No.9 新入生歓迎会
今度から0時投稿にします。
岳と栞といっしょに体育館に戻り、席で待機する。
『レディースアンドゥジェントルメェーン。今!ここにぃ!2140年度のぉ!新入生歓迎会のぉ!開会を宣言するぅーーー!』
『『『yeeeeeeah!』』』
ハイテンションな開会宣言は、慣れているものは歓声を慣れていないものには怯えを与えた。
『まずはランダムイベント!今年選ばれたのはーーー?』
ドゥルルルルルルルルルルルルルッジャン!
ドラムロールが鳴り響きスクリーンに表示された文字にはーー
『お宝争奪戦(個人戦)!』
と書かれていて、同時にアナウンスで読み上げられる。
『では!ルール説明に参ります。学校の中に5つの宝箱が設置されています。それを体育館のステージ上に持ち帰った人が勝利となり景品として遊園地の無料入場券がもらえます!こちら日時は一年以内ならいつでもよく、一度だけ使用可能とのことで、同時にペアで入場できるチケットとなっております!お宝を他人から奪う手段としては宝箱にタッチすることです!制限時間は90分!1分後に開始となります!』
「狙うのか?仁。」
「狙えそうだったら狙う。」
「へ〜誘うのは栞ちゃんか?」
「いや、去年と同じようにお前と行く。」
「嬉しいこと言ってくれるねぇ。でも獲れたら栞ちゃん誘ってあげな?」
「捕らぬ狸の皮算用ってやつだ。獲れたらの話な。」
『ではお宝争奪戦開始です!』
生徒の約9割が走り出し、体育館には少数のみが残る。
「やっぱりお前も残るのか、仁。」
「そりゃそうだろ。ここで待ち構えたほうが体力を温存しやすい。」
「やっぱりそういう魂胆だったか。栞は?」
「走り出してったよ。」
「追いかけなくていいのか?」
「なぜ追いかける必要が?」
「あ〜可哀想に。」
「どういう意味?」
「いや、何でも。」
ーー30分後ーー
「お、第一陣来たぜ。」
「隠れろ。奇襲するぞ。」
ドドドドド!
「ウォォォ!もうすぐで体育館だぁ!」
おそらく先輩だが容赦はせずに体育館に入り少し安心したところをーーー
「ここだ。」
シュッー!
「ハッハー!もらいましたよ!先輩!」
「なにィ!」
「それを待っていました!」
「マジかよ!」
先輩から宝をかすめっ取った瞬間、視界に入る水色のロングヘアー!
「栞てめぇ!」
「仁!コレはいただいた!」
こうなることを予測していた栞によって宝を奪い取られ、栞がゴール。
「悔しいな。」
「まさかお前でも失敗することあるんだな。」
「私の読みが当たったようだな!」
「ウゼーーー。」
「次も奇襲を狙うのか?仁。」
「岳、二度目の奇襲は意味ねぇぞ。」
「じゃあどうする。」
「ここで終わるまで来る人狙いつつ待ってようぜ。カロリー使ったわ。」
「結局ここから動かないんかい。」
「当然!」
仁は終わるまで待ったが誰もこないのであった。
「うせやん。」
「マジかよ。」
「驚いたな。」
上から順に岳、仁、栞である。制限時間終了のチャイムがなり皆が帰って来はじめている。全員が席につき結果発表が始まる。
『結果発表!今回のゴール者はなんと一名のみ!転校初日から絶好調!氷見っ!栞だぁーーー!』
『『『ウォォォォォ!』』』
『まさかの単独優勝となった氷見栞さんにはチケットが送られます!これにてレク①のお宝争奪戦を終了します!お次は各部活による部活動紹介の時間です。開始は5分後なので、少し休憩して下さい!』
お宝争奪戦が終わり休憩時間に入り、栞はチケットを貰ってきた。
「まさかほんとに貰えるとは思わなかったぞ。」
「んー。おめ。誰かと一緒に行くんか?」
「友達がいるとでも?」
「お、おう。すまんかった。」
「やめて?悲しくなるから。」
「草」
「だからといって笑うなぁ!」
栞をからかってると部活動紹介が始まる時間になった。
『ではではではでは!お次は部活動紹介です!部活ごとにスライドを用いてプレゼンをしてもらいます。まずは!男女バレーボールから!』
「はい!ご紹介に預かりました男女バレーボールです!活動日は月火水金土。初心者大歓迎です!メインは仲間内での練習試合です!たまに男女混合での試合もあります!ぜひ来て下さい。」
『ありがとうございました。お次は男女バスケットボールです。』
「はいはい〜。部長の内風綺羅々です。なんでか男子が少ないんですけども男女どちらも入部できるのでぜひ体験に来て下さい。活動日は月水金土日です。」
