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 門までの道のりに、複数の人影があった。何が起こっているのか尋ねようとして、違和感を覚えた。


 全員が同じ背格好をしている。そのうちの一人の、俺とギーセに気づいて振り返った顔を見て、寒気がした。


 たった一つの大きな瞳がこちらを覗いている。口も鼻も耳も髪もない。顔の中心にある瞳のために頭部が存在しているかのようだ。


「オートマタが、何でこんなところに……」


 ギーセがそう呟いたときには、オートマタは襲いかかってきていた。


 オートマタは人間をちぎる。ギーセの言葉が脳裏をよぎった。


 ちぎられたくない。女神の恩恵を授かっていなかったら、隣にいるのがギーセではなかったら、俺は逃げ出していたのだろうか。


 しかし、俺は女神の恩恵を授かっていて、隣にいるのはギーセだ。女神に感謝するのは当然として、仲間を残して逃げ出すわけにはいかない、そう思った自分に安心した。


 渾身の鉄球をオートマタの瞳に叩きつける。頭が潰れたオートマタは、倒れて動かなくなった。


 倒せる。一体を仕留められたことで、恐怖が薄れ、自信がついた。しかし、これまで戦ったどのモンスターより強いことに変わりない。


 他のオートマタも動き出していた。一体に鉄球を投げつけると、吹き飛ばされたオートマタは、胴体がへこんで身動きができなくなった。


 倒せたのはいいが、次の一体に、鉄球の回収が間に合わない。仕方がないので、拳を顔面に振り抜く。岩よりは脆いようで、顔面をぶち抜いた。


 打撃が通じる分、レイスよりは対処がたやすい。腕を引き抜くまでに近づいてきた一体は、蹴り飛ばす。壁に叩きつけられ、どさりと床に落ちた。


 流石に数が多いせいか、対処が間に合わなかった一体に腕をつかまれてしまった。確かに力が強く、女神の恩恵がなければ握り潰されていたかもしれない。


 俺の腕をつかむ腕を、逆に握り潰す。そのまま引きちぎった。


 アンデッドと同じく、どれだけ女神の恩恵の強さを見せつけても戦意を喪失しないらしい。最後まで気を抜かずに集中した。


 すべてのオートマタの息の根を止めたことを確認して、戦いは終わった。


「……やっぱりお前、勇者のところに行った方がいいんじゃないか」


 ギーセは若干引いていた。


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