No.12 流星と天と地②
翼竜型を討伐し<HEROES>の基地に向かった仁達。
「やぁ。この前は会えなかったから初対面だね。僕の名前は竜胆刀。<HEROES>で銃をメインで使っているよ。普段は親の料理店で働いてるよ。」
「どうもご丁寧に。古屋仁です。高校生やってます。」
「刀は私が苦手な遠距離戦が得意だからよく私とバディを組んで戦ったりするぞ!」
「聞いたよ。栞くんと同級生なんだって?」
「誰から聞いたんですかそれ。昨日の話ですよ。」
「フィックからだねぇ。それとちょっと仁君だけこっちきて?」
「はい?いいですけど。」
なぜか呼ばれたので刀のそばによる。
「栞くんの彼氏って本当かい?」
「違いますよ。初対面で何聞いてんですか。」
「いや、栞くんから君の話が結構出るからね。」
「今日であったの3回目とかですよ。」
「嘘だろう?」
「純然たる事実っすね。一つ聞いていいですか?」
「なんだいなんだい?」
「あいつがあんなに家事できないの知ってたんですか?」
「いや?知らなかったよ。なんかあったのかい?」
「いや、食生活がひどいんですよ。あなたの方からでも少し何か言っておいてほしくて。」
「どのくらいひどいんだい?」
「ほとんど宅配とかコンビニ弁当とかっすね。」
「(絶句)」
「その反応見るにほんとに知らなかったみたいっすね。」
「何の話してるんだー?」
「「いや、大したことじゃないよ。」」
「そうかー。」
「それをどうやって知ったんだい?」
「話してたらあっちが口滑らしましたね。」
「どうしたらいいと思う?」
「昨日、料理を作り置きしてきたんでしばらくは大丈夫だと思いますけど。どうにかしないといけないっすね。」
「あぁ。栞くんは高校の近くに引っ越したんだったね。このまま君が家に通ってご飯つくり続けてくれないかい?」
「まぁいいっちゃいいですけど。」
「なんかあるのかい?」
「今朝もそうだったんですけど、あいつ他人を家の中に入れるとその後で恥ずかしがるんすよね。」
「えぇ?あの恥ずかしがるとは対極にいそうな栞くんが?」
「そうなんすよ。」
「良かったぁ。」
「心底安心したような顔してどうしたんすか。」
「いや、彼女にも恋愛感情というものがあったんだと思ってね。」
「なかなかにひどいこと言いますね。」
「ははっ。いままでそういう面を見たことがなかったからね。」
「まぁたしかにそうなのかもしれないですけど。」
「ところで君は彼女のことをどう思ってるんだい?」
「ん〜。まぁ、なんかこう心配になるというか、大丈夫なのかコイツっていう感じですね。」
「庇護欲?」
「多分そんな感じっすね。」
「へぇ〜?」
「どうしたんですか。」
「いや、彼女にまた親のような人ができてよかったなと。」
「あいつが俺に向けてる感情はもっと違うものでしょ。」
「気付いてるのかい?」
「そこまで鈍感やないんで。」
「君はどうするんだい?それを知って。」
「別に。あいつが勇気出すまで待ちますよ。まだ多分それが恋だなんて気付いてないですよ。」
「確かに。多分自覚ないよねぇ。」
「まぁそうでしょうね。気付くまではからかっときますよ。」
「相手の気持ちがわかってるのにからかうなんて君もいい性格してるねぇ。」
「ありがとうございます。」
「ん〜褒めてるわけじゃないんだけどねぇ。」
「俺からしたら褒め言葉っすね。さっき”また”って言ってましたけど他に親代わりの人がいたんですか?」
まぁなんとなくほぼ確実であろう嫌な予感がするが一応聞いておく。
「数年前に失踪した里場鉄也先輩だね。私も入ったばかりのときにお世話になったよ。」
(やっぱりそうか。後で☆O☆HA☆NA☆SHI☆しないと。)
確信していた予想があたったことで胃のあたりがキリキリし始めるような感覚を味わいながら会話を続ける。
「あ〜確かベルト持ってどっか行ったって人でしたっけ。」
