シスターと盗人
アークラン共和国の故郷の小さな村から首都イグリアへと出発したミアとフィレアは道中フィレアの提案で大きめの街へとよることにした。
「ミア、食料の補充があるから今日はこの街の宿屋に泊まろ?」
「うん、数日振りにベっドで寝れるね!」
「ふふ、ミア、本当に嬉しそうだね」
二人は街に入り宿を探すと周り名にはパン屋や肉料理屋の屋台が並んでいて鼻に美味しそな匂いが漂う。その中でミアは肉入りのまんじゅうを目するとお腹を鳴らして言った。
「フィレア、お金に余裕があったらあの食べ物を食べてみたい!」
「うん、肉まんだね、買っていこう」
お金を払い肉まんを一つずつ買ったミアとフィレアは食べながら歩いていると後ろから急にフィレアを衝撃が襲い倒れた。
ミアがその様子に気がつくとフードを深く被った人物が走って去っていった、ミアは倒れたフィレアに手を差し伸べるとフィレアが起きるのを手伝った。
「大丈夫?フィレア?」
「うん、大丈夫、誰かがぶつかってきたんだね」
「うん、まったく!謝りもしないなんて!」
「、、大丈夫だよ、ミア、とりあえず宿屋を探そう?」
「うん!」
二人は街の宿屋に入ると店主に泊まりたい旨を伝えた。
「一泊、銅貨200枚で先払いだよ」
「分かりました、一泊おねがいしま、、、、、!?」
「どうしたんだい?お嬢ちゃん?」
「フィレア??」
「あ、いえ、ちょっと財布が、、、、!」
「え?、、、まさかさっきぶつかった人が?!」
「運が悪いね、お嬢ちゃん、最近この街でそういう事が良く起きてるんだよ」
そう答えた店主にフィレアが聞いた。
「犯人について何か知りませんか?店主さん」
「うーん、この街は治安はあまり良くないし、残念だけどお金が無いなら泊められないよ、出て行ってくれ」
「、、、、分かりました、行こ、ミア」
二人は宿屋を出ると話し合った。
「、、、、どうする?フィレア」
「、、、、とにかく衛兵さんに報告するしかないかな」
二人は街の衛兵達の詰所へと向かう事にした。道行く人に詰所の場所を聞き歩くと衛兵達が立っている詰所へとたどり着く。フィレアが衛兵に事情を話すと衛兵の一人が答えた。
「、、、それは災難だったね、我々も全力で盗賊を探しているんだけど捕まえられなくてね、、、」
「、、何処かに泊まれる所はありますか?」
「ああ、それなら街の教会に行くといいよ、シスターのリーナに事情を話せば泊めてくれるだろう」
「ありがとうございます、行こう、フィレア」
「うん、ありがとうございました、また進展があるか伺いにきます」
「全力で捕まえる様に動いているから犯人を捕まえたら君達の所にもいくよ」
二人は衛兵達に別れを言い、教会のある方へと辿り着くと日は落ちていた。教会の中に入ると一人のシスターが二人を出迎えた。
「見かけない方々ですが、どうかされましたか?」
シスターの質問にミアが答えた。
「私達、イグリアの冒険者アカデミーに行く途中でこの街によったんですがお金を盗られてしまって、衛兵さん達に相談したんです、そしたらこの教会のリーナさんて方に話せば泊めてもらえると聞いてきました」
「そうだったんですね、それは大変ですね、私がリーナです、食事の提供と眠れる所へと案内します、どうぞこちらへ」
リーナにそう言われて教会の中へと案内されると4人分のベッドがある部屋へと案内された。その部屋にはぬいぐるみを抱いた一人の少女がいた。
「リーナお姉ちゃん、、この人たちは?」
「困っている人です、エリカ、暫くの間この方達と一緒に泊まるかもしれないからご挨拶を」
「、、、うん」
「私はフィレア、緊張することはないよ、よろしくねエリカちゃん」
「私はミアだよ!よろしくね!エリカちゃん?」
「、、、エリカ、、、よろしく」
そう言ってエリカは不安そうにいぐるみを抱きしめて部屋のすみへ行った。
