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 実家に帰省していたギーセが戻ってきた。二人でパーティを組んで魂の迷宮へ向かう。


「みんな驚いていたよ。なんなら怒っていた。こんなに稼いでくるなんて何事だ! 何か悪いことに手を出したんだろ! って」


 ギーセは笑いながら話した。


「バカみたいな鉄球を振り回すバカの話をしたらなんとか納得してもらえた」


 事実なので否定できない。むしろよくそれで納得させられたものだ。


「お前のおかげだよ、ありがとう。

 そっちは最近どうだったんだ?」


 一人で魂の迷宮に潜っていた他には特にない、と言ってから、一つ思い出した。勇者からパーティに誘われたが、断った。


 ギーセは変な顔をした。


「嘘だろ、もったいねえ! ついて行けよ、勇者のパーティだぞ! お前はバカか! いや、そういやバカだったな!」


 あまりにも責められるので怖かった。


「わかってないだろ、どれほどのチャンスを逃したのか。勇者のパーティの一員ともなれば、世界中に名声が轟いて、王侯貴族にだって無理を通せる。将来も約束されたようなものだ。ダンジョンに潜って魔石漁りなんかしなくてもよくなる」


 そこまで言われると惜しい気がしてきたが、魔石漁りは続けたい。


「そんなに大切なのか、女神様が?」


 命の恩人だ。女神がいなければ、俺は今ここにいない。ただ救ってもらってそれでおしまいにはできない。


 それに、今の生活に満足している。こうして仲間とパーティを組んで探索をできることが、あまりにも恵まれていると感じる。昔の俺には想像もできなかったほど未来が開けている。


「ここまで変なやつだったなんてな。わかったよ、もう言わない。

 でも、思っていたとおりだった。お前は、勇者に認められるくらいすごいやつだった。なぜだろう、それが嬉しいんだ」


 俺もなぜだか分からないが、ギーセのような人にそう言ってもらえて嬉しくなった。


「なんだかお前の変なところが移ったみたいで嫌だな。

 よし、もうすぐ第二拠点に着く。探索を始めるか」


 昇降機が第二拠点に下りた。今日もいつもどおりの探索が始まると思っていた。


 しかし、そうはならなかった。異変は、破壊された砦の門が見えたところから始まった。


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