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召喚被害者の日常は常識なんかじゃ語れない  作者: 狐のボタン
第八章

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一斉始動



「今、城の前にできるだけ兵を集めるように指示を出した」

ネヴァー側の準備ができるまでにこちらも部隊を集めておかなくては。

「ならばそちらの準備が整い次第、送り届けるとしよう。こちらも一度戻って国境へ兵を配置する。少々国境を越えさせてもらうぞ」

「勿論問題ない。手数をかけるな」

「なに、この程度手間でもない。 勇者殿達は此度の戦いの要だ。よろしく頼む」

「任せて! きっちり落とし前つけさせるから!」

「そうね…。親の不始末は娘の私がつけないと」

あまり思いつめないでほしいけど、無理か…。

精々私にできるのは捕らえた後、減刑を頼むくらいしか。 (えー)

未亜の祖父母なのよ? (むーそうだけど)

力を失う事で考えを改めてくれるといいけどなぁ…。



しばらく雑談みたいに話をしていたら、兵士の準備が整ったと報告が。

「ならば送り届けるとしよう」

「我々も現地へ行く」

「…構わんが無茶をしてくれるなよ?せっかくこうして知己を得たんだ。今後のためにもな」

「うむ…」

ま、いいけどね。



移動した城の前には千人近い兵士と、物資が山と積まれていた。

よくこの短時間で集めたな。 (ちょっと前にセンティアの王を捕まえた時に集めてたから)

ああ。タイミング良かったね。


「今から現地へ飛ぶ。皆へ動かぬよう通達してくれ」

「承知した!」

ネヴァー王が兵士へと説明するのを拡声魔法を使って補佐しておく。聞き逃した人がいたら危ないし…。


「いいか。皆一歩も動くでないぞ。魔王アスラ殿が我らを現地へ運んでくれる。その後の指示は現地でする。 ではアスラ殿、お任せする」

「任された」

流石に千人近い規模の転移は初めてだけど、今なら余裕。 (ママ、今一番良さげな転移場所は座標Bで!)

ありがとう。


予めティーから大隊規模の転移に適した場所の座標はいくつかもらってたけど、Bね。

魔力ドームを広げ、大隊を包む。座標Bへ転移。


ーーーー

ーー



一瞬で移動したから実感がないのか、兵士たちはまだ落ち着いてる様子。

場所としてはセンティアの街から少し離れてて、丘を挟んでるおかげでこちらが見えない。

さすがいい場所を選んでくれたね。 (少し遠いけど、見つかる可能性は低いの)

だね。野営の煙等が出なければ街からは見えないし、いざ街へ近づこうと思えば、さして時間もかからないくらいの距離。

つまり、ここで部隊を整えて一気に動くにはうってつけと言える。


「勇者殿達は連絡があるまで街の近くで待機してくれ」

「わかったよー。そっちも気をつけるんだよ!」

ちょっと母さん! (魔王を心配する巫女勇者は草)


「ネヴァー王、我は国境へと兵の配備をしてくる。こちらはおまかせするぞ」

「うむ。アスラ殿がこうして味方だと何やら心強いな」

そう言って微笑まれるとくすぐったいんだけど…。


「ロアール、行くぞ」

「はっ!」

ロアールとキャンディを連れて魔王城へと転移。


ーーーー

ーー


「おかえりなさいませ、竜魔王様! ティー様からのお話を聞いてブルガーが兵を待機させています」

「ありがとう。助かったよエノテラ。ティーもね」

「あいあい!」

「アスカ、今度は私達も行っていいわよね?」

「うーん…まぁ、万が一にこっちへ逃げてきたら捕まえるだけだから、いいか…」

「お母様! リズも行きます!」

「わかったよ」

リズを許可した以上、みんなついてくるって言うだろうから諦める。


「スピネル、ナギ。転移したら精霊の子達を例の魔道具を使って開放してあげるため行動開始だよ」

「ん…ありがとうアスカお姉ちゃん」

「お任せくださいママ」

「ユウキは二人の護衛としてついててあげてね」

「言われなくても」



城から出て、魔王城正面に集まった兵士達にも説明。

みんなまとめて国境へ運ぶ。こちらは五百人程だから、あちらの半数程度。もっと少なくていいのだけど、みんな張り切ってるのに待機とも言いにくいし…。 (やっと出番なのに)

