No.13 学祭って何やってる?
2026/10/23.16:30分加筆
刀との初対面を果たした翌日。通学路にて栞と仁は話していた。
「あと一人はどんな人なんだ?」
「前にも伝えなかったか?」
「脳筋というのは聞いたが、その他の話は聞いてないなと思ってな。」
「うーん。なんて言えばいいんだろうな。名前は弓月蓮と言ってな、優しい人ではあるんだが、うん。」
「何だよ怖いな。」
「まぁ会えばわかるぞ!」
「そうか。」
もう一人の情報について聞き出そうとするも、言語化しづらいらしく会えばわかると返されてしまった。その後も学校に向かっていると岳が合流してくる。
「おはよう。」
「おはよい。」
「おはようだぞ!」
上から岳、仁、栞である。挨拶にも特色が出ていてわかりやすいものである。
「今日アレだろ。学祭の出し物決め。何にすんのか考えてきたか?」
「「忘れてた。何も考えてない。」」
「息ぴったりだな。さすがカップル。」
「カップルちゃうわ。」
「カップルじゃないぞ。」
「そんな息ぴったりに言われましても。」
時間は過ぎ、運命の出し物決めの時間に入る。
「では学祭の出し物決めの時間です。出し物の案がある人はいらっしゃいますか?」
委員長である篠宮さんによる。合図により次々と案が出されて行く。
「はい!」
「どうぞ。」
「俺等のクラスには古屋さんや氷見さんがいるんでメイド喫茶とかどうですか!」
「おいごら。俺はいいけど。」
「他には何かありますか?」
「はい!」
「どうぞ。」
「カジノとかどうですか!負けたらすべてを失うような!」
黒板にメイド喫茶とカジノが書かれ、さらなる案を追い求めていく。
「他には何か?」
「はい!」
「どうぞ。」
「許可が取れたらでいいんですけどゲーム機持ってきて挑戦者をボコボコにしていくとかどうですか?」
「学祭関係で使う場合は面白ければいいらしいから私から校長に伝えておいてやろう。」
「あざっす!」
まさかのゲーム機を使う案も出てきて、まさかの先生からも許可が出るということもあった。
「祭りでやるような屋台とかどうですか?」
「焼き鳥とかか?」
「他にも射的とかさぁ!あるでしょ!」
楽しそうな案もたくさん出てきた。
「では最終的にこれらの案の中から選ぶと言うことでよろしいですか?」
そう言われて黒板に書かれた文字を見てみると。
・メイド喫茶(通常)
・メイド喫茶(性別転換)
・ダイナー
・カジノ
・屋台(射的)
・屋台(焼き鳥)
・カフェ
・ゲーム大会
・謎解き
・お化け屋敷
・お絵かき大会
・地域の歴史展
・マジックショー
・屋台(その他ミニゲーム)
・居酒屋(酒無し(血涙))
・ソリティアRTA
これらの中から投票で決めるらしい。
「では投票をします。頭を伏せて一人2つまで手を上げて下さい。上位の5つを残し再度投票することで決定とします。」
「「「「はーい」」」」
全員が頭を伏せ順に投票していく。
「頭を上げて下さい。えーと、投票の結果この中からこれが残りました。」
黒板には
・メイド喫茶(通常)
・メイド喫茶(性別逆転)
・カジノ
・ゲーム大会
・お化け屋敷
が残っていた。
「ではもう一度頭を伏せて下さい。今度は一度だけ手を上げて下さい。これで僅差だろうと一番得票数が多かった物を今回の出し物とします。」
全員がもう一度頭を伏せ、投票する。
「では投票結果として、性転換メイドカフェを今回の出し物とします。」
一部の男子から歓声が上がる。
「質問いいですか?」
「はいどうぞ。」
少し気になることがあったので聞いてみる。
「メイドカフェで男子が女装するのは当然として、女子は男装とかするんですか?」
「「「「!!!!!」」」」
「「「気づかれた!!」」」
「おい。まさか男にだけ女装させて女子は男装しないとかはないよな?」
「「「すぅーーーーーー。」」」
「な?(男装させるという確固たる意思と圧)」
「「「ワカリマシタ」」」
「貴様らも道連れだ。」
