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HEROES  作者: 秒速約30万Kmの点P
2140年4~7月

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19/24

No.17 優しさと煙草と刀と脳筋③

「じゃあどうやって近づくんすか。」


海もだめ空もだめと言うならどうやって近づけば良いのか。


「僕の転移魔法でハワイまでつなぐ。」

「最初の頃は酷かったもんなぁ。移動方法。」

「どういうことっすか?」

「初遠征は俺(弓月)と鉄也、あと落葉(おちば)っていうやつとフィックでの突入だったな。あん時は戦闘機一基使い潰して、無理やり突入してフィックの転移魔法のマーカーを置いたんだったな。」

「落葉はぁ〜私のぉ〜父親でぇ〜昔は〜typr-U(ウリアル)をぉ〜使ってぇ〜サポ〜タ〜みたいなぁ〜感じでぇ〜動いてましたよぉ〜。」

「詩音さんじゃんお久し!」

「寝てたらぁ〜フィックにぃ〜起こされましたよぉ〜。」

「なんで寝てたんですか。」

「仮眠ですよぉ〜。」


詩音さんが上の階から降りてきて話に混ざる。


「まぁ詳しくは後日話すよ。」

「うっす。」


その後は少し話した後解散した。家に帰る道にて栞と仁は話していた。


「めちゃくちゃ強かったなあの人。」

「まぁあの人は私が拾われる前からいたらしいからな!」

「つまり13年は少なくとも在籍してるってことか。」

「すごいよな!大手の<ガーディアンズ>とかでもたまにエースの訃報とかが流れるのに、そうとうベテランなんだな!」

「そうだな。」

「よくあの人に負けを認めさせたな!」

「偶然だよ。」

「嘘つけ!」

「事実だよ。"大津波"でもtype-T(タートル)だからか効き目が薄いし、最初の一撃が小手調べではなく真剣勝負だったら負けてたかもしれねぇしな。」


そう。仁は最初の一撃に対応しきれておらず、反射的に銃剣を首の横においただけで、弓月が違うところを狙っていたのであれば一撃でやられていただろう。


「最後にペースを崩せたから勝てたのであって、純粋な肉弾戦なら俺が不利だろうな。」

「仁でも厄介に思うのか!」

「あぁ完全に読み合いでは負けてただろうな。」

「はぇ〜すっごい。」


こうして仁たちは家につき、また明日に備えるのであった。


ーーーーーーーーーー


【もしかして】<HEROES>総合スレPart15【新しい戦士】


119:名無しのヒーロー

 結局あの青い戦士は新しい<HEROES>の隊員ってことでおけ?


120:名無しのヒーロー

 そうだろうな。初めて目撃されたのが今年の3月の下旬。で、匿名で投稿された新しい<HEROES>の戦士の動画と目撃情報が一致してるからあれはおそらく<HEROES>が投稿したもので、新しい戦士が増えたよっていうお知らせか何かだと思う。


121:名無しのヒーロー

 でもさぁ。家の兄貴に聞いたらさぁ、数年前までもいたって言ってるんよな。


122:名無しのヒーロー

 >>121

 どういうこと?


123:名無しのヒーロー

 確かに。似たような<HEROES>の戦士いなかった?


124:名無しのヒーロー

 >>123

 多分コイツじゃないか?数年前に投稿された動画。

 https:~~~~~~~~~~~~~~~


125:名無しのヒーロー

 >>124

 多分コイツ。似てねコイツら。


126:名無しのヒーロー

 世代交代とか?124の動画に映ってるやつが引退して、同じ装備使って後輩が戦ってる感じ。


127:名無しのヒーロー

 ありえそー。だって上げられた動画見ると戦い方が結構違うもんな。


128:名無しのヒーロー

 124の動画のやつは素手で小さい魔物掴んで他の魔物に投げつけたりしてる。逆に最近のやつは、銃と剣を一体化させたような武器で着実に削って大技で仕留めてる。


129:名無しのヒーロー

 124の動画のやつを先代って呼ぶことにしようぜ分かりづらいから。


130:名無しのヒーロー

 >>129

 あり


140:名無しのヒーロー

 先代の戦い方がかなり豪快やんな。でもさ、よく見ると柔道の投げとかそういった動きがほとんどなんだよな。


141:名無しのヒーロー

 そうなんだよな、俺、柔道の段位持ってるんだけどすっごいきれいな投げ方したりしてるもん。一度投げてから振り回したりしてるけど地面に叩きつける動きはまじできれい。うちの師匠みたい。


