27 プリンとピアノ
お屋敷に戻るとハヤトがドアを開けてくれた。
「お、早かったな。まだ、プ・リ・ン、もあるぞ!」
クックが出迎えてくれた。
そういえば、朝にもいただいたけど、私が食べて良いのだろうか?
「おやつ美味しかったです!ありがとうございます!プリンって私の分も有るんですか?」
「大丈夫だろ?足りなければ作るし」
ニヤニヤしちゃいけないと思いながらも顔がニヤつく。
プリンはいつ食べてもおいしい。
手を洗い、おやつのあるサブダイニングに行くと、プリンを食べている人と、プリンアラモードを食べている人が居た。
「食べたい方を選んでください」
エプロンをした人に聞かれ、私とハヤトはプリン、ミューとエリーとヨーコはプリンアラモードだった。
プリンが通じなかったけど、プリンアラモードは何て呼ばれているんだろう?
後で聞いてみたら、
カスタードプディング、果物と生クリームぞえ だった。そのまんまかい!
あれ?良く考えると、先ほどクックはプリンと言っていた。
私が朝言ったからか。
エリーたちは、夕食が入るのだろうか?
ちょっとだけ心配になった。
食べ終えたらしいミューがそばに来た。
「リリーちゃん、ドングリする?ピアノする?」
ドングリする?とは?
ドングリの着ぐるみを着て転がる姿を一瞬想像した。違う違う。
「今日はピアノにして、明日ドングリで工作しませんか?」
「そうするー!」
ところで、ピアノとは私の認識するピアノだろうか?
連れられて行った部屋に有ったのは、グランドピアノだった。
立派すぎる。
「これ、触って怒られませんか?」
「いたずらでなければ大丈夫です」
いたずらするつもりはないけど、私の腕では、いたずらと相違無いレベルの気がする。
うーん。
とりあえず、さんぽな曲と、適当に数曲ひいてみた。
「リリーちゃんすごい!」
「リリー様、多才ですね!」
片手旋律のみで多才もないように思うけど、ミューが喜んでくれたので良かった。
ピアノは元の世界と同じ感じだった。
本当に声や発音だけが異質のようだ。
夕食の前に、着替えましょう。ということになり、解散して部屋に戻った。




