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美少女の見る夢は ~夢の中で幼女と遊ぶだけの簡単なお仕事~  作者: 葉山麻代


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47 番外編3

(1ヶ月後の日曜日午前中)

あれ?まだ夜か。もう一度寝よう。・・・いや、雨で暗いのか。

時計を見ると6:15だった。


トースト、オムレツ、トマト、豆乳、プリンを食べながら、テレビを付ける。


雨は午前中に上がるらしい。

秀明は濡れずに済みそうだ。


さて、何時から行こうか。


6:50を過ぎているしと、行くことにした。




布団に入って目を閉じる。

フッと意識がなくなり、気がつけばルーの屋敷だ。


流石にマーサも居なかった。

勝手に部屋を出て、キッチンに向かった。

下手に遅いとミューに鉢合わせてしまうし。


「おはようございます!」

「うぉ!早いな」


クックが反応する。が、忙しそうで手が離せないようだ。


7:30頃までは忙しいだろうからと、紙とペンを貸してもらい、覚えていることを書き出すことにした。


「サブダイニングにいまーす!」

「おー!」


クックに行き先を告げておく。

返事があったので伝わったのだと思う。


「リリー様、何か召し上がりますか?」

「いえいえ、お気になさらないでください」

「では、お飲み物をお持ちします」

「ありがとうございます」


名前のわからないメイドさんだった。

名前がわかるようにしてくれたら良いのにな。

まあ、名札があってもわからないわけだが。


「リリー様、今日はまた、お早いですね!」


マーサが呼ばれたらしい。


「わざわざごめんなさい。忙しいだろうから放置で大丈夫です」

「ふふふ、心配なさらなくても大丈夫ですよ。7:30頃を想定していました」

「そか、ちょっとだけ早かったですね。まだ7:10だし」


マーサは予知でもできるんだろうか?

優秀すぎるからだろうか?

私が分かりやすいのだろうか?