だね。


私達はちょうど街が見える様な位置へと転移予定。

街から国境まで結構距離があるらしいから…。 (徒歩2日くらい)

緩衝地帯が広い…。それだけ魔族が怖いんだろうなぁ。


ーーーー

ーー


「ユウキ、スピネル、ナギも行って! 精霊を助けてあげてね」

「おう」

「いってくる…」

「はい。ありがとうございますママ」

ある意味、あの三人が戦闘開始の狼煙だからね。 (ティーも行きまーす)

しっかり隠蔽しておくのよ。 (あいあい)



次は兵士へと通達しておかなくては…。

「いいか、こちらへ逃げてくる者がいたら捕えろ! あまり手荒な真似はするなよ。ほぼ無力な者たちばかりだ。お前達は強い! 弱者をいたぶるような恥ずかしい真似だけはしてくれるなよ!」

「「「「はっ!!」」」」

「ロアール、あとの指揮は任せるぞ」

「はっ! お任せください」


ロアールが部隊を上手くバラけさせて配置してるのはさすがだ。

「リアとティアはあの崖の上へ行ってもらえる?まず上がってこれないとは思うけど、見晴らしはいいから逃げてきたら教えて」

「わかったわ!」

「任せてよ!」

ハーフ姿で飛んでいく二人の後ろ姿は頼もしい。


ラムネには一応海側へと行ってもらった。万が一ボートで逃げて魔法防壁にぶち当たって沈んだりしたら困るし…。空にはチョコとクッキーもいるから万全。


部隊の後ろへ安全地帯として魔法防壁で覆った場所を確保。

椅子やらテーブルも出してある程度くつろげるようにしておく。

エノテラやリズはここから出すつもりはないし。

「ますたぁ〜私達は〜?」

「せっかくみんなやる気だからね。私達は出しゃばらないよう、後方で指揮を執る感じかな。キャンディーもノアも私の護衛だよ」

「わかったわ〜」

「マスターの護衛…。やっと戦闘メイドっぽい役目が!」

まずここまでは来ないだろうけどね…。


「お母様、リズは何をしたらいいですか!」

「私と魔王の仕事をしようねー」

「はいなのです!」

私の膝に座ってるだけのお仕事だけど…。

シエルとレウィも近くにいてくれるから安心。


「お姉ちゃん、お義母さんたち大丈夫かな」

「魔道具も渡してあるから大丈夫。未亜もここで待ってたらいいよ。多分すぐに終わるから」

「ママ、勇者達は城へ潜入、隠れて待機してる! スピネル達もいつでも行けるよ!」

「ありがとうティー。ネヴァー王達は?」

「兵士を横へと広げて展開してる。センティアからはネズミ一匹出られないよ!」

「じゃあ始めよっか! スピネル達には精霊を助けたらそのまま魔族領まで来てもらうから」

「あい! 勇者達にも伝えたよ。 3.2.1…ごー!!」

ここにいるとなーんの動きもないけどね。 (まぁ…。あ、ママーカメプロで中継してるのうつしていい?)

いいよ。ちょうどここを覆ってる魔法防壁がスクリーンにできるでしょ。 (やほーい!)


本体のティーがとてとてと歩いていき、スマホタイプのカメプロの映像を投影。

「わー! 凄いのです!」

映像は母さん達勇者を写すもの、向こう側の国境で軍を展開してる様子、更にはスピネル達が全力で街の外へと移動している様子まで。外に出てしまえばティーが待機させているドラツーがある。 (操縦は任せて)

ギリギリまで隠蔽しておくのよ。 (あいあい)

私にはナギとスピネルの後ろをついてきてる精霊たちも見えてるけど、みんなはどうなんだろう。

殿にユウキがいるのはさすがよね…。


「お姉ちゃん、これ…」

「あ…エルフの人たちがネットで絡み取られたの…」

「わう? 楽しそう」

あのネット、魔力糸のネットだから、暴れれば暴れるほど絡みついて締め付けるからレウィのおもちゃにはできないからね? (でも楽しそう…)

あれ、元々はどこかの世界で漁とかに使ってたやつを真似たのよ。 (今日は生きの良いエルフが入りやしたぜ!)

寿司ネタじゃなんだから…。







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