Side.氷見栞①
栞視点ですー。
ギリ今日!まだ毎日投稿できてる!明日はどうかわかんないけれど!
仁がナンパ野郎に暴言はいてる頃(NO.4参照)
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私の名前は氷見栞、<HEROES>の隊員でtype-Rの適合者です。今は<HEROES>で雑談をしています。
「そうか栞くんは今春休みか。」
「はい!休暇を満喫してます!今日平日ですけどお仕事大丈夫なんですか?」
「今日は有給を取っているからね久々の平日の休みだ。そう言えば栞くんももう高校2年生か。早いものだ。私と会った頃は小学生だった。」
「あなたが入って5年も経ちますね!」
「そうだね。私も酒が飲めるようになってしまった。」
「酒って美味しいんですか?」
「それは人によると思うなぁ。私で言えば白ワインとかラム酒が好きだね。」
「ラムレーズンは私も好きですよ!」
「ああ、この前アイス屋でラムレーズン味を売っているのを見かけたよ。住所は後で送るから食べてくるといい。」
「いいですね!最近あったかくなってきましたからどこか歩いてきたりしたいですね!おすすめとかあります?」
「おすすめかぁ。隅田川とかはどうだい?人気のカフェがあったはずだ。」
「カフェ!いいですね。」
「後はこの時期は桜がきれいな時期だからね。神田川とか後はちょっと遠いが立川の方にある公園も桜が綺麗だったはずだ。」
「立川の方ですか。行き来に時間がかかるのが難点ですね。」
「後は大学巡りとかはどうだい?1年後ぐらいには進路も決めないとだろう?雰囲気を見てくるためにもおすすめするよ。」
「大学!私が入れそうなところありますかね?」
「別に内申も悪くないし場所によっては指定校推薦とかももらえるだろう?」
「うーん近場がいい。」
まぁ変哲のない話をしていると上の階からフィックが降りてきた。起きたばかりなのであろうフィックは眠そうに目をこすっている。
「フィックおはよ!」
「ああフィックかおはよう。」
「おはよう。二人とも。何の話をしていたんだい?」
「散歩に行くならどこがいいかですね!」
「そうかい。あ、そうだ二人に共有しておくことがある」
「なんだい?」
「昨日<HEROES>に新しいメンバーが加入した。明日もう一度来るらしいからここに来れるかい?」
「私は行けますよ!」
「私は仕事がなぁ。」
どうやら<HEROES>に新しいメンバーが加入したらしい。
「名前は古屋仁で年齢は16。栞と同い年で男だね。」
「良かったじゃないか。新しい友だちが増えるぞ栞くん。」
「はい!楽しみです!」
新メンバーは私と同い年らしい。先輩の威厳を見せねば。
「それにしても私以来5年ぶりの新メンバーですかぁ。」
「そうですね!ついに■さんにも後輩ができますね!」
「そうだね。■くんからしたら年下の先輩と同い年の後輩ができるわけだね。」
「16歳ってことは学生かぁ。時間的に会えるかわからないね。」
共有を終えた後はフィックも混ざって雑談を続けていた。
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今日は新しい後輩が来る日!私はフィックに呼ばるまで3階にある自室にいた。
「楽しみだなぁ。」
そうつぶやいていると下の方で扉が開いたような音がした。
コンコンコン ガチャ
「新入り来たよー」
フィックが来てノックをした後、扉を開けて私を呼ぶ。呼ばれたので1階に降りていくと、女性顔負けの可愛さをした男の娘が立っていた。事前に男と言われていなければちゃんをつけて読んでいたかもしれない。
「あんたが新入りね!」
「はい。古屋仁と言います。16歳です。」
「私の名前は氷見栞よ!同じく16歳ね!」
(なんか弱っちい感じがする。どうやって<HEROES>に入ったんだろう。)
「私はtype−Rの適合者よ!あなたはtype-Oの適合者と聞いてるわ!私が先輩なんだから敬いなさいよ!」
「やだよ。」
(先輩なんだから敬ってくれてもいいじゃない。というか結構生意気な娘だね。)
「自己紹介は済んだね。話にも出ていた通り栞がライノ、仁がオルカの適合者だね。戦い方としては栞が巨大なハンマーを使用した近距離戦、仁は銃と剣を使用した中近距離戦だね。」
「聞いただけじゃわからないから地下で戦いましょ!」
「待って仁は」
「いいぜ!」
フィックが何か言う前に仁とやらも答えてきた。
(意外と血の気が多いのかもしれない。ワタシ、ジツリョク、キニナル。)
そんな片言の思考をしながら地下へと移動する。
「はん!根性はあるみたいね!」
「いやいや雑魚が先輩気取りで俺に勝てる気でいるみたいだからな!」
(おおう。コイツまじか。話がホントなら初変身から2日ほどしか立っていないはずなのだが。まぁいいや鼻っ柱へし折ってやる。)
いつも訓練で使う地下でベルトを装着する。
『カラーズモデル”青”を確認。訓練用結界を展開MSの変身シークエンスを開始します。』
『カラーズモデル”赤”を確認。訓練用結界を展開MSの変身シークエンスを開始します。』
「「変身!」」
いつもと同じように魔法陣が装備を生成しそれが装着される。
『Ready...Fight!』
いつも通りのアナウンスがなり、模擬戦闘が始まる。
(まずは距離詰めるか。)
ハンマーについたブースターを使用して急接近する。そのまま振り下ろしたが捉えた感触はなかった。あたりを見回すと、銃口をこちらに向けている仁の姿があった。栞はとっさにハンマーを盾にすることで身を守った。
「『ファイヤーボール』」
「『ウォーターシールド』」
(こいつ、戦い慣れている?)
