表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
美少女の見る夢は ~夢の中で幼女と遊ぶだけの簡単なお仕事~  作者: 葉山麻代


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

19/49

18 料理長

ミューに案内されたことの有るダイニングに来た。

どの人が料理長かな?と見ていると、私の後ろから声がかかった。


「これはこれは」

「リリー様、こちら料理長のクックです」

「ちょっ、マーサ、それは通称!私の名は難しいのでみんなクックと呼んでいる」

「結局、クックで良いんでしょ」

「まあ、そうだけど」


掛け合い漫才か!

私が思わず笑うと二人がこちらを見た。


「リリーです。ご飯が美味しくて嬉しいです!ありがとうございます」

「好きなものあったら作るよー、どんなもの好きー?」


機嫌の良さそうなクックは調子も良いのか、愛想も良い。


クックは、色々な料理を知ることと作ることが趣味で、新しい人が来ると郷土料理を聞きたがるのだとか。


見た目優男風なのに、実態は料理オタクで、大量にいる胃袋を捕まれた若い女性ファンには見向きもせず、ひたすら新しい料理を求めているらしい。


「何か教えた方が良いですか?」

「リリーちゃん?様? 何か新しい料理知ってるの?」

「私の故郷の料理は、昨晩いただいた生のお魚類がのったご飯や、卵の蒸しもののような感じですが、民族的に色々な料理を作るので、家庭料理かお菓子なら作れます」

「そりゃ凄い!!!」


そこで待ったがかかった。


「そこまでです!リリー様に朝食を!」


マーサの一声で一旦終了し、今日のメニューが並べられた。


クロワッサン、カラフルオムレツ、コールスロー、カリカリベーコン、オレンジジュース。


「リリー様は好き嫌いがないのですね」

「そんなことはありません。生野菜は苦手ですし、自力ではあまり食べません。出されたら食べます。出されても残すものもあります」

「例えば何を残すのですか?」

「うーん、辣韮(らっきょ)沢庵(たくあん)、生の胡瓜(きゅうり)、パクチー、つぶ餡、レーズンバターサンド、ベイクドチーズケーキ、かな」

「そ、そうなのですね・・・」


マーサがひきつってしまった。

好き嫌いが多い子は嫌なのだろうか。



「よ、食べ終わったかい?」

「もう少しです」


料理長が、ニコニコしながらデザートを勧めてきた。


「これ、食べるかい?」

「うわ!プリン!」


ほほが緩む。プリンも大好きだ。


「ん?ぷ・り・ん?」


省略語は伝わらない事が有ったんだった。


「あー、プディング、かな。砂糖1、卵2、ミルク4、位の重さの割合で作るんですよね?」


料理長は驚いた顔をして、だんだん笑顔になった。


「作れるのか!・・・よし、うちに来ないか?実務は免除で、アイデアだけで良いぞ!」

「免除!?」


私の疑問が伝わったのか、真面目な顔で説明をしだした。


「家庭料理と違って、数を作るから何でも多くて重いんだ。材料の1つがリリーちゃんと同じくらいの重さのものも沢山有るんだぞ」

「確かにそうですね」

「わかるのか?」

「お友達がお菓子を作る職人で、砂糖一袋(いったい)が子供の体重くらい有るって言っていました。」



「砂糖って30kgがイッタイなのよ!」

「イッタイって何?」

「あー漢字で書いたら一袋(ひとふくろ)一袋(いったい)も同じ字かな」

そんな話をした覚えがある。



「ほお、菓子職人の知り合いがいるのか。何か新しい菓子でも良いぞ!教えてくれ!」

「今度考えておきますね」

「おう!よろしく頼むな!」


プリンを美味しく食べ終え、食器を片付けようとしたらマーサが戻ってきた。

私が料理長と話している間、他の事をしていたらしい。


「リリー様、サラダを温野菜に変えてきました」

「え?」

「ほぼ毎食サラダが出ますので、あ、トマトはお好きですか?」

「はい。トマト大好きです。苦手なのは葉物です」

「次の食事から変わります」

「そんな面倒かけてしまって すみません大丈夫なんですか?」

「他にも生野菜を食べない人は居ますし、問題ありません」

「ありがとうございます」


至れり尽くせり。もう何度思ったことか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