「うん。一度でもいいからまた会話したいなぁ。」
(叔父は後で〆る。)
「確か栞くんを拾ったのも先輩で、栞くんにかなり懐かれてたねぇ。」
「そうなんすか。」
「ところで話は変わるんだけど。」
「はい?なんです?」
「僕と一回戦ってくれないかい?」
「いや、なんでですか?」
「栞くんを君に託せるかどうかを試す。」
「えぇ(困惑)。まぁ自分も戦ってみたかったんでいいですけど。」
(どうやって模擬戦に誘うか考えてたけど相手の方から誘ってきてくれて助かった〜。)
「栞くん!地下に移動するよ!」
「おっ話は終わったか。これから模擬戦か?珍しいな。」
「理由なんてどうでもいいんだよ。」
「…あなた多分娘が彼氏連れてきたら妻に銃をくれって言うタイプの人ですよね。」
「よくわかってるじゃないか。」
「(ため息)」
地下に移動しベルトを装着する。
『カラーズモデル”青”を確認。訓練用結界を展開MSの変身シークエンスを開始します。』
『カラーズモデル”黄”を確認。訓練用結界を展開MSの変身シークエンスを開始します。』
「「変身」」
『変身シークエンスを完了しました。”M・S・O−7”起動します。』
『変身シークエンスを完了しました。”M・S・L−6”起動します。』
『『Ready...Fight!』』
変身が完了し装備が装着される。仁は銃剣の銃モードを、刀は少し大きい銃を装備していた。機械音声が終わると同時に二人が弾丸を放ち、ちょうど中間地点で相殺される。
「僕の属性は雷!当たると動けなくなるぐらい痺れるよ!」
「水とは少し相性が悪そうっすね!」
刀と仁は打ち合うが、刀のほうが連射がはやく、これに仁はもう一本銃剣を装備し二丁拳銃として用いることで対応する。
「銃としての性能は流石にそっちが上ですね。」
「どうするんだい?このままじゃジリ貧だよ?」
「じゃあ俺はこうしますね!」
仁は弾丸を放ちながら走り刀の射線から抜け、刀を中心とした渦巻状に走り、距離を詰める。
「ぐっ!めんどくさい軌道で動くね!」
今度は刀がジリ貧の立場になる。
「先輩はどうやって打開するんすか!」
「こうでしょ!【雷魔法】『放電』!」
「甘いっすよ!俺を守れ【水魔法】!」
刀は手のひらから電気を広範囲に拡散することで、対処するが、仁は自身を純粋な水で覆うことで防ぎ、更に距離を詰める。
「これは厳しいね!」
「この距離なら剣の方でも当たるっすよ!」
ここまで近づかれた刀であったが、【雷魔法】を自身に付与し、すぐに距離を取る。
「雷の自己付与ですか!」
「一発で見抜かれるか!」
「それなら移動までの一瞬を突くか移動先に攻撃を置いておくまでですね。」
刀の【雷魔法】による移動には実際の雷ようなプロセスを必要とし、雷が電気を通さない空気中を一部イオン化させて進むように、空気中に目的地までの魔力の道を作る必要があり、発動までに明確にタイムラグが存在しているのと、発動したら目的地を変えれないという明確な欠点があり、仁は魔法を見ただけでそれを見抜いたのであった。
「これなら、移動もできないですね!『フルチャージ』"大津波"!」
「【雷魔法】サンダーショット!」
ここで仁がフルチャージを切る。刀はそれを阻止しようと【雷魔法】でも最速の”サンダーショット”を放つが時すでに遅し、すぐに部屋が仁が生み出した水で満たされる。
「これじゃあ銃も使い物にならないな。」
得意の遠・中距離戦が封じられ水は仁の魔力が通っているため【雷魔法】も封じられる。
「もーむり!降参!」
刀が負けを認め変身を解除することであたりの環境がリセットされ元の訓練室の風景に戻る。
「降参っすか。」
「さすがにアレは厳しいね。」
仁と刀は模擬戦を終えた後ラウンジで少し会話をし分かれたのだった。
栞「私の出番はー?」
仁の武器は手がついていないウィザーソードガンみたいな感じ。
純水は電気を通さねぇですから。