仁は放たれた火の玉を水魔法で防御、更に弾丸を三発放ってきた。
(魔法の後隙を狙われた!)
システムに内蔵された魔法には明確な行動パターンが有りそれを狙われた形である。コレを栞は横に転がることで回避する。仁が切りかかってくるが、栞は腕についている装備で受けようとする。しかし仁は急に狙いを変え頭に突きを放ってくる。
(あっぶな!)
栞は横に頭をそらすことで突きを回避。そのままハンマーを振り回す。だが当たらず、仁の水魔法によって吹き飛ばされてしまう。
(さっきから無詠唱でぽんぽんと魔法を!)
仁は追撃するためか更に弾丸を放ってくる。
「面倒な戦い方ね!」
「安全策を取っているといってほしいですね。」
「チキンがぁ!」
「攻撃まともに当ててから行ってもらえますぅー?」
「腹立つ〜!」
「褒め言葉ですね!」
(褒めてねぇ〜!)
仁は追撃に弾丸を放ってくる。
(遠距離に手出しできないわけじゃない!)
「『バインドファイア』、『ファイヤーボール!』」
(水魔法で相殺されようとも”ファイヤーボール”を当てれる!)
ドガァァァァン!!
(は?)
「自爆した気分はどうですかぁ?いいように誘導されてぇコレじゃ敬う意味も無さそうですねぇ!」
「ッ!生意気な!」
「別に同い年なんだから敬う気は無いですよ!」
煽るような声が聞こえ腹が立つ。
(性格を見るために煽ったとは言え、ここまで引きずる?)
ビィーーーーーー!
警報が鳴り響き変身が解除される。
(魔物の発生!)
フィックの言うことを聞きガレージに行きバイクに跨る。
『カラーズモデル”青”を確認。MSの変身シークエンスを開始します。』
『カラーズモデル”赤”を確認。MSの変身シークエンスを開始します。』
「「変身!」」
『変身シークエンスを完了しました。”M・S・O−7”起動します。』
『変身シークエンスを完了しました。”M・S・Rー7”起動します。』
いつも通り変身して現場に向かう。
目的地に移動し終えるとバイクを降り状況を確認する。
『ついたみたいだねぇ〜。このままぁ〜指示を出しますよぉ〜。まず、援軍だけど<ガーディアンズ>がもう少しで到着する民間人は彼らに任せていい。ボスとその周りの雑魚に集中して。』
「了解。」
『<HEROES>は二人だけ。頼んだよ。雑魚はコボルト型、速いけど脆い、計20匹。ボスは狼型速いし攻撃力も高い。ランクはそれぞれDとB、栞が周りを潰している間に仁がボスの機動力を削ぐ。鈍くなったら栞が決めて。』
「「了解」」
(コボルト型と狼型かぁ。面倒だな。)
雑魚を潰すべくハンマーを振り下ろす。
「体液飛ばさないように片付けろよ。」
「無理な話よ!」
(とっとと慣れなさいよ。)
「あぶねっ!なにすんだてめぇ!」
「振り回した先にいるのが悪い!」
「もっと周りを見て振り回せ!」
「合わせなさいよ!」
「うるせぇ!射線に入ってくんな!」
「避けて打ちなさいよ!」
「邪魔!」
「そっち行ったわよ!」
「前衛!仕事しろ!」
「あなたも前衛じゃない!」
「今回はお前の仕事だろうが!」
「ああん?」
「おおん?」
『二人とも喧嘩しないで。ボス、来るよ!』
狼型の出現時特有の遠吠えが聞こえ、そちらに意識を向ける。突然横からの衝撃を感じる。
「なにす、ん、、だ、、、、。」
「ぐっ!速い!」
言葉は長く続かなかった。栞は絶句した。
(早い!そして硬い!A、、、いやもしかしたらSランク級!)
