいのだけど、あまり出しゃばるのもね。


因みに、こちらで捕らえたエルフだけは転移の時に鑑定済み。

みんな多かれ少なかれ加担していたから引き渡した訳だ。 (スピネル達は精霊とドラツーに乗って魔族領へと避難完了! みんな樹の精霊だよ)

ありがとね。私もすぐに戻るよ。 (あいあい)









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