No.8 始まる学校
ちょっと短いですが。
2026/10/17:描写の追加
入学式でスピーチをした翌日
本日は午前中は始業式。午後は新入生歓迎会がある。
朝ごはんを食べ母から弁当をもらい学園に向かう。
「おはよう。一週間ぶりぐらい?」
「そうだな!あの握手会の時以来だな!」
「おう、怪我もなかったようで何より。」
「別に巻き込まれてたわけじゃないしな!」
新しいクラスを確認していると岳が話しかけてくる。
「おっ、今年も同じクラスか。ことよろ〜。」
「ホントだ〜。話せる人がいてよかった。」
(本当に話せる人がいてよかった。)
仁には友達が少なかった。話しかけてくれる人はたくさんいたが、そのほぼ全員が下心満載!まぁ疑心暗鬼になるよねって感じ。残りは嫉妬。
「良かったな!」
「席近いといいな。」
「おう!」
「そういや騒がしいな何かあったか?」
「俺もさっき見てきたんだけどよ。すっげー美人の転校生がこの学年に来たって話だ。」
「へー。」
「反応うっす。」
「興味ないし。ッ!?」
ゾワッ
「どうした?」
「なんか寒気がした。嫌な予感がする。」
「風邪か?」
「いや、熱はないと思うが。うん、気のせいだろ。」
仁は無理やり気の所為にした。仁と岳は教室に入り、仁は囲まれもみくちゃにされる。
「やったー!仁君と同じクラスだー!」
「キチャー!」
「飴舐める?」
「☆HA☆NA☆SE☆!」
しばらくもみくちゃにされた後、席に座る。
「席に座れー!」
先生が入ってきた。どうやら今年も担任は歌屋先生らしい。
「知ってる人がほとんどだと思うが、今年このクラスを担当することになった歌屋咲だ。一年よろしく頼む。」
(やったぜ。)
「早速だが今日からこの学校に転校してきたやつがいる。」
(なにか嫌な予感がする。)
「入ってこい!」
ガラッ
仁は絶句した。それはもう夢であってくれと願うほどに。
立てば芍薬座れば牡丹口を開けば騒ぎ出す。そんな女性がそこにいた。
水色のロングヘアーにおしとやかな胸。
その姿は忘れられるはずもない。ーー氷見栞だった。
「ッスゥーーーーーーー。」
仁は頭を抱えた。
(さらば俺の平穏?な学園生活。終わったぁーーー。)
「どうした古屋。」
「イヤッナンデモナイデス。」
「そうか。じゃあ自己紹介してくれ。」
「私の名前は氷見栞と言います。皆様よろしくお願いします。」
「ゲホッゲホッ」
「さっきから大丈夫か古屋。」
「ダイジョブデス。」
(めちゃくちゃ猫かぶってるー!後でいじってやろ。)
「席は出席番号の関係から古屋の一個手前だ。そこの空いている席な。」
「はい。」
栞がこちらに向かって歩いてきて席に座る直前小声で
「今日からよろしくお願いしますね。」
といった。仁は少し息を吐いた後、
「帰りやがれ。」
と捨て台詞を返した。
「さて、転校生の紹介も終わったし、今日の日程を確認するぞ。」
先生の言葉で正気に戻る。
「まず後5分ほどしたら体育館に移動な。その後始業式。それが終わったら昼休憩。で、ラストに新入生歓迎会だな。」
正気を疑う日程である。
「じゃあ移動まで近くの人と雑談してろ。」
先生はそう言った後自席に戻り本を読んでいる。栞は身体の向きをこちらに向けている。
「なぜいる。」
「まぁ頼み込んでこの学校に入れてもらったんだ。事情を知っているのは校長のみ。」
「正気か?」
「正気だよ?」
「仁!転校生と知り合いなのか?」
栞と話していると岳が話しかけてくる。
「あー。こいつは岳って言って数少ない俺の友人。」
「そうか!よろしく頼む!」
「化けの皮剥がれてんぞ。岳、こいつとは...なんだ?まぁ、うーん。立てば芍薬座れば牡丹口を開けばさわぎだすやつ。」
「ひどい説明だな。まぁ確かに説明しづらい関係ではあるか。まぁ私は仁に恩があるんだ。」
「俺がお前に恩があるの間違いだろ。」
「二人は仲いいんだな!」
「まぁいいや。」
「ちなみに私はこいつに泣かされたことがあるぞ!」
「何してんだ仁。こんな美人さん泣かすなんて。」
「話したらこいつが勝手に泣いた。それ以上でもそれ以下でもない。そろそろ移動するぞ。」
席を立ち。廊下に並び体育館に移動する。指定された席に座り待機する。
『では!始業式の開始をここに宣言します!』
相変わらずおかしいアナウンスを聞く。
『まずは校歌斉唱から!』
体育館のスピーカーから校歌が流れ始める。
ーー歌詞思いつかなかったby筆者ーー
歌い終えて席に座る。
『では次に、校長からのお言葉です。お願いします。』
比較的まともなアナウンスを聞いて、ステージに視線を移す。ステージ上に校長が上がり礼をしてマイクを持つ。
『みんなおはよう!』
体育館にいるほとんどがおはようございますと返す。