「『フルチャージ』」
狼が止まったうちにと仁がフルチャージを使用し斬りかかる。
(嘘でしょ!)
だがしかし弾かれてしまう。ならば私がと栞もフルチャージを使用する。
「『フルチャージ』!」
狼は横に飛び避ける。
(コレは避けたということはこの攻撃は通る!)
突如狼が短く吠える。
(なにがくr)
何が来ると警戒していると足に痛みを感じる。見ると足からエネルギーが漏れ出している。
(何をされた?切り傷?風魔法か!)
「がっ、やられた!」
そう思わず声が出る。
「どうした!」
「さっきの吠えたときにおそらく風魔法を仕込まれた!足をやられて速くは動けない!」
短く何をされたかを伝える。
(こっちを向いて...!)
狼はこちらを向いている。おそらく栞に突進するつもりなのだろう。
「クソッ!」
(あれを食らったらひとたまりもない!怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い!)
狼が動き出す。身体はすくんで動けない。栞は死を覚悟した。だが痛みはこなかった。
(なんで?)
薄っすらと目を開ける。するとそこには栞を庇って攻撃を食らっている仁がいた。
(は?なんで?なんでっ!)
「なんでっ!」
息が乱れる。私を庇って人が死ぬ。そんな考えが頭の中によぎる。
「ぶち、、かませ!」
仁の声が聞こえまだ戦闘中のことを思い出す。
『栞!やって!』
「言われなくても!」
「『フルチャージ』!」
栞が持つハンマーについたブースターが起動しハンマーを加速させる。狼に直撃し狼は消し飛んだ。
「仁!」
とっさに仁を見る。仁は倒れたまま動かない。
「神谷さん!仁は気を失っている!フィックを連れてきて!」
空間が歪みフィックが現れる。
「はやく!」
「ああ!」
急いで仁を担ぎ仁の個室のベッドに寝かせる。
(私が動けなかったから仁が!)
過呼吸になる。
「栞落ち着いて、仁は無事だ。」
ハァハァハァ
「栞!一回部屋で休むかい。」
大きい声が聞こえビクッと体が跳ねる。
「う、うん。部屋にいる。」
自分に割り当てられた個室に入りベッドに座り込む。
何分経ったかもわからないほどぼーっとしている。
コンコンコン
部屋の扉が叩かれる。その音で栞に正気が戻る。
「入るぞ。」
聞こえた声は仁の声だった。
ガチャリ
「返事ぐらいせいや。」
怪我の具合は?などとは言えなかった。
「よう元気か?栞さんよぉ。」
「人の気も知らずに。」
そんな言葉が口からこぼれる。
「そうかよ。で?何引きこもってんだよ。」
「…」
ちらりと時計を見る基地に戻ってから30分ほどしか経っていなかった。
「はぁ...とりあえず、ありがとな。」
「…」
栞にはなぜ感謝されるのかがわからなかった。
「てめぇがいなけりゃあいつは倒せなかった。」
「なんでッ私を庇った!」
自分でも文脈がぐちゃぐちゃだと思うほど突然な疑問が口からスルリと出た。
「馬鹿かそんなこともわからんか?俺じゃ火力足りねぇんだよ。」
「最後の”大津波”!あれを操作すればあの硬さも貫けただろう。」
栞はわからなかった。なぜ自分を庇ったのか。なぜ自ら死地に飛び込んだかが。
「バーカ。俺より長くやってるのに見誤るなよ。それに、火力が足りないことにしておくんだよ。」
「っ。」
明らかに変な回答で栞でもごまかされているのがわかった。
「これ以上言わせんなよ。あぁそれと、俺が気ぃ失ってる間も見守ってくれてたそうじゃねぇか。ありがとな。じゃあ帰るわ。」
ますます栞は混乱した。こいつは私を恨んだりはしていないのかと。
「なんで私を助けた?お前が死にかねなかっただろう?なぜ自分の命を投げ出してまで私を残そうとした?…お前は…怖くないのか?」
口から無意識のうちに出ていた。自分でも蓋をしていた記憶を思い出してしまった。涙が頬を伝って落ちる。
「さっきの答えが余程気に入らなかったか。」
「そうだ…何かはぐらかされてるような気がする。」
「まあ隠してることはあるが、嘘はついていない。」
「っ、やっぱり一人でも倒せるんだな。」
「否定はせんが火力が足りん。そのまま死ぬのがオチだろうよ。」
栞はいつもの自身を失っていた。
「私がいなかったら、邪魔じゃなかったらダメージも対して負わず時間をかけて倒せたのだろう?」
