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37 母の入院(秀明視点)
教えられた病院につくと、上司らしい人が出迎えてくれた。
倒れた場所で連絡先がわからず、取り合えず担当者だった自分に連絡が来て、そのあとの連絡だったので、申し訳ないが先に検査の許可を出させて貰ったということだった。
それは構わないが、母は何で倒れたのか理由がわからない。
看護師に呼ばれた。
病室の母は少しやつれたような感じがしたが、眠っているようだった。
「先生がお話しされます。こちらへどうぞ」
看護師に案内されついていくとカンファレンスルームだった。
「息子さんですか?」
「はい」
「お母さんの容態は今のところ眠っているだけのようです。ただ、いつ起きるかは、わかりません」
「え?どういうことですか?」
検査しても特に異常もなく、健康事態にはなにも問題なく、なにもわからないらしい。ただ起きないという状態なのだそうだ。
母の勤め先の上司らしい人に、お礼を言って、しばらく休ませますと挨拶をした。
病室に戻り、ベッド横の椅子に座り、母の手を握った。
ふと意識が持っていかれる。