142:名無しのヒーロー

 柔道に詳しくないからわからんけど141がめっちゃ褒めてることはわかった。


143:名無しのヒーロー

 逆に今代のやつは少し慣れてないようにも見える。避けた後に足を砕くまでは良いんだけど、見た感じ最後の一撃でけでいいのに殴ったり切ったりしてる。


144:名無しのヒーロー

 たしかにな。殴ったりした後も少し首をかしげてるようにも見えるから、威力の観察でもしてたんじゃね。


145:名無しのヒーロー

 最後の回し蹴りがきれいに魔物に吸い込まれていくのいいよね。


146:名無しのヒーロー

 わかる。スーって身体に叩き込まれる所が良い。


147:名無しのヒーロー

 先代は大雑把に見えて技術が詰め込まれた戦い方で、今代がスマートに見えてあまり戦闘に慣れていない感じだな。


148:名無しのヒーロー

 まぁもっと市民の安全性高くなったってことでいいな?


149:名無しのヒーロー

 そうだな。


ーーーーーーーーーー

そんな掲示板を発見した仁はゆっくりとパソコンを閉じるのであった。


「なんでこんなに考察されてるんだろ。」


先代のtype-O(オルカ)の使い手(鉄也)の動画も見てみる。


「さすがの戦い方だな。俺には真似できねぇや。ていうか掲示板の中で俺の考え(戦闘に慣れていない)を見抜いているやつがいることが怖いわ。」


掲示板の中で動作の意味を見抜いた人がいることに恐怖を感じる仁であった。


「魔王ダンジョンかぁ。だるそう。」


仁は鉄也に電話をかける。


プルルル、


「もしもし。」

『もしもし!仁か。どうした?』

「聞きたいことがあってかけた。」

『何についてだ?』

「魔王ダンジョンの具体的な情報を知りたい。」

『<HEROES>で話が出たのか?』

「あぁ。今度遠征を再開するって言ってたな。」

『まじか。特に何が知りたいとかはあるか?』

「魔物の情報についてと、地形だな。」

『地形は特に大したことはない。だが中心に行けば行くほど魔力の濃度が高くなり、敵も強くなっていく。』

「めんどくさそうだな。」

『魔力災害が起きた場所であるマウナロアの火口が中心だな。』

「確かそこには始まりの魔物がいるんだっけか。」

『そうだな。俺等はそこまで近づけたことはないんだけどもな、遠目からでもわかるほどのデカい龍がいてな、観測装置では、魔力災害のときと同じ魔力を持っていると計測されたから始まりの魔物って呼ばれてるだけで最初の魔物じゃない可能性もある。』

「そうなのか。」

『あぁ、そいつが魔物の王として君臨しているとされているぜ。』

「なんでだ?」

『あいつが一鳴きすると周辺に隠れていた魔物が襲ってきたりするんだ。』

「魔物を操るから魔物の王ってか。」

『そうだな。あとは島の外縁部には合計一六体の属性を司る魔物が確認されているな。』

「カラーズパレットってやつを持ってるやつか?」

『そうだな。現在は火、水、氷、風、雷、灰、空間、大地、毒の7つが討伐されていてな、残りは九つだな。』

「島にいる魔物を教えてくれ。」

『空には翼竜型がわんさかいやがってな、このせいで少しでも高く飛ぶと一瞬でやられそうになる。』

「他には?」

『海に近いところでは甲殻類型のエビとか蟹みたいなやつがいるな。』

「おん、で?」

「中心に近づいていけば、昆虫型とか狼型とかのこっちで発生するようなやつが強化されたやつが出てくるな。」

「強化?」

『あぁ、明確に日本で発生する魔物の数倍強い。』

「それはだるいな。教えてくれてありがとね。」

『あぁ、聞きたいことがあったらいつでも聞いてくれよな。』


電話を切り布団の中にもぐる仁であった。

今日は休むと言ったな。アレは嘘だ。


こちらX(旧Twitter)です。

https://x.com/novelistpointP

何時に投稿するかの予告とかしてるんでフォローして下さい



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