「普段から女装している仁に道連れという資格はなくないか。」
「料理作ってやらんぞ。栞。」
「ごめんなさい勘弁して下さい。ご飯はこれから作って下さいお願いします。」
「えっ?仁君と栞さんって同棲してるの?」
「「いや?違うぞ。」」
「え?2人ってデキてるの?」
「何がだよ。」
「デキてるってなんだ?」
「あっピュアな方でしたかスミマセンデシタ。ヤメロナニヲスル-。ア-。」
「「えぇ。」」
なぜかクラスメイトに廊下に連れて行かれていくクラスメイトを見ながらとりあえず困惑しておく。
「ふざけてないで配置とシフトは今日のうちに決めておきますよー。」
「はーい。」
その後シフトについて決め、問題の配置に付いて話し合う。
「とりあえず仁君と栞ちゃんはウェイターだよね。」
「「「賛成」」」
「なんでやろなぁ。」
「なんでぇ?」
「諦めろ。お前は俺以上に見た目がいいし転校生として注目を集めてるんだからな。」
「え?私のこと可愛いって?」
「言ったけども。なぜそこに反応する。」
「公開告白?」
「ちげぇよ。」
そのやり取りを眺めていた他のクラスメイトは
「「「あれで付き合ってないは嘘でしょ。」」」
「ほんとになー。」
岳以外は口を揃え、岳はそれを肯定するような形で頷いていた。
「仁と栞さんはさ〜、家となりらしいんだよね。」
「ほんとに?!」
「おう。本人たちから聞いたんだけどさぁ。どうやら栞は料理が苦手で、仁に胃袋ガッシリと掴まれてるらしいんよ。」
「薄い本が厚くなりそう。」
「やめてやれ。だからさぁ栞に料理はさせずに、逆に仁にコックも兼ねてもらうとかはどうだ?」
「本人の料理の腕前はどんな感じよ。」
「栞さんは絶賛してた。俺も食ったことあるけどあいつの手料理さ、店で出されても文句言えないどころか更にお金を払いたくなるぐらいうまいんよ。」
「ぜひ食べてみたいね。」
「あ〜美味しかったな。去年の。」
「えっ?食べたことあるの?久留里くん。」
「おう、去年の学祭の事前準備で学校に泊まるときがあったじゃん。」
「あったね。」
「その時に全員分の晩ごはん作ってくれてさぁ。」
「「羨ましい!」」
「あいつの料理上手なんだよな。たまに意味わからん料理作ってたけども。」
「例えばどんなの作ってたの?」
「見た目はただの饅頭なんだけどさ。味がすごくて、いちご大福の味がしたんだよ。しかも結構美味しいやつ。」
「材料になんか特別なもの使ってるとか?」
「見てたんだけど、市販の物だけで作ってたんだよ。」
「すげぇなそれ。」
「意外な話だ。」
「な ん の は な し だ ?」
「ヒェッ。」
岳が何か余計な話をしている気配を感じたので背後に周り、圧をかける。
「どっっっどどおどどうしたんだ?」
「すげぇうろたえようだな。特に何もねぇよ。」
「そっそうか。」
「それとも何か面倒なことを言っていたのか?」
「イッテナイデス。」
「そうか。」
「「「「何この茶番。」」」」
「実質的な漫才だ。」
「俺はほんとに怖い思いをしたんだが?」
「ゲロを吐くより怖がらなくてもいいじゃァないか。」
「お前は吸血鬼なのか?」
「ははは。そんな太陽で焼かれるようなものほど弱くはないよ。」
「いや怖いよ?てか栞さんはどうしたんだ?」
「あっちでからかい続けたら真っ赤になって動かなくなったからこっちに来た。」
「ゲス。」
「悪魔。」
「女の子。」
「女の敵。」
「スケコマシ。」
「おいお前ら。いやまて女の子は蔑称じゃないだろ。」
「「「確かに。」」」
「えっそこからはしご外すの?ウワッナニヲスル-。」
「君たちその流れ好きだね。」
仁への蔑称で女の子と言ったやつはクラスの女子達に連れられ廊下に行くのだった。
「乙」
「処理が雑だなぁ。」
最後に顔を真っ赤にして固まっている栞にチョップをいれ会議は終わったのであった。
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