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イリスっていう女性がどんな感じかというと、不思議なぐらい女の子みたいな人だった。
年上であれだけ体が大きければ、お姉さんみたい、お母さんみたいな存在に感じるのが普通だ。でも違った。
まるで、レディの自分を意識し始めた早熟でちょっと生意気な女の子を、行動様式だけ乱暴にした感じ?
却ってわかりにくいね。人に説明しにくい感覚だった。
とにかく僕にしてみたら、図体のでかい十二歳ぐらいの女の子が、百三十年の経験値を持ってわがままを言っているというのに近かった。それに加えて、あの素晴らしい身体能力に物を言わせるのだからたまったもんじゃない。
キンカナがイリスを自分の部屋に隔離しておいたのは頷ける。
かなりの割り合いで、イリスは本能的な生き物だった。
腹が満ちて、眠りも満たされたら、僕のウィルバと喧嘩して、僕をかき回して、飽きるとどこかに消える。
僕の工具をあれこれと聞いたと思うと、とっ散らかして、そのまま去る。
でも、僕はなんとなくそのわがままイリスを嫌えなかった。
どこか苛立っているのはわかっていたから。
僕にも苛立っているけど、シー・シック全体にも苛立っていて、キンカナにも怒っていた。
指摘するとびっくりした顔をして、それからしばらくイリスは僕のところに来なかった。




