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美少女の見る夢は ~夢の中で幼女と遊ぶだけの簡単なお仕事~  作者: 葉山麻代


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14 折り紙 再び

「リリーちゃん、きょうもおりがみおしえて?」

「良いですよ。どんなものを作りましょうか?」


話しているうちにエリーが紙を用意してくれた。

色紙の他、新聞紙のような大きな紙もある。


「おもしろそうなのがいいな!」

「そうですね、大きな音がするものと、跳ねる蛙と、羽が動く鳥と、飛ばせる紙飛行機なんかがあります」

「えっとね、ぜんぶー!」

「はい。では1つずつ作りましょう。鳥と蛙から作ります」


戻ってきたマーサも加わり紙を正方形に切り始めた。

私は蛙用に薄緑の紙、鳥用に白い紙。

ミューも同じ色を用意し、マーサとエリーは黄色い紙と薄紅色の紙だった。


「動く鳥を作ります。まず斜めに折ります」


みんな真剣に折っている。

動く鳥は自分では簡単な部類に入ると思うけど、折り紙初心者的にはどうなんだろう?


斜めに細く折るところが難しいようで、きれいに揃わないらしい。

でもこれ、そんなに重要部分でもないから大丈夫ではなかろうか。


今回はみんな形になった。


ミューよりも、マーサやエリーはさらに嬉しそうだった。


「出来上がったら、ここを持って尻尾を少し引っ張ると羽が動きます」

「ほんとだ!」

「う、動いた!今度はできた」

「ほう、面白いものですね」


「あまり強く引っ張ると切れてしまいますからね」


ガチャガチャ引っ張るミューとエリーに声をかけるが、遅かったようでエリーの鳥はちぎれた。

ミューより先に壊すとは。


壊れたエリーの鳥を見てミューが手を止めた。

ミューが何か言うかなと思ったが、先にエリーが声を発した。


「さ、次いきましょう!」

「う、うん、そうだね」


なんかエリーがミューに気を使われていた。

そんな様子を可笑しそうにマーサは眺めていた。


「え、では、蛙を作りましょう。まずは半分に折ります」


3人とも慎重に折り進める。

毎度思うけど、3歳児が一番器用ってどうなんだろう。


「ここを三角に折って、下の部分を折り畳みます」


この辺はまだ難しくないから大丈夫そう。


「小さな三角をさらに半分に折って細い三角にします。これが手足になります」


やっぱり細い三角半分が苦手なようで、でも動く鳥よりは簡単だと思うから大丈夫かな?


「この真ん中から半分に折って、半分開きます。ひっくり返して出来上がりです」


「なんか出来た!」

「できたー!」

「私も出来ました」


ミューよりもエリーが先に声をあげた。


「この辺に、ペンで目を書くと良いですよ」


個性豊かな蛙になった。

私とミューは真ん丸な目を書いたが、マーサは半閉じ状態な感じで、エリーは本物の蛙っぽい目だった。


「目ができたら、ここを押すように飛ばします」


「うわ、飛んだ!」

「ぴょんぴょん!」

「跳ねるのが面白いですね」


物凄く受けが良い。

壊れなくて安心だ。


ミューは本当に器用だなぁ。

確か息子はぎゅっと押して飛ばせなかった気がする。


一通り遊んで気がすんだのか、次の物を作ることになった。


「では、今度はこの大きな紙をそのまま使います」

「せーほーけーじゃなくてもいいの?」

「今作る、大きな音がするものと、飛行機は、この形のまま作ります。他に、箱や手紙折りも作れます」

「そうなんだー」


「では まず、縦半分に折って線をつけます。開いて横半分に折って線をつけます」


紙が大きいからミューは折りにくそうだった。


「四つ角を折り、半分に折ります。さらに半分に折ります」


大人組の方が作業が早かった。

難しい折方もないし、作業に慣れてきたのも有るのかもしれない。


「出来たらここを持って勢い良く振ります。良いですか?大きな音がしますよ」


パン!


大きな音に、予告があっても驚いたようで、三人とも目が真ん丸だった。


「びっくりした!」


ミューがやっと感想を言うと、大人組は頷くだけだった。


「やってみるー」


ミューは楽しそうに振りだしたが、上手にできないようで音が鳴らない。


パン!

パン!


大人組はすぐに成功したが、ミューには難しかったようだ。


疲れて諦めたのか、もういいやと戻ってきた。


「ミューちゃんごめんね。子供の力では難しかったみたい。飛行機作ろうか、飛行機は子どもでも大丈夫だからね」

「わかったー」


物わかりの良い子だなぁ。これはこれでちょっと心配になるなぁ。



「まず長い方に半分に折ります。開いて上の部分を三角に折ります。右と左が同じになるように折ってくださいね」


簡単な飛行機を折り、飛ばして見せた。


すーっと軽く飛んでいく。


「すごーい!」


ミューが飛ばしてみるが、そのまま下に叩きつけるように手を振るため飛ばない。

大人組は、ミューが飛ばせるまで待つようだ。


「ミューちゃん、優しく持って、こう、まっすぐ動かして離すんだよ」


じっと見ていたミューは1つ頷くと、同じようにやって見せた。


すーっと、ミューの紙飛行機は飛んで行った。


「とんだ!!!」

「お嬢様凄いです!」

「良かった」

「ミューちゃん上手!!」


大人組も飛ばしてみたようで、みんなの紙飛行機は部屋の端に落ちている。

ミューはニコニコで嬉しそうだった。


「もういっかいとばす!」

「ここから飛ばすより、部屋の端から飛ばした方が良いですよ」

「そうするー」


全員で部屋の端に移動し、一斉に飛ばしてみた。

ミューの飛行機が一番遠くまで飛んだ。


「いっぱいとんだ!」

「ミューちゃん凄い!一番飛んだね!」

「お嬢様凄いです流石です!」

「ミューゼェニア様凄いです!」


手を抜いたわけではなく大人組は本気で負けたらしい。


「飛行機はいっぱい種類があって、折方もいっぱい有るから、色々工夫すると飛びかたも変わりますよ。左右のバランスと、前方に少しの重さがあれば大体飛ぶと思います」

「んー、リリーちゃんむずかしくてわかんない」

「右と左の折方が同じで、前の方が少し重たいと飛びますよ」

「わかったー」


大人組も頷いた。


その後、何度も飛ばしたが、毎回ミューが一番だった。

おそらく折方のバランスだろう。


私は残っている大きな紙で箱を折り、模様のついた紙でシャツ手紙を折った。


本当のお洋服みたいねとミューが喜んでいた。


今日の折り紙は、先程折った箱にいれると言っていた。


ミューの部屋を退室し、自分の部屋へ戻ってきた。

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