たぶん全部だな。



マーサのいれるお茶は本当に美味しい。


少しするとクックがやってきた。


「あれ?もう大丈夫なんですか?」

「後は盛り付けだけだしな」

「お疲れ様です」

「お、おう」


「昨日は途中で、すみませんでした」

「いや、もともとお嬢様の空き時間の約束だったしな」

「14:00前に見つかるとは思っていませんでした」

「ははは」


「ミューちゃんは可愛いのでもっと遊びたいですが、勉強の邪魔はしたくないのです」

「そうだな。わざわざありがとな」

「いえいえ、どういたしまして。それで何か有りました?」

「そうだな、イベントと、イベントで食べるものなんかどうだ?」

「それ良いですね。私解釈になりますが、書きますか?」

「そうだな。ペンを借りてこよう」

「では」


◇◇◇◇◇


1月

正月、お節料理

和服や着物と呼ばれる民族衣装を着て初詣に行く


七草、七草粥

せりなずな御形ごぎょう繁縷はこべら仏の座(ほとけのざ)すずな蘿蔔すずしろを入れた粥を食べ正月に疲れた胃を休める


新年会


成人式

振り袖などを着て成人を祝う式にでる


2月

節分、歳の数の煎り大豆、恵方巻き

鬼に豆をぶつけて福を呼び込む


バレンタイン、チョコレート

好きな男性にチョコレートを渡す


3月

雛祭り、菱餅、雛あられ、蛤の吸い物、白酒

雛人形を飾る


ホワイトデー、キャンディ、マシュマロ

バレンタインのお返しをもらう


卒業


4月

入学、入社、進級


花見


5月

子供の日、粽 柏餅

菖蒲湯にはいる


6月


7月

七夕

笹に芸事の願い事を書いた紙を吊るす


土用丑の日、鰻ほか、うのつく食べ物

平賀源内の陰謀


8月

半夏生、たこ


土用丑の日


お盆


9月

重陽、菊酒

菊を飾る


10月

ハロウィーン、お菓子

トリック・オア・トリートと言ってお菓子をもらう

南瓜を飾る、お化けや魔女の格好をする


11月

七五三、千歳飴

着物を着て神社に参る


12 月

冬至、南瓜、あずき、

柚子湯にはいる


クリスマス、ケーキ、チキン

子供や恋人がプレゼントをもらう


忘年会


その他

誕生日、バースデーケーキ


◇◇◇◇◇


「何か収集つきません!」


思い出せるだけ日本語で書いてみたが、思ったほど決まった食べ物を知らないことに気がついた。


「特定の食べ物がある日だけで良いぞ」


書いたのを渡せる訳じゃないし、書いても無駄かもしれない。


「それなら、読み上げます」

「おう!」


「正月 お節料理

七草 七草粥

節分 歳の数の煎り大豆、恵方巻き

バレンタイン チョコレート

雛祭り 菱餅、雛あられ、蛤の吸い物、白酒

子供の日 粽 柏餅

土用丑の日 鰻ほか、うのつく食べ物

半夏生 たこ

重陽 菊酒

七五三 千歳飴

冬至 南瓜、あずき、

クリスマス ケーキ、チキン

誕生日 バースデーケーキ、です」

「お、おう・・・」


一気に読み上げたので、書くのがやっとだったようだ。


「イベントの名称はともかく、食べ物の名前だけではわからない食べ物が多いな。」

「例えばどれですか?」

「ななくさ、ってのはなんだ?」

「歴史的には、何か色々混ざって、現在は野草を入れた七草粥を食べる日です」

「野草?」

(せり)(なずな)御形(ごぎょう)繁縷(はこべら)仏の座(ほとけのざ)(すずな)蘿蔔(すずしろ)を入れた粥です」

「芹、薺はわかるが後はなんだ?」

「芹と(ペンペン草)は分かるんですね。ほかは、

御形(ごぎょう)=ははこぐさ、

繁縷(はこべら)=ハコベ、

仏の座(ほとけのざ)=コオニタビラコ、

(すずな)かぶ

蘿蔔(すずしろ)=大根です」

「まんま、雑草だな4つくらい」

「まあ、そうとも言いますが、野草です、や、そ、う!」

「それはうまいのか?」

「あはは・・・」

「それは良いや・・・」

「・・・はい」


「えほうまきはどんなものだ?」

「中太巻きや、太巻きの海苔巻き一本を切らずに、一言も喋らずにその年の恵方とされる方向を向いて食べきります。海苔やの陰謀です」

「それは楽しいのか?」

「我が家ではやりません。楽しく食べたいので」

「うーん」

「あはは」


「ちとせあめは、飴か?」

「はい」

「なら良いや」


「役立たなくてすみません」

「お薦めイベントはどれだ?」

「うーん。どれだろう?」


異世界に来てまでやりたい食事イベントが思い付かない。


「さっきのは全部作れるのか?」

「まあ、およそ。鰻はできません」


まあ、素人に鰻はさばけないよね。


「来られるときだけで無理しなくて良いから、できるのを教えてくれ」

「はい。お正月料理からいきます?」

「さっきのだと、ちまきが良いな」

「餅米の他、大きい笹と、紐にする藺草(いぐさ)が必要です。」

「笹、有るぞ。確か草の紐も有ったぞ」


何であるんだろう?

中キッチンに一緒に取りに行った。


「ほらこれだろ?」


乾燥させた粽笹(ちまきざさ)と藺草と

竹の皮が一緒にしまってあった。


あ、中華ちまきも作れそう。


中キッチン凄いな。


「私の知っている粽の作り方ですが、

乾燥笹と藺草をお湯で軽く湯がきます。

生の笹があるときは、良く拭くか洗ってください。

餅米を研ぎ、ザルにあげます。

笹を三角に丸め、餅米を少しいれます。

箸で軽くつつき、三角の先の方にもいれます。

餅米を上の方少し手前までいれ笹を手前にたたみ、もう一枚の笹を被せます。

後ろに織り込むようにたたみ、紐をかけます。

たっぷりの水にいれ、1時間位ゆでます。

出来上がったら、砂糖を混ぜた きな粉で食べます。

食べないものは、水につけておきます。


もうひとつ、外郎粽(ういろうちまき)の作り方を。

白玉粉、上新粉、砂糖を少量のお湯で溶き、良く混ぜます。

長細い水玉型に整形し、笹2~3枚を使って巻くようにくるみます。

藺草を巻き付け、縛り上げます。

蒸し器で15分位蒸します。

3~5個位を束ねてできあがりです」


「お、おう。ういろうちまきってのはたぶん知ってるな。最初に言ったちまきは知らないな」

「あー、郷土料理かもしれませんが、私にはこちらこそが、ちまき(・・・)なもので」

「そうか。でもうまそうだな」

「はい。美味しいです。素朴で笹の香りがして。小さい頃おばあちゃんが作ってくれました」


とりあえず、ちまきを作ることになった。

色々な料理を知りたいクックにとって、知らない料理は何でも知りたいらしい。


ちまきは説明でこそ簡易に思えるが、実際作ると 笹で巻くのと藺草で縛るのが物凄く難しい。


「私は母に習いました。母は、おばあちゃんはもっと上手だったのよ。と毎回言いながら作っていました」

「確かに慣れるまで難しいなぁ」


そう言いながらもクックは器用に作っていた。



クックと二人がかりで50個位作ったとき、


「そろそろ11:00になります」


マーサが時間を教えてくれた。


「もうそんな時間!?」

「帰る時間か」

「まだ茹でてもいないのに」


食べたかったなぁ。

でもしかたない。そもそも今日何か作る予定ではなかったのだ。


「又今度来られるときに来ます」

「無理すんなよ!でも期待してるぞ!」

「はーい!」


マーサと急いで部屋に戻りすぐに寝た。



起きると11:15で、息子がすでに帰ってきていた。

最後までお読みくださりありがとうございました。

お話はこれにて完結です。


次に、おまけの第1話(ルー目線)があります。

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