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HEROES  作者: 秒速約30万Kmの点P
2140年4~7月

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11/25

No.10 母性解放

「とりあえず家に何の調味料と調理器具あるか見てこい。俺は着替えてくる。あとお前も私服に着替えてこい。」

「いや別に私は大丈夫だから。」

「栞?私は君を心配して言っているんだ。善意は受け取っておくものだよ?」


仁にはやると言ったらやるという凄みがあった。そんな仁を前にして栞は


「わ、わかった。」


と、返すしかなかった。そう言い一度分かれ家に入る


「ただいま!」

「お兄ちゃんおかえり!」

「おう、俺は着替えたらすぐ出かけてくる。母さんに晩御飯いらないと伝えてくれ。」

「何かあったの?」

「ダチがあまりに不健康な食生活してたから飯作ってくる。そのままそこで飯食ってくる。」

「へぇ〜?男?女?」

「女。」

「え゛。」


部屋に入り私服に着替える。


「マイバックと財布は持った。リュックのほうがいいか。」


リュックにマイバックと財布を放り込み階段を降りる。


「じゃあ行ってくる。」

「い、行ってらっしゃい。」


外に出て栞の家の前で待つ。


「はやっ。」

「おう来たか何があった?」

「えーと塩と砂糖と醤油と味の素。調理器具は包丁、まな板、フライパン、レンジ、あと大体深さ10センチぐらいの鍋と炊飯器。」

「よく生きてきたな。それで。」


栞が家から出てきたら何があったかを聞き、メニューを決める。


「今晩は炒飯だな。あとは作り置きに餃子と唐揚げ、サラダと麺類の作り方を教えるか。どのくらい料理はできるんだ?」

「毎晩出前を頼んでいた私に料理ができるとでも?」

「嫌な自信だな。」


スーパーに到着し、カートに鶏むね肉、豚肉、生姜、ネギ、レタス、胡麻ダレ、オリーブオイル、ひき肉、ニラ、餃子の皮、キャベツ、味噌、ラーメン、うどん、そば、パスタ、胡椒、七味唐辛子、小麦粉、卵、食パン(8枚切り)、米(無洗米)、みりん、料理酒、片栗粉、にんにく、コンソメ、鶏ガラスープのもと、ごま油、バナナ、りんご、パイ生地、バター、ハム、ベーコン、バニラアイスを入れ、会計を済ませる。


「すごい量を買い込んだな。」

「お前の家で大量に作り置きするからな。ほとんどお前の胃に収まるんだぞ。」

「ひぇ。」


栞の家に戻り、まず米を軽く洗い炊飯器をセットする。


「まずは唐揚げだ。横で作り方見とけ。」

「はい。」

「まずジップロックに醤油、生姜、みりん、料理酒を入れ少し混ぜる。これが鶏肉を漬けておく用のタレだな。その後食べやすいサイズに切った鶏むね肉を入れて冷蔵庫に入れる。」

「そうしたら?」

「一時間ぐらい放置。今日はその間に餃子を用意する。」

「餃子!」

「まずはニラ、ネギ、キャベツをみじん切りにする。次にひき肉にごま油、醤油、鶏ガラの元、にんにくと生姜をすりおろした物、料理酒をかけ、混ぜる。その後みじん切りにした野菜共を混ぜる。そうしたら皮に包む。」

「おお!見たことがある形になった!」

「今日の分に8個だけ出しておいて、後は冷凍するから、フライパンで焼いて食べてくれ。」

「わかったぞ!」

「じゃあ焼いていくぞ。フライパンにサラダ油を敷く。そしたら餃子を置いていって、小麦粉を水に溶かしたものを周りに流す。そうしたら羽根がついて美味しく感じる。」

「ほうほう。」

「様子を見てひっくり返しつつ少し焦げてきたら皿に移す。」

「これ食べていいか。」

「もうちょっと待ってろ。次に炒飯だ。」

「そんなに作ってくれるのか!」

「卵を溶いてそこに炊きたての米を今日は二人だから茶碗2はい分入れる。そうしたらフライパンに油を敷いて煙が出てくるまで温める。その間にさっき買った豚肉と餃子のあまりのネギを小さく切っておく。」

「そしたらそしたら?」

「煙が出てきたフライパンに米を投入。急いで混ぜろ。そしてネギと豚肉を投入、醤油と鶏ガラの元をお好みで入れて火が通ったら完成だ。これを皿に盛り付けて、と。ほら、できたぞ。」