『ありがとうございました。お次は陸上部です。』
「はい!部長の春秋夏です。砲丸投げとか槍投げは無いんですけど自分用のシューズさえあれば入部できるんでよろしくお願いします。活動日は月金以外です。」
『ありがとうございました。お次は野球部です。』
「はい!キャプテンの加藤魁星です。うちは年功序列とかはないし坊主にしなきゃいけないとかもなく初心者でも入りやすい野球部を掲げてるんでぜひ!活動日は毎日やってるんですけど自分の予定とかもあると思うんでミーティングがある日以外は来れる日だけでいいです!」
『ありがとうございました。お次はサッカー部です。』
「はい☆!おっ歓声ありがと〜☆。この学校のイケメン担当サッカー部です☆!活動日は野球部と同じで、来れる日に来て下さい☆!マネージャーも募集してるから、女子もぜひ☆!(ウインク)」
『ありがとうございました。お次は文芸部です。』
「はーい。活動内容は図書館でおすすめの本の紹介を書いたり、みんなで小説を書いたりしています。部室は平日は毎日開いてるんでぜひ。」
『ありがとうございました。お次は吹奏楽部です。』
「承知した。拙者、吹奏楽部の部長をやらせていただいてる神楽緋蜂という者。楽器を持っていなくとも学校で貸し出せるゆえ一度でも体験に来てほしいでござる。」
『ありがとうございました。お次は囲碁将棋部です。』
「はい。部長の瀬賀凜太郎です。我ら囲碁将棋部はこの高校の頭脳派集団です。毎日部室は空いてるんでぜひ来て下さい。プロも所属してるんで。」
『ありがとうございました。お次は茶道部です。』
「ハロー!ミーはこの学校で茶道部の部長をやってる”アルバート・フィン・ツェペリ”言うネ。お茶菓子も毎回出るヨ!毎週火木に作法室でお茶を飲んでるからぜひ来てネ!」
『ありがとうございました。最後は万屋部です。』
「はいはいはい。部長の桐山新です。部員としてでなくても依頼者として来てくれると嬉しいです。平日は基本部室に誰かいるんでぜひ。」
『以上ですべての部活動紹介を終わります。部活動を作りたくなったら、3人以上集めて先生に申請して下さい。これにて新入生歓迎会を終わります。各自解散して下さい!』
「終わった〜。腰いてぇよ。岳帰るぞ。」
「おう!帰るまでにゲーセン行かね?最近行ってなかったじゃん。」
「おっいいぞ。ボコボコにしてやる。」
「オタク舐めんじゃねーよ。」
「おっゲーセン行くのか?私もついて行っていいか?」
「俺はいいぜ。」
「俺も構わねぇよ。」
「やった!」
「じゃあ行くか!」
三人はゲーセンに移動する。
「ここならいいだろマナーがいいやつが多いし。」
「クレーンゲームやってみたいぞ!」
「これとかいいぞ。」
岳がそう言って指を指したのは確率機として名高いバン○ーノだった。
「へぇ!こーしてこーしてどうだ!」
アームは見事カプセルを掴むも途中で落ちてしまった。
「むぅしっかり掴んだと思ったのに。」
「ちげぇよそれは確率機つってある程度の金額落とさないと獲れない様になってんだよ。」
「そうなのか!...詐欺ではないか?」
「景品が入ってないなら違法だが、これ自体は詐欺やないで。」
「こっちの太鼓○達人とかどうだ?こっちのほうが楽しめそうだろ。」
「ほぅ。見せてもらおうか。音ゲーの最大手(諸説あり)とやらを。」
その後は音ゲーを何個かやって栞が無双したりして解散した。
「栞もコッチ側に家あんのか?」
「ああ!この学校に通うにあたって引っ越したぞ。」
「すごい行動力だな。」
歩いてもうすぐで家につくところで栞が
「あそこのアパートだな!お前の家の隣。」
「なんで俺の家知ってんだよ。怖いよ?」
「フィックに聞いたらすぐに答えてくれたぞ?」
「よし。あいつは次あったら口に氷詰めてやる。」
「やめてやってくれ。」
まさかの家が隣というドッキリを栞が仕掛け、無事フィックに罪をなすることに成功する。
「一人暮らしとかできなさそう。」
「何を言う。これまでも一人暮らしだったのだが?」
「料理とかできなさそう。」
「なぜわかった?」
「勘だよ。どうやって飯食ってんだよ。」
「それはまぁコンビニとか宅配とかで...」
「はぁ。体に悪いぞ。」
時計を見る。針は17時を指していた。
「スーパー行くぞ。材料買ってなんか作り置きしたる。」
ちょっとテンポ悪いか?




