6/15
過去1『入社』
男は逼迫していた。
「金がねぇ、、、」
しかし彼は思い出した。
自分が「二種免許」を持っていることを。
昔、親父に言われて嫌々取りに行った記憶。
「タクシーのるか、、、」
*
男は作務衣を着て説明会に来た。
役職たちは目を見開く。
「今回はそちらの営業所で」
「いえいえ、前回無理矢理取ったのでそちらで」
「え?うち?」
決まったようだ。
「数日後に電話します。」
「なるほど」(金がねぇ)
*
数日後
面接日時の電話が来た。
「作務衣でいいですか?」
「普通はスーツですね」
「わかりましたー」
男はスーツで面接にきた。
軽い業務内容を聞いた。
最後に
「いつから乗れる?」
「いつでも!」(え?もう決まったの?)
採用されたらしい。
最初の半年は上がるまで走り回った。
走れば走るほど金になった。
楽しかった。