「そう自分を卑下するなよ。自分を役立たずと思うんじゃねーよ。それに何度も言うがtype-Oじゃあ全体的に火力が足りない。お前の火力がないと俺は犬死にだっただろうよ。」
「なぜそこまで私に嘘をつく。」
(なぜ隠す。)
「あーもう、うるせーよ。恥ずかしいんだよ。言わせんな。俺は俺の前で人が死んでほしくないんだよ。あと俺は一切嘘をついてないぜ。見た目以外で。」
「じゃあ自分が死ぬのは構わないのか?」
「いや自分が死ぬのも嫌だよ。でも、俺は自分の命よりも他人の命を優先したいんだよ。」
「なぜそこまで他人の命を守る!」
「俺は託された側の人間だから、更に次に託せそうなやつを守るのが俺の使命なんだよ。」
「どういう意味だ?」
「いつかわかるよ。ほれ、くれてやる。もし助けが必要になったらそれに魔力を流せ。いつか役に立つ日が来る。」
意味がわからないことを言っていた。投げ渡された腕輪を見て記憶が蘇る。
「気はまぎれたかい?お嬢ちゃん。」
「誰がお嬢ちゃんだ。貴様のほうがお嬢ちゃんの見た目をしているくせに。」
「気はまぎれてきたようで何より。自分が必要とされていることを忘れんな。自分が変えのきかない存在であることに自身を持て。もっと胸張って生きろ。お前は今まで必要とされてきたし、少なくとも俺はお前を必要としている。例えばお前と同じ事ができるやつがいたとしよう。じゃあお前はいらないのかと聞かれたら俺は必要だと答える。なぜなら同じことができようともお前の性格、記憶、行動はお前しか辿ってない変えの聞かないものであるからだ。」
「っそうか。」
「じゃ「もう少し話を聞いてくれ。」」
栞はその言葉を聞いて嬉しく思えた。自分の意思で話そうと思えた。
「単なる身の上話だ。聞いてくれ。私はもう何年も前に、それこそ記憶もはっきりしない頃だ、魔物に両親を殺されている。あとから聞いた話だがな、両親は死にかけになりながらも私を<HEROES>の隊員に託したらしい。それ以来私はこの施設で育った。この施設から学校に通っているしフィックや司令が親代わりだ。けれども学校に通っていても楽しいとは思えなかった。いつも馬鹿にされ親無しと笑われた。子どもの遊びとわかっていても辛かった。それでも<HEROES>として戦うことに誇りを持っていたし誰にも言えない自慢でもあった。でも優秀な隊員が入ってくるうちに自分は必要なのだろうかと思うことが増えていった。圧倒的な戦い方で敵を翻弄するやつ。遠くから安全に市民を守るやつ。そんな奴らが増えていって力しか取り柄のない私なんかがこのままここにお世話になっていいのだろうか。そんな気持ちになっていった。でもお前にあえて良かった。まだ私を必要と言ってくれた。前を向けと言ってくれた。お前は私にこの腕と生きる気力をくれた。本当に感謝してもしきれない。だからありがとう。」
栞は他の<HEROES>隊員に劣等感を感じていた。
あるものは剣を使いこなし敵をなぎ倒す。
あるものは銃を使い気付かれないうちに敵を殺す。
そんな強すぎる者たちに追いつけない自分を恨めしく思っていた。自分はいらないんじゃないかとまで思っていた。
けれども、仁の言葉を聞き、自分が必要とされてることを知った。自分に変えがきかないことを知れた。栞の涙はいつしか止まっていた。
「そんなことを話してくれるほど信用してくれたことを嬉しく思うよ。」
「そうか!引き止めて悪かったな!」
「ああ、またな。」
「また会おう!」
仁は部屋を出ていってしまった。でも下を向いている気持ちにはならなかった。今追いつけないならばいつか追いつければよいとそう思えた。立ち上がり部屋を出る。
「落ち着いたかい?」
「聞いていたのかい?フィック。」
「うん。ずいぶんと告白まがいのことを言われたようで。」
(ん?告白?)
会話を思い出す。
”俺はお前を必要としている。”
顔が赤くなっていった。
(いやいやいやそれは無いだろう?さっきまで言い合ってた仲だぞ?)
「まぁいいや。元気になったようで何より。」
「?!まさか私をからかったなー!」
「ふふっ」
そんな会話でさえも楽しいと思えた。
「そうだフィック、高校さ...」
最初の雑談書くのが楽しくて楽しくて。
ギャグ、、どこ?速くしてくれ。