「おぉ!店で食べたやつみたいだぞ!」


食卓には餃子と大盛りの炒飯が並んで湯気を立てていた。


「「いただきます。」」

「美味しいぞ!」

「そりゃぁ良かった。」

「ん、仁もここで食べるんだな。」

「いや、そりゃ俺が作ったもんだし。」

「そうか!そういえばさっきレンジをいじってたな。あれはどうしたんだ?」

「後のお楽しみだ。」

「待っとく!」


食卓に上がっていたものはすぐになくなってしまった。


「次はデザートだな。」

「デザートまで作ってくれるのか!」

「りんごをピーラーでスライスしてフライパンに並べる。そしたら上からはちみつ、レモン汁をかける。そうしたら少し水を入れてりんごの色が茶色になるまで煮る。その間にうちから持ってきておいた型にバターを塗り、パイ生地を乗せて少しだけ温めておいたレンジで焼く。色が変わったりんごは一旦皿に移し、あったまったままのフライパンに砂糖を入れて焦がす。そしたらりんごを混ぜて、レンジから取り出しておいたパイ生地の上に並べて上から細長く切ったパイ生地を並べてレンジで焼く!」

「アップルパイか!」

「おう、そうしたら冷蔵庫から漬けておいた鶏肉を取り出して片栗粉をつけて、油を入れて温めておいたフライパンにイン!中に火が通るまで揚げたら唐揚げの完成だ!」

「少し食べていいか?」

「おん。食べすぎないようにな。後、冷めたら冷蔵庫に入れて置いて明日以降の晩ごはんにでも食べるんだな!」

「わかったぞ。」


そうこうしていたらアップルパイが出来上がる。レンジから取り出した後切り分け、上にバニラアイスを乗っけて食卓で待つ栞の前に出す。


「出来立てのアップルパイだ。あったかいうちに食えよ。」

「いただきます。」


(うまそうに食いやがる。)


切り分けた一切れのアップルパイはすぐになくなってしまった。


「おかわり。」

「食いすぎだ。何日かに分けて食え。」

「わかったぞ。晩ごはんはこれでいいが、朝ごはんとかはどうしたらいい?」

「今日買って置いた食パンと卵焼きとベーコンがあるからそれ焼いて食え。じゃあ俺の用事は終わったから帰るぞ。」

「待ってくれ。お礼の代わりに今日の新入生歓迎会でもらった遊園地のチケットつかって今度遊びに行かないか?」

「俺みたいのでいいならな。」

「決まりだな!」


仁は栞の部屋を出て家に戻るのであった。


「ただいま!」

「!おかえり!母さん!おうちデート終えた仁が帰ってきたよ!」

「あらあらお楽しみだったわね〜。」

「お兄ちゃんなにがあったか聞かせて?」

「お前らどうした。ダチに飯作ってきただけだぞ。」

ーーーーーーーーーー

side.栞

「あ〜美味しかった。また作ってくれないかな?」


食べ終わって食器を片付けようとして気づく


「あいつ、私がアップルパイ楽しんでる間に片付けまで完璧に終わらせていきやがった。完璧か?」


そこにはきれいに洗われ並べられた食器や調理器具と整頓された冷蔵庫と調味料類があった。


「まじか。なにか遊園地以外でもお返しできないかな?」


考え事をしてまた気づく。


「あいつ、今日買ったもの全部自腹切りやがった。」


(仁。優しすぎるだろ。お母さんか?)

仁にママ味を感じる栞であった。


「いやまて?お礼として誘ったはいいがこれってデートじゃないか?」


栞はまたも気付いた。


「ンンンんンンンっぁぁぁぁっぁぁっっぁ!」


栞は悶えて床に転がった。ちゃんちゃん。


ーーーーーーーーーー

side.音々


仁がまた家を出発した後


「お姉ちゃん!大変!仁に彼女ができたって!」

「ほんとにっ?大変!」

「今日はその人の家に行ってご飯作ってくるって!」

「つまりおうちデートってこと?」

「帰ってきたら何があったか聞かなくちゃ!」


その後両親にも伝わり、仁は問い詰められる流れとなった。

予定に無いものを衝動で書いてしまった...。

10/20の0:00の更新は無いかもしれませんが連載は続けるので安心して下さい。

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