38 本当に美少女だった(秀明視点)
気がつくと目の前に布団に寝ている美少女がいた。
側にいた女性がこちらに気づき慌てている。
何か言っているようだがわからない。
選局を誤ったラジオの音のようだ。
「え?なに?」
するとその女性が美少女の枕元にあったペンダントをかけるように両手で広げ渡してきた。
これをかけろということだろうか?
取り合えず、受け取りペンダントを首にかけてみた。
「あなたはどなたですか?リリー様のお知り合いのかたですか?」
そう女性は言った。
リリー、母は、友人からそう呼ばれている。
「あなたはもしかしてマーサさんですか?」
「はい。私はマーサです」
「こ、この女の子は、母、いや、百合香ですか?」
「私たちはリリー様とお呼びしていますが、百合の香りという意味の名前とお話ししていらっしゃいました」
「ま、まじか。本当に超絶美少女だ」
「ご子息様ですか?」
「そんな立派なもんじゃないですが、そうです」
「どうやってこちらへ?」
「あ、母、倒れたんです。で、病院で眠っている母の手を握ったら、クラっときて、気がついたらここでした」
「リリー様はこちらでもお倒れになってずっと眠っていらっしゃいます」
「それはいつから?」
「昨日の17:00過ぎからそろそろ24時間です」
「あ、日記にあった、木の実クラフトの後からかな」
「そうです!ご存じなんですか!?」
「俺の方では今日の14:00頃倒れてそのまま眠っています。日記にも眠い眠いとかかれていました。次起きるのは恐らくここでしょう。俺が先に戻ったら、仕事は休みにしておいたと伝えてください」
「かしこまりました」
クラっとした。
意識が・・・
気がつくと元の病室だった。
目の前に母が眠っている。
んー。白昼夢だろうか?
母の日記を読んだから影響されたんだろうか?
起きた母に笑ってもらおう。
だから早く起きてくれ、母さん。




