11 ランチ
プレゼントされた服を選り分けているとマーサが戻ってきた。
「リリー様、お食事はどうされますか?お腹空きましたか?」
「はい。お腹空きました。一緒に食べられますか?」
「では、一番組でいただきましょう。お部屋にお持ちします」
マーサがワゴンを押して持ってきたのはクラブハウスサンドのような豪華なサンドイッチだった。
とても美味しそうである。
飲み物はお茶とミルクらしい。
ポットの影にもう一皿あった。
チキン?
それはフライドチキンというより唐揚げに見える。
ファミレス!?
これでジンジャエールでも出てくれば、ここはファミリーレストランかと勘違いしそうだ。
「鶏肉がお好きと厨房に伝えましたので、特別メニューだそうですよ」
「凄い!大好きです!なんて至れり尽くせり!」
鶏肉料理はなんでも大好きなのだ。
肉のなかでも、鶏肉が一番好き。
そして嗅ぎ慣れた良い匂いがする。
醤油味?まさか。
「いただきます!」
唐揚げ風を一口食べてみる。
「これは唐揚げ!しかも醤油味!激ウマ!」
「げきうま?」
「ごめんなさい。激ウマ!って、物凄く美味しいという意味の省略言葉?で、つい感激して口にしてしまいました。失礼しました」
「美味しい事に感激するほどだったと厨房に伝えておきますね」
「はい。良く伝えてください」
「ふふ」
手を出さないマーサにも唐揚げを勧める。
一つ口にすると、お約束的に
「げきうま」
と、マーサがニッコリして言った。
本当に良い人だ。
クラブハウスサンドのようなサンドイッチも絶品だった。
まだ3食目ではあるが、食品はほとんど同じなのだろうと思う。
自動翻訳機のお陰で名前も同じようだし、そのうち何か作れたら良いなぁ。
食後のお茶をゆっくりと飲んだ。
「はあー美味しかった。ごちそうさまでした」
「ごちそうさま」
マーサは食器を下げに退室した。