「すみません、エリカはいい子なのですが人見知りで、、、、今お食事を運んできますね」
ミアが答える。
「うん、ありがとう!」
そしてフィレアもリーナに言った。
「ありがとうございます、シスター」
「いいえ、解決するまでゆっくりこの教会で過ごしてください」
そう笑顔でリーナは答えると部屋から去っていく。フィレアはぬいぐるみを抱きしめるエリカに声を掛けた。
「可愛い友達だね?その子は何て名前なの?」
「、、、、フッサ」
「フッサちゃんて言うんだね、私はフィレア改めてよろしくね、エリカちゃん」
「私はミアだよ!よろしく!エリカちゃん」
「、、、よろしく」
食事が運ばれるまでミアとフィレアはエリカと話すとエリカはミアとフィレアに慣れていく。
「、、、で私が幼い頃イクシオス様が魔獣達に立ち向かったのに憧れて、野犬の群れに挑んだ時に危機になってフィレアが魔法で助けてくれたんだよ」
「あの時、ミアは男の子にも負けない勇気があったね」
「うん、男の子に負けたくなかったんだ」
「お姉ちゃん達、カッコいいね、お兄ちゃんみたい」
「エリカちゃんのお兄さん?」
「うん、フィレアお姉ちゃん、私のたった一人のお兄ちゃんは勇気があってとても優しいんだ、たまに会いに来てくれるんだ、リーナお姉ちゃんと仲良しなんだけどね」
「お兄ちゃんの名前は?」
「ゼクスって言うんだ」
「ゼクスお兄ちゃんはいま何処にいるの?」
「この街で働いてるよ、フィレアお姉ちゃん、また会いたいな、、、、」
「それなら明日、私達が探してくるよ!どんな格好してるの?」
「ありがとう!ミアお姉ちゃん!お兄ちゃんは私と同じで黒い髪にツンツン頭で目は青いよ、護身用のルビーの宝石が柄にある短剣をいつも腰に差しているんだ、リーナお姉ちゃんが詳しく知っていると思う」
「分かった!」
ミアとフィレアとエリカが話をしているとリーナがパンとスープを持ってきていた。
「、、、、お食事です」
「ありがとうございます、リーナさん」
「ありがとう!リーナさん」
「あの、、後でお二人に話したい事が、、、、」
「どんな事?リーナさん」
「すみません、、、、、ミアさんここでは少し話づらくて、、、」
「分かりました、エリカちゃんが寝たら聞かせてください」
「はい、ありがとうございます、フィレアさん、今日はゆっくり休んでください」
リーナがその場を去り三人が食事を終えるとイクシオスに興味を持ったエリカに英雄イクシオスの武勇伝を話して聞かせた、しばらく経つとエリカはぐっすりと寝ていた。ミアがエリカを見守る中、フィレアはリーナの元へと向かっていた。
「フィレアさん、、、」
「リーナさん、お話しを伺いにきました」
「はい、実はお話に出ていたエリカの兄ゼクスと最近、噂されている盗人についてなのですが、、、、」
「、、、、もしかしてゼクスさんが盗人かも知れないという事ですか?」
「!?、、、、、、はい、エリカとゼクスとは5年前、孤児の二人とでこの教会で知り合ったのですが、この教会を出てからゼクスがこの教会に多額の寄付金を出すようになったんです、、、」
「最後にゼクスさんに会ったのは??」
「二日前です、次はもっとお金を稼いで来ると言ってました、、、」
「ゼクスさんが居そうな所を知ってますか?」
「、、、はい、、街の東にある廃屋に入るのを見ました」
「分かりました、ミアと調べてきます、リーナさん、話してくれてありがとうございます」
「はい、よろしくお願いします」
エリカとミアがいるの部屋に戻るとエリカの隣でミアも寝ていた。フィレアはミアを起こす。
「ふあ??フィレア?」
「ミア、ゼクスさんいそうな居場所を聞いたわ、一緒に調べにいこ?」
「、、、こんな夜に?」
「うん、夜の方がいる確率が高いと思うから、さあ起きて」
「うん」
エリカを起こさないようにして二人は街の廃屋がある場所へと向かうため教会を後にした。