『春休みを終えて、この学校や生徒たちが無事だったことを嬉しく思う。皆、学年が一つ上がり、慣れないことも出てくると思う。そんな時はいつでも教師に相談してほしい。少しでも良くなるようにアドバイスをしよう!以上だ!』
いつ戻りの短い話を終えた後、礼をしてステージを降りる。
『校長先生、ありがとうございました。お次は始業式恒例、ランダムスピーチの時間です!』
スクリーンにくじの画面が表示され、くじがひかれる。
『今回、選ばれし者は!氷見栞!なんと今日が二回目の登校の転校生だぁ!』
「えっ?」
「栞、どんまい。行ってこい。骨は拾ってやる。」
「は?」
先生の言われたとおりに誘導され、栞がステージに上る。
『えぇ〜今回の被害者、転校初日にこうなるとは思っていなかった、またしても何も知らない氷見栞だ。私は転校生だからまだ良くわからないことが多いから積極的に話しかけてくれ。以上!』
『以上ですか。被害者に拍手を。』
パチパチと音がなる。栞はステージから逃げるように降り、戻ってくる。
「あんなことをさせられるなんて聞いてないぞ!」
「言ってないからな。」
「先に言ってくれておいても良かったじゃないか。」
「まさかお前が当たるとは思ってなかった。」
『次はレクリエーションです椅子を片付けて下さい。』
指示のとおりに椅子を片付ける。
『今回は”かたき”です。ルールは学園統一ルール。ボールは6こ。優勝賞品は5000円分の図書カードでは死に物狂いで頑張って下さい。』
そんなアナウンスとともにボールが投げられる。
ーーカット。いつか小話で書くーー
試合が終わり、激闘を制したものに図書カードが送られる。仁は不意を疲れてリタイアしていた。
『以上で始業式を終わります。昼休憩を終え次第もう一度体育館にお集まり下さい。』
アナウンスが流れ各々が飯を食べるために移動する。
「岳、飯食いに行くぞ。」
「学食でいいか?」
「おう!」
「あの人は誘わなくていいのか?」
「面倒。あとあいつは今もみくちゃにされてる。」
「彼女助けなくていいのか?」
「おぞましいこと言うな。あいつは彼女じゃねぇ。」
「へ〜。」
岳はニタニタして仁を見ていた。
「仁!岳!一緒にご飯食べないか?」
「あそこから逃げ出してきたか。」
「俺はいいぜ。仁は?」
「一緒に飯食うぐらいで文句は言わんよ。」
(他に鬱陶しいのがよってきそうだがな。)
食堂に移動し3人で座れる席を確保する。
「仁はいつも通り弁当か?」
「ああ。今日はうちの母さんに作ってもらったからな。」
「そうか。仁の母さんは優しい人何だな!」
「仁は自炊もできてな。コイツの料理すごいうまいんだぜ。」
「岳、なぜお前が自慢する。」
「いつか食べてみたいな!それは。」
「いつかな、いつか。ほら俺等の番だぞ。」
食券を購入し、食堂のおばちゃんに渡し番号札を渡される。岳はかけうどん、栞は日替わり定食だ。
「なぁなぁコレ見てくれよ!twix見てたら流れてきた動画なんだけどさ。これ!<HEROES>のロゴが入っているけど今まで確認されてないヒーローなんだってよ!」
岳が見せたスマホには仁が変身した後に戦っている動画が流れていた。
(ピンポイントでなんつーモン見せてきてんだ。つーかこれ場所的に取ったのフィックだろ。)
「「ゲホッ」」
「ふたりともどうしたんだ?」
「喉につまりかけた...」
「むせた。」
「大丈夫か?」
「おう」「うん」
ちょうど番号札が呼ばれたのでそちらに誘導する。
「お前ら呼ばれたぞ。」
「おう。行ってくるわ。」
「私も行ってくるわ。」
「人にぶつかるなよ。」
仁はこの間に弁当を完食する。
「「戻ってきたぞ。」」
「うっす。」
「もう食べ終わったのか。相変わらず早いな。」
「いつものことなのか。」
岳と栞が席に座り、学食を食べ始める。
「「いただきます。」」
岳と栞がご飯を食べ始めたせいで三人が無口になった。
「ごちそうさま。先に片付けてくるわ。」
ものっそい速度で岳が食べ終わり食器を片付ける。
「うちの学食うまいか?」
仁は栞にふと思ったことを聞くと、栞は顔を縦に振って肯定する。
(リスみてぇだなコイツ。)
「落ち着いて食え。喉詰まらすぞ。」
栞は水を飲み、口の中を空にする。
「美味しかったぞ。では片付けてくるぞ。」
栞も立ち上がり食器を片付けにゆく。
「やけに遅かったじゃねぇか。岳。」
「お二人の時間を邪魔しないほうがいいと思ったんだけど?」
「言っている意味がわからん。」
「二人とも何の話をしてるんだ?」
「岳のことを羨ましそーに見てる奴らがいるって話だよ。」
「え?」
「んじゃ。体育館戻るぞ。」
「そうだな!」
戻ってきた栞にそう返すと荷物を持ち体育館に移動する。
岳と栞の口調の見分けがつきづらい。
1/4加筆ってマジ?




